【森林林業の 二つの方向性】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
【森林林業の 二つの方向性】


1泊2日。非公式の
金剛峰寺山林部主催の高野山のツアーを終えました。
(7月27、28日)

参加者は、これぞプレミアム高野山ツアーであると、ずいぶん
感謝いただきました。弘法大師空海が築いてきた1200年の
森の歴史の深さと、森林セラピーという現代の新しい伝え方と
融合。

僧侶のご講和は、それぞれに優しく、わかりやすく、真言
密教の教えを、現代風に紐解きながら、過去の名言や古語を
伝えてくれた体験型。

古さと新しさの融合。

習いは古きに
創意は新しきに 

まさに、この方々でしか案内できないという住職や内局の方々
にご案内いただいた故の「環境」と「宗教」のここちよいバランス。
本当にありがとうございました。(こちら近日中にまたアップします)

そして、その次の日、
大阪から 大分(佐伯市)いってまいりました。

実は、今回、ご連絡いただいた佐伯広域森林組合。
最先端の米国製USNR社の製材機械(約7億円)が導入され、
総事業費17億円の新設工場が誕生。
今年から稼動し、全国から視察が来られるそうです。

私も、工場を案内していただいてみてきましたが、
ほんっとに、すごい!!

製材の現場が、飛行機の「コックピット」です。
かつてドイツでみた製材所とほぼ同じでした。

殆どが、
全自動、寸法チェック、修正挽きまで、機械化。
ラインは最速で1分で6~7本くらいのスピードが可能だそうです。

ちなみに、木材を乾燥する機械については、
まったくもって化石燃料なし。
バイオマスボイラー、(木材)100%利用!!

環境にも先進的な組合です!!

私の講演は、その後、

「循環型林業と森林再生
~脱業界発想から考える マーケティング発想を取り入れ、
木材業界に利益を呼び込む~」


西粟倉村の事例もお伝えしました。

積極的に攻めていく
循環型林業には、当然に顧客創造があってこそですが、
そんな視点でお話をさせていただきました。

懇親会では、特に、
森林の長期施業管理、森林認証制度と
興味をもたれており、今後も、色々と情報を仕入れ、
勉強していきたいとのことでした。

機械は最先端、
中身はこれから。

そう謙虚におっしゃっておりましたが、そのバランス感覚が
素敵な森林組合であり、果敢にチャレンジしていくという
気概そのものが、私にも大いなる刺激を頂きました。

次の大分(佐伯)訪問は、
南部振興局 主催の環境税に関する講演で、私が話します。
9月1日です。一泊します。

ありがとうございます。

さて、そこで思ったことです。

いま
時代が大量生産大量消費は終わったといわれるなか、
木材業界のある一部では他業界にかなり遅れがありつつも、
合理化の世界へと動いています。

しかしながら、異業界では、
現代の時流は、あくまでポストモダンという動き。
大量消費大量生産の反省でもってして
モダン化とポストモダン化の融合がみられます。

そこにハードとソフトの有意義なる連携とはなにか。
いろいろと語らいました。


次の日、大分空港から、組合長とともに羽田空港へ。
赤坂見附でお別れし、そののち、某関東地域で打ち合わせ。

そう、この東京の近郊にて
約1000haほどの面積を所有する老舗林業企業の
山林からのご相談(ご依頼)。

こんな近くにも、こんな美しい森、
美しい100年級の檜があったのかと初めてに知りました。

ぜったいに、いままで、地元には卸すことがなかった。
近隣の木材店からすれば「切らない林業家」として有名。
名家であること、木材のよさを理解するものは地元地域に
いないということ、血筋が違うということ、そもそも不動
産業で林業に本気にならなくてもいいこと、色々と理由が
あったのでしょう。

しかし、
偶然のつながり
歴史をさかのぼって、ある人物とある人物とのつながり、
変革が起こる。

この物語は美しすぎて、まだかけない。

そう、その切らない林業家と
私がもともと接点のあった木材店がつながっていたのだ。
林業家から、地域内での専売権を与えられた。
いまその木材屋の社長が
ホテルラウンジの目の前にいらっしゃるのです。

