【もくもくファームにゆく】
カテゴリ: 地域ビジネス(地域資源、観光、農業)
【もくもくファームという農業先進事例】
                   感涙ものです。


いつもお世話になっている奈良県の某おすし屋さんの女将さん
から、「私も子供が小さい頃、あのあたりに住んでたからよく
いったよ~」とありました三重県伊賀にあるもくもくファーム
のお話。


もくもくファーム。農業にかかわるものでこの法人を知らない
人はもういないのだろうか。ここまで素晴らしく完成された食
農教育施設、農業加工施設、牧場、ハムソーセージ加工所、牛
乳製品、とにかく、ひとことでいうと「もくもくファーム」な
のだが、ひとことでまとめられないカテゴリーではある。とに
かく、もくもくファームほど素晴らしい「農業法人」は見たこ
とがない。三重県伊賀市(旧阿山郡阿山町)のド田舎にあるこの
「手作りファーム」は、私は自分でも驚いたが感動のあまり「
涙」が出そうになる。


この会社の理念とつながるのだが、思いつくだけのキーワード
を揚げてみよう。「農業」「酪農」「体験」「学習」「環境」
「安心」「安全」「健康」「教育」「ホンモノ」「地域」「活
性」「田舎」「農村」・・・。



この言葉がすべて当てはまる理念が統一された「法人」なので
ある。周りは田んぼしかない風景。「田んぼ」は「担保(たん
ぽ」になりませんと笑いを取るこの社長理事の木村さんの人柄
もまたほれる。気さくという言葉が他に当てはまる人がいるの
かというほどの方である。そして、吉田専務もかなりの戦略家
である。邪推かもしれぬが、「冷静」「沈着」であり、木村社
長は「情熱」と融合し素晴らしい組織になっていったと思われ
る。二人は、農協をやめて(?)何もない小さなところから、
この事業をはじめたそうだ。なんとか農業に付加価値をつけて
子供の教育、食農の意識をを変えたいと。17年前になる。当
時は誰もお金を貸してくれるものもいなかった。小さな小さな
スタートだった。今では全国で当たり前となった「手作りハム、
ソーセージ体験」。これを初めておこなったのがもくもくであ
るが、これが功を奏し、紆余曲折ありながらもここまでたどり
着いたそうだ。



<社長>木村修
地域産業おこしに燃える人
経済産業省 9月17日総理大臣官邸にて表彰


<専務>吉田修
観光カリスマ百選
国土交通省 10月3日国土交通省にて発表



この2人コンビは素晴らしい。そして、従業員のすべてのかた
も理念に共鳴しており、明るい方が多く、素晴らしい。素晴ら
しい以外の形容はないのかといわれても、素晴らしい。現在、
従業員は200名ほど。全国各地から若い人が就業したいとや
ってくる。ほとんどは地元の方であり、三重県の伊賀が好きな
方が食に関する職に就いている。年間34万人の来客。




本日は、社長ら念願の「滞在型食農学習施設」が完成し、開村
式ということでゲストとして船井総研の私が足を運んだ。


いろんな職員と話をすることができた。本日のプログラムは、
セレモニー、感謝状贈呈、体験施設の見学、レセプションと
いう流れである。おおよそ250名くらいの方が法人参加し
ており、多くの企業が今後、研修で利用していくことになる
だろう。自動車メーカー、生保、銀行、建築、建設、名だた
る会社から地元の会社までたくさん来ていた。予断だが、農
村計画を専攻している「農学博士」がいて、農業工学研究所
に勤めたこともある方にも出会えた。茨城の牛久からきてお
り、私の大学時代の教授のことも知っていた。そんなこんな
で人脈もまた増えたのだが、

私が感じたことで、もくもくの成功要因をさっとあげてみる。



○社長、専務の二人三脚の過去
○情熱
○若い人にウケル形での商品提案
○理念統一されたデザイナーが一人いる。
   看板、包装、徹底したデザイン統一がある。
○商品がまた、それはそれは美味でおいしい
○商品に明確でわかりやすい付加価値をつけている。
○様々な理念が「いたるところに書かれてある」
○若い人が多い
○イベントでは、音楽も芸もやっちゃう
○明るい、ユニーク、プラス発想
○清潔感
○可愛いブタちゃんが園内を歩いている



上げるときりがないが、実際に足を運んでそのよさをそれぞれ
に感じてくるのが一番だろう。そこで本日の伝えたい話がひと
つ。これで今日の日報は締めよう。



ある職員さんに自己紹介をし、自分の事業内容を伝え、あえて
卑下する形でこういった。「農業は食べ物としてアピールでき
るからこういう施設がヒットすると思うんですが、どうも林業
はないんですよね。ダメなんですよね~」と言った。卑下する
と、いろんなアドバイスがいただけるから卑下している。腹黒
いかもしれぬが、いや、本当はうらやましかったのだ。もくも
くが。そして、先述のように私は口を開いたのだが、即答だっ
た。こういわれた。



「林業だって山の文化だってこういう形でやっていけばいいん
ですよ!いつまでもね、柱とか構造材とかでつかって、昔のや
り方のまんまでしょ?見せ方とかそういうのもそうですけど、
ただそういう努力をしてないだけですよ。絶対に、山の文化や
育林の話に共鳴して、いい商品を作れば、都市の人は来ますよ!
ただ、ゼンゼン、変わってないんだけです。ここだって農業だ
って、最初は誰も、目向きもしなかったんですから。ほんとうに
ほしい!!って思える木工なり、木材の利用なりを、やってな
いだけなんですよ。」


と笑顔で押し通されてしまった。「はは、嬉しいな。」自分で
わかっていながらも、こういわれると自分も応援された気にな
る。林業だとか農業だとか、いや、業界関係なく、廃れている
って思っていても、このもくもくファームに来ればなにかのヒ
ントが得られるに違いない。そういう人が全国で出始めてきて
いる。市場規模とか動向とか関係ないんですということを教え
てくださったようだ。
スポンサーサイト
編集 / 2005.05.31 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
トラックバック
Pagetop↑
twitter 古川大輔
プロフィール

古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

ご感想ご意見などは、ブログ内の返信ではなく、
こちらEメールにてよろしくお願い申し上げます。

ブログ内検索
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム
月別アーカイブ