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【原発の計画避難区域(川俣町 山木屋地区)にゆく・・・】 
カテゴリ: 行政(自治体/地域/開発)
【原発の計画避難区域(川俣町 山木屋地区)にゆく・・・】 



私が、学生時代、地域づくりインターンの繋がりで何度か訪れ
たその美しい農村風景は、雑草の生えた、荒野になっていました。




福島県川俣町 山木屋地区。


東日本大震災3月11日から1ヶ月ほどたった後に、計画的避
難区域に町の一部が急遽指定された。マスコミや国からの情報
の広がりと早さとに、町は、一時驚きを隠せなかったと。


「(町役場としては、突然過ぎて、)聞いてないっ!」


そころ、この地区の酪農家の牛乳から高濃度のセシウムが検出
され、マスコミにより情報の伝播が全国に広がりました。

放射能汚染の数字に対する信頼性、国の線引きの根拠、それよ
りも住民の気持ちのこと、町を2分するのか、一部だけで避難
区域は済むのではないか。しかし、結論は、この地区は前世帯
の非難がきまり、あっという間に、この町の地区が、空っぽに
なりました。


今日、昔から、お世話になっている役場職員Hさんに、休日の
ところ、わざわざご案内を頂きました。


避難区域といえど、一時的に自宅作業をしたり、整理整頓した
り、国の試験事業の圃場へ作業したりというのは、できると。

山木屋地区にはいるとき、田んぼもタバコ畑も、みな耕作放棄
となり、雑草が生えていました。


そこに、たまたま、集落のAさんが、誰もいないこの地区の
荒れた圃場の中にポツンといらっしゃったのです。


「あら、Aさん、いるねぇ~」



久しぶりにお会いした。5年ぶりくらいじゃないかと。



国の事業として、計画的避難地域における圃場において、
指定された植物(ケナフなど)を栽培を委託されている。
立ち話を30分。心が痛くなる話しが多々ありました。

それでも、
とっても、明るくって、
「安全だけど、安心できないっていう
 消費者をどうやって、説明していくかだな・・・」

と前向きでいらっしゃいました。


RIMG7718.jpg
ちょうど、分水嶺が見えるが、手前が「中通り」、奥が「浜通り」。
耕作放棄の雑草地が広がる・・・

RIMG7699.jpg
実験圃場

RIMG7711.jpg
キノア、ケナフなどが植わっていて
Aさんが、国からの依頼で実験作付けをしている。





その後、最も学生時代に、いやそれからもお世話になった
水稲、花卉、薪 農家のKさんの家へ。


「いるかなぁ~」


役場職員Hさんと、家の外から、共に声をかけました。


ちょうど、今日は、自宅(会社)で、たくさんある書類
の会計整理をしていらっしゃったのです。


「お~、ふるかわ、久しぶりっじゃないか!!!」

笑顔に出逢えました。


しかし、その笑顔から、悲しい事実を聞きました。

いろいろな諸事情で、ご家族がバラけていらっしゃる。


親の住まい、
自分の住まい、
自分の仕事、
子供たちの教育の場、

せめてひとつでも定まれば楽であるがねぇ・・・
どうしたらいいんかね。

もう終りだなぁ。って、笑いながら


「おい、飲むぞ!!」って言ってくださる。


この避難地区では農業が出来ない為、隣町でなんとか仕事を
つくろうと最近始めた「薪事業」も、同業他社が、セシウム
量が基準値を超えて販売停止がわかり、その場所でも、仕事
ができないという、現実を知りました。


優先順位は


1この場所で農業(同じ仕事)をやりたい

2別の場所で農業(同じ仕事)をやりたい

3別の場所で、いきれればいい。農業でなくてもいい。



また、
その翌日は、花の木製材所という、林業・製材業の会社も訪問
いたしました。

従業員10名以下の小さい会社ではあるが、奥様も社員として
森林・林業再生プランの委員として活躍された。

「よくおいで下さいました!」

といまだ、製材は活動されていますが、
山林の方は中止されている。


その地域の原木仕入れは停止。社長は常に、放射線の携帯用の
計測機を持っていらっしゃった。


「何が正しいかわからんよな・・・」


山林・林業全体がダメになるかどうか、除染をどうするか、ま
だわからないという。農業も林業も、いずれは除染をどうする
かという話になりますが

1地域データの正確さ

2除染方法の確立

3もうこれ以上、放射能が出ないと言う
 東電や国側からの確証


がないと、除染にいけない。すなわち、現状でいえば、
「待ち」の状態なのです。

ただ、花の木製材所の社長も奥様も、
とっても、前向きでプラス発想でいらっしゃって
とにかく、未来に目を向けていました。

自分の無力さを歯がゆく思うとともに
何か少しでもお役に立てればと、考えるようになりました。



RIMG7693.jpg
ここは、計画的避難区域ではない、川俣町の別の地区の林業地。
美しい森林(育成林)だ。



今回、2日間、色々な話しが出来ました。




自分の仕事の中で、被災地
以外、そして今回の台風12号の紀伊半島の被害も含め、
林産地の大打撃という現状に対し、
それ以外の地域の御客様との関係性、
今後あるべく方向性を改めて、身の引き締まる思いがしたのです。


そうはいっても凄いなぁと思ったのが、ずっと案内して下さった
役場職員のHさんである。

どこいったたって町の住民のところに入っていけるし、
すっと
「●●さん元気?!」って農家さんや製材所との信頼関係が深い。

地方の役場職員とはどうあるべきか、こうやって机の上にいるの
ではなく、現場、現場と駆け巡り、住民とコミュニケーションを
常にしていらっしゃる。

だから、私のようなソトモノも、簡単に信頼を頂いて、家に上がらせ
ていただいたり、お話しをして下さったりと。

とにかく、いつもながらに感謝とお礼を申し上げたい。


そんなHさんから、メールが来た。


「忙しい中、お出でいただきありがとうございました。
 
 (逆に、いつものように、こうやって
  古川くんが来てくれたということ)

 だからこそ、お蔭様で「日常」を実感できました。
 明日への力になります。」



放射線の浴びた地区だからこそできることがあるはずだ!と、
常にプラス発想で、そして地域に溶け込むスーパー行政マンです。
私は、大好きです。


「俺たちはここで心中しないといけないですから。
 
 でも、日々、数値、見てれば大丈夫ですよ。

 安全なんですよ。


 安全だけど、安心はできない。


 そんな状態なんです。

 それを一つ一つクリアにして行くのが仕事ですね」


Hさんに焼いて頂いた、川俣シャモ、美味しかった。
Hさんに紹介頂いた、川俣シャモラーメン、劇的に美味しかった。




RIMG7690.jpg
川俣シャモラーメン。

RIMG7761.jpg
お店は、こちら。

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編集 / 2011.09.05 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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プロフィール

古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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