私を呼んでくれた理由も
いくつかの偶然が重なっていました。
すべてが必要必然なのでしょうか。感謝してやみません。

その木材の品質や価値、
そもそもの森林の価値、
そのブランド毀損させずに、
流通、物語、を設計していく。

はやくオープンにしていきたいものです。
これもまた「新」と「旧」の融合。

まとめたい

合理化、最新化、精緻化、機械化、デジタル化、モダン化

一般に、もうその時代ではない。
しかし、森林林業はまだそれが必要な遅れた部分もあるでしょう。

木材業界でスゴイなんてことがニュースになったら、
ワールドビジネスサテライトで小谷さんに
「まぁこのくらい、当たり前ですよね」と一蹴されそうです。

しかしやらねばならぬ。

かたや
情理化、歴史化、文化化、人間化、アナログ化、ポストモダン化

こちらも時流にあわせて進めなければならない。


これをうまく組み合わせるからこそ
森林林業を中心とした地域再生、
ココロ失いつつある都会の人たちへのライフスタイルの提供

それらを、トビムシが、支援していきたいのです。


そんな気持ちとトビムシの支援力について、
代表の竹本さんとともに横浜で熱く語らいまとめた日報でした。


合理化、最新化、精緻化、機械化、デジタル化、モダン化
情理化、歴史化、文化化、人間化、アナログ化、ポストモダン化


読者の皆様、このニ対比較で
自らの事業を戦略的に振り返ってみてはいかがでしょうか。


【佐伯広域森林組合】

http://www.moon-leaf.biz/saiki-forest/
川上から川下まで一環した組織運営により地域林業の発展を目指す
佐伯広域森林組合
 杉の王国、海と山の聖地
 山を守り、木を育てる人がいる。
 森の恵みは、
 人と都市の夢をみる。


koizumi
■佐伯広域森林組合殿

貴殿は多年にわたり緑豊かな
地域社会づくりに励み、緑化の
推進に尽くした功績は誠に顕著であります
よってこれを表彰します。
平成17年7月26日
内閣総理大臣 小泉純一郎

約4年前になる。加工所に飾られてある。
いまの政治状況を予測できたか、民主か自民か
関係なく小泉氏の人気は太い。

加工所に飾られている表彰状はコピーです
本物は本所の組合長室にあります。

090729佐伯a
■人が一本一本植えて、育てた、約50年ほどの杉
 伐採し、利潤にし、都市に潤いを与え、山林に還元し、また植林するという
 「一貫」ならぬ「一環」

090729佐伯b
■がんばろう国産材!自給率を高めたい。
 牛乳は国産だ!というように、
 木材は国産だ!という流れを創造したい。

090729佐伯e
■USNR社の製材
 1分で4本ほどの角材がどんどんと生産される。
 最速では6~7本はいけるというが、
 間違いなく日本一の高度機械だろう。
 情理的な想いと合理的な生産の融合シーンだ。

090729佐伯f
■製材と同時に端材を砕きチップにし、 
製紙会社に紙の原料として出荷しています
バイオマス資源へ、かなり効率性は高い。

090729佐伯d
■まさにコックピット。
 ただし、目視で丸太の曲り具合をみて、位置を、右腕の操縦機で直す。

090729佐伯c
■バイオマスボイラー
燃料は、パーク(杉皮)とチップにならないカンナ屑などを
ここで燃料にし、木材乾燥に利用する。
環境面でも最先端。現在、化石燃料ゼロで約3~4万立米の製品を生産されている。

090729佐伯g
■こちらは、高温乾燥材の3.5寸(10.5cm)角3mの柱。
 乾燥や強度(ヤング率)に関しては、高基準だ。

090729佐伯i
■「大分方式乾燥材」
大分方式乾燥とは、大分県林業試験場で開発した乾燥法で、
高温セット処理と天然乾燥等を組み合わせた、高品質の乾燥材生産方式。
この方式による乾燥材は割れが殆ど無い理想的な乾燥材である。

特徴は (1)時間かけて丁寧に乾燥した良質な乾燥材 
(2)割れが少なく色も良い 
(3)スギ材本来の香りと肌触りが失われていないこと。
大分方式乾燥材は品質管理基準に適合した乾燥材を認証する事となっている。
また、第33回JAS製材品普及推進展示会で最高賞の農林水産大臣賞を受賞し、このほど開かれた第35回も受賞した。
   
http://mioclub.net/syokusai/06kinoko/0604.html


090729佐伯j
■確かに、高温乾燥とは異なる美しさがここにある。
 現在、全体の出荷量に対して割合は少ないが、
 注文は増加している。


090729佐伯l
■地域の女性の林業研究会グループがつくる、
 むく1枚の杉の器。これでチラシ寿司はいかが?


090729佐伯m
■活動は林野庁長官からも表彰されている。

090729佐伯p
■佐伯広域森林組合の本庁、素敵な建物だ。


090729佐伯o
■講演の前に。

090729佐伯q
■佐伯名物、「ごまだし うどん」

090729佐伯r
■やっぱり大分は、カボスと焼酎。

 ちょっと裏庭からとってきてあげるよ。
 そうやって気軽にいただける。
 素敵な場所である。




スポンサーサイト
編集 / 2009.07.30 / コメント: 1 / トラックバック: - / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
twitter 古川大輔
プロフィール

古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

ご感想ご意見などは、ブログ内の返信ではなく、
こちらEメールにてよろしくお願い申し上げます。

ブログ内検索
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム
月別アーカイブ