【東日本大震災 その日のこと。】
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【東日本大震災 その日のこと。】


当日は、06:03新大阪駅発 朝2番目の「のぞみ」で東京へ移
動というところから始まりました。ちなみに朝一番は06:00。
この早朝のたった3分に高速列車が走ることに新幹線の技術の
高さを改めて感じていました。



この日は新富士駅近くで見た富士山の裾野の曲線が、真っ青の
空にキャンパス描かれたよう、あまりに美しかったためツイッ
ターにアップ。まさに美しい国の象徴である富士(不二)を見
て、今日も一日頑張ろう!と意気があがっていました。

RIMG9294.jpg





9時前にトビムシ本社につき、弊社メンバーと打合せ。みんなの
忙しい時間をギリギリまで頂き、ギリギリたるディスカション。

そして、岐阜から来ているお客様に11時で待ち合わせ、品質基準
策定の支援を最寄りのカフェで行い、近くのしゃれた場所で「ラン
チ」をし、トビムシ主催の国産材ビジネスセミナーの準備。

その時一本の電話がありました。


「古川さん、

 例の物件、ようやく終わりましたよ!

 お礼を言いたくて。」



大阪の研究会のメンバーだ。

コンプライアンスのプロの同僚がいたからこそできた、
顧客満足度のアップ。

こういう電話は、チーム仕事の冥利に尽きるというところでした。

本日3月11日は、ご自身の息子さんの1歳の誕生日だという。
自社の地松PRビデオに無垢材の良さを伝える赤ちゃんモデルと
して活躍。


さて、準備。あっというまに14時。
14時~ セミナーは始りました。

今日は、
岐阜、滋賀、鎌倉、東京からと、お客様が集まった中で、
先月の振り返りを行い、そして、私からの話題提供となって
ジェーン台風、伊勢湾台風が、紀伊半島の林業、吉野林業をいかに破壊したか、
そんな話をしていた時でした。



突然である。


という感覚ではなかった。


あれ?地震?お、揺れてきたね、あ、強くなってきた。
おぉ、これ大丈夫か?

ん?机の中に入る?外に出てみるか?・・・。

アーツ千代田のトビムシ本社は学校用の机と椅子がある


まさに、冗談で、「子供のころのように、机の下に潜ろう」
と、生徒(セミナー顧客)がいう。

しかし、いよいよ、30秒ほどたってからか、揺れがひどくなり、
真剣に、机の下へ。

とにかく、大きく揺れが初めてから、これはヤバいかもという
ほどに、自らに、とてつもない吐き気がやってきました。

「うぅっ」

っと上を見上げると、蛍光灯を支える二つの支えの一つが外れて、
いかにもすぐ落ちて来そうになっていました。そとをすぐ見ると
目の前のビルは大きく揺れていました。さてどうしようか、と
いうとき、すぐに、アーツ千代田3331の館内からアナウンスがあり


「校庭へ避難してください」


そして、管理人も直接やってきました。

「外へ非難ください!」

早かった。みな貴重品だけもって外へ。西原君が鍵を閉めて、
みな校庭(避難場所)へと移動。情報は、ワンセグしか頼れ
ない。お客様の1人のワンセグに集まり、じっと目を凝らして
いました。


「震源は三陸沖だって!」


ここでこれだけゆれたのであれば、東北はしゃれにならない
だろう。そう想像するのには時間は必要でなかったでしょう。


と言っている間にまた大きな余震がやって来ました。外を見れば、
目の前のマンションやビルが大きく左右に揺れる。避雷針は、
メトロノームのように揺れている。避難所となった校庭には、
地方からの修学旅行の学生もやってきていた。なんども、
なんどもの余震、そして、テレビから映る津波の状況には、、
まさに「映画」を見ているようでした。




「危険ですから、
 建物の中には入らないで下さい!」


といわれ、それから約1時間ほど外にいたでしょうか。

RIMG9303.jpg


管理人側から、帰宅と待機と後は各自任せるということで、再び、
校舎(トビムシ本社屋)へと戻れました。

みな情報に飢えていました。


携帯は繋がらない。
テレビやラジオはない。
私も家族との連絡は当然取れない。

そこで、役に立ったのが、「ツイッター」でした。そこで、
私のフォロワーがリツイートしていた「ユーストリーム」
でした。みれば、おぞましい津波の映像が流れてきました。


そして、配信者の声も同時に聞こえました。



「テレビが映らない人向けに流しています。」


「NHKさんに許可は取っていません」



「著作権の問題はあると思いますが、辞めるつもりはありません」


「みれなくなったら、リロードしてください」


「私は、広島の中学生です。」


「あ、さきほど、NHKさんから許可を頂きました」


テレビもない私たちにとってはこれほどありがたいものは
ありませんでした。


確か、カウントは5万人くらい閲覧だったと思います。


携帯電話がまったく通じないときに、このユーストリーム、
そしてツイッターによる様々なの情報は、極めて役に立ち
ました。


もちろん、ゴミ(エセ)情報もありますが、それは、マスメ
ディアであっても一緒で、判断するのは我々(教養)であり、
とにかく、非常時においても「通信」が可能であるという、

このクラウドやソーシャル(ツイッター等)の威力というのは
、非常時に集中するとダウンするのではと懸念されていた容量
の問題は、この地震によって、その批判を覆したわけです。


ダウンしたのは、ツイッターで知った私の地元(町田)地域の
電気です。停電です。なぜ、町田だけ?とは思いましたが、更
に驚いたのは、テレビに映った私の地元の(実家からまさにす
ぐのところにある)コストコ多摩境店のスロープが崩れ、救出
作業を行っている映像でした。


