【脱皮する吉野林業。】 
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
【脱皮する。】 



7月15日(金)

炎天下の中、桜井市内にある奈良銘協の原木市場のセリに
参加しました。

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今回、ご見学させていただたいたのは、
川上村の「林道づくり」において搬出された障害木を中心の原木
でしたが、障害木(間伐材)といえども、樹齢100年クラスの
吉野檜。


最高値は、立米20万円も出ましたが、もちろん、最盛期
(昭和55年)にくらべれば、3分の1、4分の1の価格です。


DSC02771.jpg


いわゆる老舗、吉野林業。

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まさに、100年~200年クラスの美しき吉野杉。
製材すると、どんな目合いがでるのか、楽しみである。


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色が美しい、真円たる吉野杉 
「川上村 岡橋山」と赤い「刻印」が光る


さて、そんな吉野林業。
老舗ゆえ、プライドゆえか、素材の良さに頼り切ってしまい、
時流適応が遅れて、加工力やサービス展開(流通支援、情報
提供)が、遅れてしまったという。

いま、元気のいい名もなき産地からこう言われます。


「吉野に勝ったと思った」

「吉野はそのまま眠っててくれ」


さて、
この憤りを胸に、吉野の歴史にそむくことなく、
かつ、利益に変えるべき行動とは何だろうか。


かつての山林所有者(旦那)は、
寡黙が美徳でもあり、
「イエ」としての、資産運用と文化的教養が地位を確保する。
だから情報を閉じることがよしとされてきました。


それではあかん。

閉じた状況から、開いた状況へ。開くこと、受け入れること、
交わること。


翌日(土曜日)、山守交流会を行い、
私も講演を、お願いされました。

平成23年7月16日(土)


「いままで、
 皆さま代々の山守のおかげで
 何世代にもわたって
 吉野林業が成り立ってきましたこと
 お礼申し上げます。
 

 御存じの通り、昨今の林業事情は不況極まりなく
 私は、
 父や祖父のよき時代の話を聞いている限り
 なんと不幸な時代に生まれたのかと思う部分もあります。

 しかし・・。」


そのしかし・・
と続いたのは、これからの新しい林業への宣言をされました。


そして、
現在の動きの紹介

形骸化された組織や関係性に、
何かに無理矢理突出することなく
「力相応一番」でありながら、
しっかりと新しい関係性を再構築していくことが肝要です。



「しかし、
 こうやって天皇陛下のようなカタが、
 我々のような一般人(山守)に声をかけてくれて嬉しい。

 いままでまったく繋がりのなかった
 横の繋がり、山守(その息子世代も含めて)同士が集まること
 これも、素晴らしいと思う。

 まわりでとやかく言われると思うけど、

 やる気のある人だけ、新・山守として、仕事を与え、
 我々のような名ばかり山守は、
 情報面や人脈紹介などで役に立てればそれでいい。

 もう、僕たちは、かつて、
 先代は、山主さんに食わせてもらったが、
 いまの時期、もう一度、山旦那に食わせろとは言わないし、
 別の仕事をしているわけで、
 山での仕事くれ、お金くれ、とは言わないんだから。

 だからこそ、
 オープンにして行くことが大切だし、
 そこに智恵や人やお金が集まってくる。」


そんな声が懇親会にて聞けた。
開かれた吉野林業、まだ始まったばかりです。

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セリの現場風景。
もっともっと値段が上がっていくことを願って。






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編集 / 2011.07.15 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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