【森林は心のオアシス(癒し健康と科学主義)】 
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
       


本日の日経新聞で「森林は心のオアシス」という記事があった。
昔から、森は人に安らぎを与えるといわれてきた。ドイツやス
ウェーデン、カナダでは森林療法(セラピー)が確立しており、
多くの人が森に入ることで健康維持をしているという記事だ。

私の問題意識は、いつもいつも、こうまで説明しないと、人間
くんにはその魅力が通じないのかということがある。科学主義
もここまでくると新興宗教のように思うこともあるが、いたし
かたない時流なのだろうか。それが本日の書きたいことである。


いま「森林浴でストレス解消」「森林は心のオアシス」「温泉
と森林を組み合わせた保養リゾート」というのが流行っている。
そもそも、その必要性、大切さは誰もがわかっている。それを、
まず、文学的表現で誘致しようとするならばこうなるだろう。


森の木漏れ日、せせらぎ、美しい緑、木の手触り、鳥の鳴き声、
涼しさ、冴え渡る光、木々の新緑さ、美しき香り、ざわめく風
の音、虫の音、っと上げればきりがない。


しかしこの度の新聞記事では、主に科学的効能が書かれていた


1.fMRI(機能的磁気共鳴画像装置)で
  都会と森の写真をそれぞれ魅せたときの脳の活性化具合
  を調べると、森を見せると脳の幸福感をつかさどる領域
  の活動が活発する

2.物質
  フィトンチッド
  (樹木が発散する揮発性物質で生理活性物質の総称)
  リモネン、イソプレン、α- ピネン(香り系)
  シトラール(バラに含まれ、血圧降下作用)
  ヒノキチオール (ヒバや檜に含まれ、抗菌作用)
  の効用
 

とまぁこの種の物質信仰というのは、食べの健康の世界では
多い。βカロチン、ポリフェノール、と市民権を得た物質は
多い。赤ワインにはポリフェノールがあるからいいのよとい
って飲む奥様方は確かに多い。これが「みのもんた」の番組
でやったらさらに流行る。次の日は地元のスーパーでその商
品郡がなくなったりもする。こういったカタカナ物質を単体
で出して、効果があるよと宣伝する動きをフードファディズム
という。


成分物質を単体で効果アリとし、命名を前に出す。そのおか
げで体にイイと訴求する方法である。森林の世界においても
、同様の傾向があるようだ。たしかに、文学的に攻められる
よりもプラスαとして科学的根拠があると嬉しいのは事実だ
が、何か違うといつも疑念をもってしまう。しかしである。


過疎の山村が生き残る方法に、この科学的根拠を投入された
森林効果というのは、利用するにほかはない。そんなことわ
かってるよといっても、人は進化と神秘と科学の世界を重ん
じる。客観的であればなおさら良い。うまい文学的キャッチ
フレーズだけじゃだまされないというのも仕方ないものか。

それに加えて私の思いは、科学主義より体感主義だろう。こ
れ以上、森林の中の成分を分解していかなくてもよいだろう。
この科学主義をうまく利用して、次なる動きを展開してゆこ
う。ドイツ、スウェーデンに負けるな。日本の山々よと。
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編集 / 2005.07.17 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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