【むらづくりビジョン 奮闘記 3つのポイント 】
カテゴリ: 地域ビジネス(地域資源、観光、農業)

【むらづくりビジョン 奮闘記 
           3つのポイント 】


今日も、
ある地域の方々とのヒアリング&ディスカション。


そして、現地踏査ということで、時間があるときに、歩いて
村を見て回っていました。

そのとき、農作業をしていた
地元の「おっちゃん」に声をかけられました。

その声のかけ方で、なるほどなっと、
山村地域のまちづくりのあるルールが見えました。

「まちづくり」とか「むらづくり」
商店街の活性化、山村地域の活性化、
景観整備、文化的活動の推進、経済支援、
色々とあるわけですが、
すべてにおいて共通する課題は

1 行政主導とか民間主導とか
2 利益なのか理念なのか
3 交流人口の増加なのか緩慢たる終焉なのか
4 合意形成の手法はどうあるべきか


などのテーマは必ずあるのですが、
このあたり、だいたい、「あ~。あるある」的なことを、
そろそろまとめたいなと思っています。


今日は、
この3つのことが、印象に残ったので、紹介します。


1 交流フェーズ(おっちゃんの言葉から)


  村づくりという過疎対策として考えるに
  私は、ソトモノを受け入れる「資質」というのが
  地域に必要だと考えています。


  簡単にいえば、閉じないこと。受け入れること。

  一度、東京や大阪で働いて戻ってきた人は、そういう資質があります。
  (かといって、なぜ、閉じるか。単なる資質や性格の問題ではなく、
   その理由もわからなければ地域との仕事はできないでしょう。)

そこで、地域の交流フェーズ、おさらい。


  J1 かってに交流、協業や事業も雇用も常に創出している地域
     (例:ニセコ町、かみかつ、小国町 等)

  J2 交流人口の促進があり、事業や雇用の芽が出はじめた地域
     (例:地域づくりインターンを受け入れ、雇用に繋がってきた)

  JFL 交流を始めばかり、ソトモノが来ることにまず慣れた地域

  地域リーグ以下  交流が出来ていない、ソトモノがくるとビビる地域。



  という段階があるとしたら、
  これは「資質」というより「経験」が大切になります。

  
  もう息子たちは外に出て、帰ってこない。
  だけれども、興味のある人は来てほしい。

  そういう地域の高齢者。


  たとえば、 
  大学生が色々と研究で入ってきたり、
  NPO団体やボランティア団体が環境問題で入ってきたり、


  最初は、おばあちゃんたちが、若い人が来ると喜んでいるのですが、
  そんな若いソトモノに、ボランティアでお昼ごはんを創ってあげたら
  最初はよかったが、最近は、負担になってきた。

  とか。

  今度は、学生が、学生で、ボランティア精神ふんだんできて
  高齢者に対して、福祉サービスを提供するような関係性ができた。

  だけど、今度は、学生自体がそれに対して(お金がないので)
  忙しくなれば、やらないし、負担になってきた。

  ここで、利益と理念のベクトル を決めて行く必要があります。

  まずは、交流、そして受け入れる側の捨てたくないところ。
  地域で守りたいものが見えてくるんですが、
  

  さて、話戻ります。

 だいたい、ソトモノの若い人が、山村地域を歩いている
 「怪しい」と思われて、何か尋ねられることが多いのです。


  今日は、農作業をしているおっちゃんに、声をかけられました。


 「お?なにか調査かい?」
  
 
 と声をかけられました。これは、ソトモノが来ていることに
 慣れている証拠ですね。

 ある意味、JFL→J2グループのひとつの指標でしょう。  


 「あんた誰?」とはまず聞かない。

 でも、地域でソトモノの交流がないところは、必ずそう聞
 かれるでしょう。

 私も12年前、地域づくりインターンで川上村にいったとき
 担当の役場職員だけしか顔を合わせてなかったとき

 「あんた誰?」という視線はいたるところから感じていました。
 それが徐々に変わっていったのは
 後輩たちが続いてくれたからですが

 いま3学区(3地域)それぞれに、地区ごとのビジョンと
 その共通課題を見つけるというところと、組み合わせながら
 活性化の仕事をお手伝いしています。

 その3学区とも、
 この「交流フェーズ」が違うので、
 そこをどう「共有」していくか、それがまず最初のテーマかなと思います。


2 他力本願の意見も 取り入れること。
   → そこから、意見より覚悟だ!!


