【白神山地を斬る】 
カテゴリ: 地域ビジネス(地域資源、観光、農業)
前置き。

大変申し訳ございません。天下の白神山地様に向かって苦言を
呈すようで、おまえは何様だと思われるかもしれませんが、お
許しを頂きたく存じます。


さて、最近であった白神山地は二箇所である。


1.東京駅丸の内北口前でイベントブース
2.宣伝会議(No672今月号 p63~)



1.東京駅丸の内北口前でイベントブース
 素晴らしい、美しい自然の写真。ブース中央には剥製の動物。
 地元の方の三味線の演奏。きらびやかなねぶた祭りの広告。
 そして、世界遺産である白神山地の解説。ブナの木クイズ。
 青森県、青森市の職員の方が運営。
 
 素晴らしいとは思う。なぜか行きたい!と思えない。すでに
 十津川村ぷちクリニックの日報には書いたが、世界遺産はわ
 かるが、我々が足を運んで何が得なの?というのがないのだ。
 ブナ林歩くなら、桧原村の都民の森で充分なのだ。また、ツ
 アーの種類も限られている。そこで、こちらが声をかけた。
 

 「で、白神山地、いくと何がいいんですか?」

 職員は戸惑っていた。「世界遺産でして」そりゃ知っている。
 私が言いたいのはどういう喜びを提供できますか?と言って
 いる。そう、実は、熊野吉野古道も世界遺産に登録されたが、
 観光客数が増えたのは登録された直後半年くらいで、いまは
 勢いがない。それを目の当たりに私も見ている。実際、「だ
 から何?」になる。屋久杉ほどのストーリー&歴史&貴重性
 はあるのか。興味があった。

 で、さらに先ほどの職員に
「行きたいんですけど、1泊なら何をを?2泊なら何を楽しめ
てどんなところのいったらいいですか?」


と尋ねた。ようやく地図を開いて、ひとつひとつ説明してくれ
たが、なるほど、温泉+ねぶた+トレッキング(自然散策)が
セットであれば、ようやく楽しめると認知できるなぁ。と周り
のパンフレットを見れば「そういった訴求」があるものが少な
いのだ。ただ、コアである白神山地も広すぎる。楽しさ(ウォンツ
欲求性)もややぼやける。世界遺産は、あくまで世界遺産。

今回の東京駅前イベントは多大な広告料であろうが、あのブ
ースを見ていったお客さんはどれだけいるだろう。カウントでき
るようなマーケティング手法もなかった。もったいない。


2.宣伝会議(No672今月号 p63~)
  地域経営・ニッポンの挑戦者たち
   白神山地をコア資源に物語性のある地域観を築く 
 
 
青森ブランドアイデンティティがハニカムモデルTM で載ってい
る。CoreValueが「人間性復活」とある。奇麗事ばかりである。ど
うやら元電通総研の方である。ブランド基本要件を、

差別化 顧客満足 拡張性 約束性 通好み性として、総合評価
をしている。地域ブランドの概念も「自然との一体感」「旅情感」
「躍動感」「一体感」とある。どうやって地域ブランドをつくるか
ということに対する、キリクチは色々とあるが、どうも、奇麗事
のように思う。

人がなぜ動くのか、
人がなぜそこに行こうと思うのか、
人がなぜもう一度行きたいと思うのか。

もっと人の心、人の欲の単純な構図に目を向けるのがよい。
これは白神のみではなく多くの地域に見受けられる。

ストレートに「欲求(わくわく)」を伝えてゆきたい。




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編集 / 2005.07.10 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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