【実棚の実際】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
【実棚(じったな)の実際(リアル)  】


私は色々な業界の経営コンサルをしてきたが、
製材業の在庫管理って、
たぶんどの業界よりも一番難しいと思う。

っていうのは、

丸いもの(丸太)を仕入れ、ただただ挽いただけの半製品というも
のをストックしながら、(外注したりして)乾燥・加工して、ストッ
クする。

さらに、丸太の側(端材)という大きさ多様なものの副産物が出て
くる。また、半製品の状態や製品の状態で、ちょっと寸法を短くし
てから出庫したりするので、

その数値管理が難しく、いわゆる「在庫管理」というのは、
非常に難しい。

決算(損益計算書)としては、在庫が増えると利益が上がるから、
この在庫をきちっと勘定しないと、毎月の利益はだいぶ現実離れ
する。

で、毎月毎月に実地の棚卸(目視とチェック)をすればいいのだが、
アイテム数が多すぎたり、分散したストックがあったり、外注先に在
庫が合ったりする場合が多く、たいてい多くの製材所といういのは、
年に1回、あるいは2回くらしか実地棚卸(略して実棚)をしない。

すると毎月、毎月は、机上棚卸ということで、

期末(机上)棚卸=期首棚卸+仕入(半製品含む)-出庫(販売)

ということで計算した机上の数字を月次決算の使うが、
やはり仕入れの定義も難しく、半製品の定義も難しく、この定義を、
とりあえず自社に合った形で、また日々の伝票(帳票)とその
集計が、いかに複雑でなく、そのなかで、エイヤという机上の棚卸
というものの定義が非常に難しい。

(そもそも月次できっちりやっている製材所が少なすぎるが・・・)

やりながら、ドンドン修正していくしかないが、
ここで今回、ある形に定義をして、計算していたところ、実は、
半年に1回の実棚をしてみたら、机上と実棚とで大きな違いが出た。


「え?こんなズレました?」

これをクライアントとともに、パズルのようにひも解いて、何
がどう違うか、集計方法が違うのか、計算が違うのか、約半日
かけてその原因を発見。

よくあるのは、お土産屋さんの棚卸。

期末の在庫に売上分を引いて、仕入れを足したら、実際の在庫
数と等しくなるわけだが、その数字と、実際の目視の棚卸の数字
をみたら、数字が合わない、なんてことはよくあって、机上の
棚卸数字より、実際の棚卸数が2つ少なかったら、この2つは盗
難にあったのかというチェックができる。

また、ホテルの料理関係だと、業者と仕入担当者との間の癒着を
発見する方法など、色々とあるが、そのあたりは割愛。


で、半製品も外注先もばらばらな場合が多い製材所に、今回におい
てその在庫管理、原価管理にある手法を見出して、つぶさに
ひとつひとつみていく、ある意味、面倒くささと、しかしそれ
を逃げない、それぞれの会社(製材所)ならでは特別な手法を
発見。


どこかで必ず「エイヤ」と決めなければならないのだ。

在庫のカウント次第で利益がだいぶ操作できるこの業界のなかで、
きっちり毎月、細かい会計(経理)チェックをしながら、マーケティ
ング計画に基づいた数字が出てくるか。


そして、もちろん、原価管理も大切だが、

そのまえに、売上(粗利)が大切。
新規開拓、商品開発。


何のための在庫管理か
あくまで利益の為。
そして、その利益を何に使うか、
というところも明確にしながら、
地域のために
会社のために、
従業員のためにというところをしっかり数字を持って、
企業経営をしていく。

これがもし林業再生・地域再生とかいうならば、
最も大事なことだと思う。


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編集 / 2013.08.20 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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