そのとき、私の家族とはまだ連絡取れません。


なんとか伝える手段はないかと、妹のgmailアドレスに
メールをしたのですが、返信もありませんでした。


とにかく、目の前のお客様としっかり安全と安心につきる
時を過ごすこと。それが重要だと思い、できるだけの、
コミュニケーションを取りました。会社のメンバーで、冷凍庫
に会った食材をみなで食べました。

すぐに夜がやってきました。夜が更けて暗くなってきたとき、
お客様と共に、コンビニへゆきました。

そのとき、道路にあふれんばかりの徒歩で自宅へ帰る人たち
とすれ違いました。そう、首都圏の交通はマヒしていました。
電車は完全にストップ。いわやる帰宅難民。1時間2時間は
あたりまえ、明日が土曜日ということもあり、なんとか帰ろう
とするサラリーマンが沢山でした。

人があふれる街に対し、コンビニは空っぽ、カップラーメンや
パンなどの食品はすべて売り切れで棚がすっからかんでした。
すこしばかりのものを買って、本社(アーツ千代田)へ戻りま
した。

今回のセミナー参加のお客様は、関西や中部方面からもいらっ
しゃていたので、お客様と共に、会社で夜を明かすことを決め
ました。


幸い、私たちの方は ,建物自体が避難場所となり、ロビーには
大画面でNHKのユーストリームを流していたり、トビムシ社
屋は、裏口の昇降口なので人が入ってきますが「ここ、避難場
所って聞いたんですけど、入っていいですか?」とか「私の
家にあった、歯磨きとか石鹸だけど、使ってくれますか?」とか
、本当に困っている人たち、そして少しでも助けたいと思ってい
る人たちが集まってきました。


当日は、東京ビッグサイトで、建材展でした。実は、トビムシ
村上さんが情報収集にいっていましたが、ようやく夜分に遅く、
東京駅から歩いてここ本社に無事に、戻ってこられました。


また、ちょうどこのとき同じく、愛知県から、その建材展へ
出席されていた私のクライアント先の元社員からメールがあり、
寝るところもないため、ぜひ行ってよい?というので、お待ち
していました。久しぶりの再会。セミナー顧客様や社員様とま
た新しい「和」が出来たように思います。


そのとき、ようやく
妹から携帯のメールが入りました。

「あのコストコに1時間前に買い物に行っていた」

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 翌日のコストコ多摩境店



その後、母の無事も知りました。実は、実家のカギが開かないと
いう知らせを聞きくも、帰宅できない。


場所はアーツ千代田(もと千代田区立練成中学校)、ここから、
真空パックされた災害非常用毛布を管理人から配って頂いました。
それがとても温かく、またトビムシオフィスの杉の床の無垢材に
多少暖かな夜が過ごせました。


RIMG9307.jpg


何度か余震もありましたが、無事に翌日を迎え、その昼前に、
都内の電車が走るようになったので、徐々に解散をしました。


その際、みなさまが無事に家に帰れたかどうか、それも
ツイッターでお互い確認しましょうと絆がうまれたかのように
なりました。


この日、社員と顧客と一体となり、
何か新しい関係性が構築されたようにも思います。


ライフラインが一瞬なくなっても、
ネットラインがなくなっていなかったからこその
今回たしかに、安心感を得られましたが、

ライフラインが亡くなって、
確かに、疎開・逃避・脱出したとしても、
それは前提にネットラインがあるという安心感があるかもしれません。



じつは、ネットラインこそ、崩壊するということも、
この先考えておかなければならないのでしょうね。

ネットライン、
ライフライン、必要最低限でよいということ。

そして大切なことは、
こんなときでも、時と場と共有した

「友人知人顧客」とのその「繋がり」でした。


メールを頂きました。
~~~
昨日は
皆様の中に入れて頂き本当にありがとうございます。

慣れない土地で、
予期せぬ地震で不安な中これまた本当に救われた思いでした。

場当たり的ですが
自然の脅威にはとても敵わない人間の弱さと、
東京という大都市の恐ろしさ(東京の方スミマセン)、
人との繋がり温かさを感じた複雑な一日でした。

また、
思いもよらぬ縁もあり、なんだか不思議な一日でした。

お酒、餃子にシュウマイ、
ワンタンおむすびまで頂いて誠に厚かましい限りで・・・。

またいつの日か、
地震の揺れに怯える事無くゆっくりお酒でも  
飲めたらと思っています。
ありがとうございました。
~~~~~

トビムシの社屋が役に立ちました。


いまから逃げない、ここから逃げない、

その未来が、(必ず)東北地域の復興に繋がります。
そう信じて、ひとつ一つの仕事に邁進し隊と思います。




近しい人が突然亡くなるということを
幾度となく経験している私としては、
そのひとの「死」と、いま「生きている」ことの意味を、
必要必然で捉えてゆくことを身に染みて実感しています。


ただ、今回は、
そう士気が高まるまで、時間がかかりました。

東北の被災地の方々へ
ご冥福をお祈りいたしますと共に、
自分自身の命をもっと活かすよう、心に留めて
ひとつひとつのこと、ひとりひとりに対して、
大切にしていきたいと思います。



RIMG9326.jpg
大好きな、あこがれの
尊敬する大先輩からの
今年の年賀状が胸に刺さります。


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編集 / 2011.03.11 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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プロフィール

古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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