【朝ドラ「あまちゃん」 と 地域活性化の本質  】
カテゴリ: 地域ビジネス(地域資源、観光、農業)
【あまちゃん  】


録画した「あまちゃん」
一週間近くまとめて観てみました。


視聴率20%越えのNHK朝ドラ「あまちゃん」
小泉今日子と能年玲奈演じる母子の愛と
三陸沖の地域活性化の物語。

戦後、一般に
利益(マネー)と理念(ビジョン)のバランスなんて概念はなく
経済大国を目指そうと!
池田内閣の所得倍増計画ではないが、
日本人の価値観は一つのベクトルに集約されてきました。

それは
地方を出て、
都市への労働力の集中によって成り立ってきましたが
別に捨てたくて捨ててきた地方ではないんですね。

いつでも心のよりどころとして
地方(田舎・故郷・実家)があったからこそ、
走ってこれた世代がいたのです。

私(昭和51年生まれ)の父の世代です。

そして
高度成長期を経て、平成時代に入り四半世紀。

故郷がないワカモノ達があふれている。
価値観のベクトルが定めれられない。


そんな彼らに
一つの方向が見つられました。
彼らは、全国各地に「地域の魅力」を
ストレートに、素直に、素晴らしい!と思う人たちです。

それは、
とっても彼らにとっては普通の感覚。

全国で新しい「夢」「一つの価値観ベクトル」を提示していた
「ドラマあまちゃん」象徴的なシーンがでした。


そこは、
地元の人たち集まるスナック
リアス(梨明日)でのシーン。


東京から娘を連れて帰ってきた春子(小泉今日子)
その自分の娘のアキ(能年玲奈)が、
週末、地元アイドルとしてウニ丼の売り娘としての活躍し
観光客が増えていること、について話題がひろがった。

見せ物にされた娘を前に
母親の心境としても微妙な心持ち。

ちょっと気を荒げてこういった。


「まちおこし、まちおこしっていうけどさぁ、」
 そんなに観光客よぶことってって大事?」(春子)




「そりゃ大事だべ、
 この北三陸は
 これといった産業がない
 観光収入でもっているまちだもの、
 寂れている場合じゃないんだ!」(大吉)




すると冷静になった
春子(小泉今日子)




「・・・・(小泉今日子)
 変わっっちゃったねぇ、大吉さん。」


「え!?」


「私がね、田舎がイヤなのはね、
 寂れていることがイヤなんじゃないの
 寂れていることを気にしてるからなの!」


(観光協会会長菅原さん、
 北三陸駅長大吉さん、を指して)



これはグッと来た人が多いいのではないでしょうか。

さらに続きます。


「まぁ、二人はね、仕事だから
 なんとかしなきゃって思っていると思う
 そんなに卑屈にならなくてもよくない!?

 海女や鉄道以外にも
 いいとこあるじゃない?

 白樺とかさ、まめぶとか、辰巳公園からみえる景色とかさぁ、
 琥珀・・・とかさ、 そういうつまんないもんでも
 地元の人が愛すれば、
 外から来た人間にもよくみえるものよ。

 そういう根本的なことを忘れないでもらいたいね!」



というシーン。


1)もちろん春子(小泉今日子)が
  一度、田舎を出て東京(TOKYO)を
  経験しているからこそ得られた「気づき(価値)」であること


2)地域のない物ねだりから、ある物探しになる瞬間は
  その相対的な絶対的価値が得られてからであること


3)大切なのは「二人は仕事だからね」
  と事業や雇用についてもしっかり触れていて
  利益と理念のバランス(ベクトル)がよいこと



全国の地域を盛り上げようと頑張っている人たち。

いつも私は書いているが、
いろいろ見てきた「相対的価値基準による絶対基準」がある。

これです。


今回も
やはりこういったドラマのストーリーだから刺さるんですね。


ちいきで活躍する「ソトモノ」「Iターン」「Uターン」

みんなそれぞれの
春子の「気づき」という 出会いがあるんです。

そして、
もともと東京に出たことのない、
中心である「地元の人たち」の変革もまた新しい「気づき」が生まれる。
大吉さんの「気づき」


学生時代の六本木や新宿での遊び も
吉野の川上村との出逢いにより 出逢えた「両極端の価値」


あそこって廃れてるじゃんって
周りから思われるほど嬉しいんですよ。
実は、自分だけが気づいてる価値っていう幸せ。


もちろん外部との
交換、交信、交流があって「経済」「社会」「生活」の
基盤があるものでありますが、
幸せってなんだろう。
自分の軸ってなんだろう。
時間の軸ってどこをみればいいんだろう。


いま全国各地で
春子(小泉今日子)の「気づき」現象がある。


北山三学区の「まちづくり」、
私の最初の仕事はこうでした。

東京のビルの写真と奈良県吉野の山林の写真を見せました。

どっちに行きたいですか?
どっちに住みたいですか?

自分たちの地域と似ている吉野でしょうか?
それとも、輝かしいTOKYOでしょうか?


まちづくりの成功は
地域住民が相対的価値基準に気づいていることが
大前提であり、それさえあれば、課題の多くはクリアなんです。

限界集落とか過疎とかって、
相対的価値基準が地域住民にあるかないか、
あったら、行動してるもの。

マーケティングや商流づくりなんておまけ。
地域根ざした技術、文化を活かすことなんてのも
みえてくるんです。


地域活性化の諸々の補助金があれば
できるだけ、地域の人に東京に出てもらって遊んでもらうこと。
も必要なんじゃないかなって。


外資系証券会社を卒業し、
大工見習いをしている方が

「他人からどう思われようなんてどうでもいいじゃないか」

といったが、
彼も、ある絶対的価値を得て、
一方向だけの価値競争を卒業したからね、言える言葉。


反発から生まれて得られた春子の気づき現象は
意図的に生まれるものじゃぁないけれど。

だから人生面白い。

あと50年また100年後はまた
戻ってたりもするけれどね。

なんて、

渡辺徹、榊原郁恵の息子、渡辺裕太が限界集落へ!
       限界集落 新潟県佐渡市北田野浦

ってテレビ番組やってて思ったんですが、
地域再生って、
芸能人の頑張りツールじゃないんですって反論あるでしょう。


でもね、
ひとつ「チャレンジするぜ」っていう気持ちが伝わったし、
佐渡島の漁師のカッコいいアニキが映ってましたね。

私が、地域づくりインターン(今でいえば
お金の出ない地域おこし協力隊)を終えても、
川上村に何度も言った理由。

1)自分だけの体験がある
2)自分だけの言葉がある
3)独特の明るいキャラクターがある

というおっちゃん、おかあぁちゃんとの出逢いそのもの。

そこから「かっこいい!」の衝撃を改めていただいた。



自分だけのカッコいい!

世界のカッコいいにしよう!

それには自分の中の「誇り」と「愛」


外モノとか内モノとかではなく、
いま見ている「場所」の「価値」に誇りを思って動くかどうか。


「じぇじぇ!」

またいい出会いを求めて。
新たな仕事、一つ一つ積み重ねていきたいものです。

みなさんはドラマあまちゃん、どう見てますか?

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編集 / 2013.05.05 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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