【観光観 晴(はれ)と褻(け)】
カテゴリ: 地域ビジネス(地域資源、観光、農業)
理念なき利益は犯罪
利益なき理念は寝言

自分はそうはいうもののまだまだその真意は深いものだ。

私は、いつも業務の中で、副町長と話をすると
自分の思考がビジネス(利益)により過ぎているなと反省する。

・副町長
・地域再生マネージャー
・トビムシ

この3者の中でも地域再生、集落支援の定義やベクトルはずれている。
いや、ずれていて当然である。ずれていて意味があるのである。

副町長はこういう。

「私は官の手法で」
「マネージャーは官と民の中庸の方法で」
「古川さんは民の手法で」

この事業を推進して欲しい。

私の役目は、あくまでも民間的な手法、思考、方法での支援。

まちづくりというあいまいな言葉は、経済や利益というものを軽んじ、
いや蔑視すらする傾向があるなかで、なぜ商店街が廃れたか、
なぜ限界集落ができたのかを中心に、本事業を、この自治体(地域)
での特殊解を、一般解にどうするか。

逆も然り。民間事業者を中心に据え過ぎた結果、地域のよさが
失われたという事例もあろう。

真剣に話した。

観光観。


観光に関する価値観。観光観なんて右から読んでも左から読ん
でも一緒であるならば、遠慮なく、民間よりの私の観光観を伝
えた。

行政側の観光に関する価値観は、あくまでも、物見遊山ではなく、
ディズニーランドでもなく、一品ブランド創ることでもなく、非日常を
魅せることではなく、普段の生活。文化。そこに根付いた暮らしを、
外部の方と交流しそれを、伝え合うこと。


「古川くん、晴(はれ)と褻(け)って知ってますか?」


晴とは、フォーマル、非日常、褻とは、インフォーマル、日常。
そこから民俗学の講義が始まった。

マチ・ムラの人の生活
  晴と褻
     褻の部分で振興しないと根付いた力にならない。
     (副町長)

     集客と利益の部分で初動しないと高邁な理想も寝言。
     「晴」と魅せることから、褻になることもあるのでは?

集落の安心安定とは?
              そこをつなぐ作業が始まった。

当然、行政主導の手法を非難する方もいる。同じく、
コンサル(トビムシ)へも同様だろう。

そのなかで、役場の課横断のプロジェクトチームを作っている。


ある方からこういわれた。


「私は自治体(官)が、
観光を事業としてやること自体に、
私はとても疑問を持っていました。

そこで、観光をどう定義するか。

そもそも官は、
住民が望むサービスを提供すればいいと思う。
提供する術として民に外注することも当然。

もういちど、観光をどう定義するか。

物見遊山の流入人口を増やすことが、
その村の望む方向であれば、官がやればいい。

しかし、物見遊山マーケットをしっかりつかみ、
リピーターを確保することは、相当に高度な経営力が必要。
そんなことは、民なら皆知っている。

食堂のおばちゃんも、タクシーのおじさんも。
夕張が、自治体としての存続をかけて、
観光に勝負をかけるのであれば、もっと民を活用すべきだったでしょう。

官の企画にモノ言えるような民の声を聞くべきだったでしょう。

ハコを作って儲けるようなお抱えコンサルの声は、
本当に役に立つわけがありません。

「自分がかなりビジネス寄りになっていた」
とても、いいことのように思えるのですが。

理想とする観光事業を実現するには、
実際に流入し、お財布を開く人の気持ちになる人が必要で、
ビジネス寄りで正解だと思います。


「褻」を定着させるのが行政としても、
人的交流・外貨獲得の視点では、
「褻」を売りものにする必要性はある。

地域再生の基本のようなところで、
それをどうやって「晴」にするのかは、
ビジネス寄りの思考や経験が要ります。

有名な葉っぱビジネスのいろどりも、
褻を晴に仕上げた成功例だと思いますが、
料亭の現場を知りつくしたからこそ、
実現できたのだと思います。」


みなさまのご意見はいかがでしょうか。


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編集 / 2009.09.30 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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