【台風12号 川上村 崩壊現場にて ~人工林のせいなのか。~】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
【人工林のせいなのか。】


台風12号(近畿圏)、
15号(中部東海圏)と、各地に傷跡を残して去りました。


いつどこで自分が巻き込まれてもおかしくないという山林の崩壊。
3世代、以上にも渡って育ててきた100年~200年クラスの
吉野杉が倒されている場所もあった。

もちろんコンクリートの道
ごとなぎ倒している現場も。


一般に、
今回の台風の被害は
人工林植え過ぎた論vsそうじゃない論 があります。


http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2011/09/post-6632.html
「水害と人工林 批判を結びつけたがる愚」

vs 

http://sun.ap.teacup.com/tamarin/643.html
「深層崩壊も放置人工林が下手人(げしゅにん)」


みなさま、このどちらも読んで、どう思いますでしょうか。

このたび、敢えて私は所感を述べませんが、
こういうときこそ、確かに、科学的、論理的思考は大切となるでしょう。
(研究者には、
 統計的な再現性の確度を高めるためにも、
 現場検証は是非にデータを増やして頂きたいところです。)

ただし、
こんな話を聞きました。

かつてからずっと吉野の地に住まう林業家の道は殆ど崩れなかった。
後進である林業家の植林地は崩れるところが多かった。

そんな現場をみてきました。

林業に必須な道づくり。

それも、
ここを削ると危ないというものも、
この吉野の山守(管理人)は、
ずっと代々、感覚や言い伝えでしっていた。

東日本大震災の津波の時もそうだったのでしょうが、
何か見えない経験値(暗黙知)が有るようには思います。

まだまだサイエンスで説明できない世界は多い。


RIMG8438.jpg
国道169号線 う回路待ちの渋滞。

RIMG8439.jpg
この数百メートル先で大きな崩落事故。


RIMG8568.jpg
う回路の対岸からみた崩壊現場。
左側に、役場、森林組合、ホテル杉の湯などの集落迫地域がある。



RIMG8451.jpg
う回路で使われた橋。
大滝ダムが完成し、試験湛水をした際、
家が傾く、扉があかない、道路にひびが入るなど
地下水位の上昇(圧力)により、集落の物理的な崩壊。
それによって、全戸移転が決定。

この白屋(しらや)集落のために造られたこの橋。
土木賞も頂いたそうですが、
結局、左にみえる一軒の家のためのみに使われる事に・・・。


というこの橋が、
皮肉にも、台風12号のう回路として利用される運命とは
これもまた必要必然プラス発想といえるのだろうか。


RIMG8454.jpg
その白屋集落(地区)




RIMG8544.jpg
現場へ近付いた。
国道169のその先がまったく見えないほどの崩落。

RIMG8546.jpg
ダム湖へ土砂流出。

RIMG8551.jpg
ベキベキにおられている吉野杉。



RIMG8494.jpg
より169号を奥へ、奥へといってみると
いたるところで、小さな崩壊を発見できる。


RIMG8456.jpg
こちらでも。



RIMG8525.jpg
川上村 高原地区から。
林業(杉桧)と言う森林地域は、所有者の境目(植えた時期が違う)
のが良く分かる、100年単位の森の畑でもあるのが一目瞭然であろう。



RIMG8468_20111106141952.jpg
手入れを長年続け、下草が生えており、光が入っている200年近い森林と
間伐が生き届いておらず、まさに、これから第二回目の間伐に入る森林と 
右と左でその違いはわかりやすい。

100年後、200年後、右の森も←の森になっていくために、
森林整備と言う視点でも
国産材(杉と檜)の間伐材利用は必須なのですね。




RIMG8469.jpg
実はこんなに大きい。



RIMG8537.jpg
崩壊現場はあれども、
人工林のなかに、小さく咲く、命。「アケボノソウ」




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編集 / 2011.09.24 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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