 「もうね、林業なんてダメなんだよ!」


  なんていう意見もあります。こういう人は、一生懸命やって
  いるひとに、迷惑なので、さっさと去ってください。

  あるいは、以前にも私の日報に書きましたが

  「経営辞めてください」といいたいのですが、ビジョン策定
  や、まちづくりの合意形成の現場では、こういう意見を言う
  ことや、前向きな人とぶつかり合うのは大切なことです。


  いつもなら、私は、よく「しゃべる」のですが、
  こういうシーンは、自発的な発言を喚起することが
  仕事のほとんどでありますので、「聞く」に徹し
  誘導していくことに心がけています。


 今日は、「本音」のトークがかなり繰り広げられ、
 一時は、場が騒然とすることすらありましたが、
 私から、少し、利益の必要性について触れ、
 じゃぁ誰がやるの?というところに必ず行きつくわけですが、


 ある方がこういいました。


 「いま行政がやってくれている
   某むらづくりの(産業)施策は、
   私はたしかに興味があります。

  だけれども、身銭を切ってやるというまでの覚悟はない。
  
  ただし、本気でやる、やれる、という判断は、

  もう意見じゃない、覚悟なんですよ。

  そこまで、もっていけるかどうか、
  その覚悟を 自分でも高めていけるかどうか

  それがそのビジョン策定なんじゃないですか?

 行政がやれっていうからやるわけじゃない。」


この言葉が、地域から出たこと、本日の最大の収穫でした。
 

まぁ、おまけ的にいえば、
実はこの夜、京都で出逢った某研究所の研究員

インドの山岳エリア(標高4000mクラス)の
村づくりや、森林づくりの研究をしている方に出逢いましたが、
そのインドの村づくり、大変、ヒントになることがありました。

自分で考え、自分で小さな仕事を創りだし、
その対価に対してのみ、行政(村づくりの組織)が、
お金を支払う。その仕組みの生まれた背景、30歳くらいの
村長(人口2000人くらい)のリーダーシップなど
色々と教わったのですが、


そのとき、ある村の方と、彼が、話した時

「私たちは、チキンじゃない(家畜じゃない、人間なんだ)」

という言葉に出逢ったと。

反発ではなく、自負として出てきた言葉です。

ようするに
国や行政から言われたままにやるとか、
お金さえもらえればいいとか、
言われたことをやるだけでいいとか、

そういうことではなく、

自分で思考して、自発的に動く、
そういう姿勢(覚悟)を失ったら、
そんなの「動物」だという哲学が根本にあるということ。

つよい意思、哲学、自発的行動に対する根本とその覚悟。
インドに学びに行きたくなりました。




3 それでも夢を見たいよね!


 まちづくりディスカション

 だんだんとふつふつと自力本願でやる気が出てくる人と
 半分あきらめて、カタチだけの人が出てくるものです。

 これは仕方ないことです。


「現実的であり、変化が確認でき、
 そういうビジョンでありたい。
 夢を描き過ぎて、絵に描いた餅はイヤだ」


「確かに!! でも、夢は見たい!」



 そのとき、わたしこういいました


「みなさん宝くじ買います?・

 キムタクの3.9億円!?

  
 あんな確率の低い宝くじには夢を持っちゃうんですよね。


 しかも、他力本願、運次第。


 でも、
 自分の村づくりは、うまくいかないじゃないかっとか
 不安におもっちゃうし、成功しないんじゃないかと、
 
 いま、夢を無くしちゃうとか、
 マイナス発想になっちゃうとか、気持ちよくわかります。


でもね、

 1000や2000あるの「日本の山村」のなかで、
 少なくとも、映画化された「いろどり」を成功としても
 ゆずの馬路、「5」くらいの地域は、成功している訳です。
 

 まちづくりで成功する確率の方が全然高いわけですよ。

 しかも他力本願でなく、自力本願。
 覚悟があるんでしょう。

 宝くじ買って夢を見る、生活もいいですけれどね。

 自分たちで、運つかんで、成功させませんかね?

 だから、死ぬまで、宝くじあたらなくてもいいじゃない?

 くらいの度量で、

 成功することを信じて、
 やってきましょうよ!」


と。


まぁ、そのかわり、

 1)前例があるからヤルのか
 2)前例がないからヤルのかってのも、

 どっちが好みかってのもありますけれどね

と。


具体的な福祉の政策のこと、文化的景観のこと、林業の
採算性のこと、女性会のこと、子どもの教育のこと、具体的に
色々と課題が、見えてきましたが、前提に、本音をいう空気
をつくること、

そこに、哲学。


素直・勉強好き・プラス発想

じゃないとね!

どう生きるか、じゃなくて、どう死ぬかなんですよ。

むらづくりはね。

ちょっと長くなりました、支離滅裂ですみません。 
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編集 / 2012.10.10 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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