【魯迅】
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【魯迅】
 ~絶望は虚妄だ、
   希望がそうであるように・・・~


魯迅の名を知らぬ人は少なかろう。しかし名前くらいか。中
学校の国語の教科書で、「故郷」というのを読みうる覚えは
あったが、魯迅の「魯」が「亀」のイメージで常に付きまと
っていただけだし、また「阿Q正伝」というわけのわからな
い題名の著書を書いていたことで、覚えていた程度だ。「魯
迅は、1881~1936中国近代文学者。

昨日の新聞で出会わなければ、また記憶のかなたにいきそう
だったので、少々調べて、「故郷」も読み直した。「故郷」。
有名なこの作品は、中学校時代、魯迅という人物像としての
記憶以外に、文章の深みを理解することはなかった。今、ネ
ット上に文章があったので、読み直した。「町おこし」を考
える上でも、こういった、故郷に対する想いを無視すること
はできないだろう。故郷を、具象化し、一種のノスタルジー
感覚を喚起し、かつ、かわりゆく友情との身分的な差の描写、
「子供」と「大人」の違い、希望ということ、田舎と都市、
などここまで故郷をひとつにたくさんのテーマをセンシティ
ブに訴えるものはないだろう。かなり正直な「故郷」が描か
れていると思う。

http://www.asahi-net.or.jp/~ft7n-tnmt/hometown.html


さて
そこで新聞記事に戻る。記事は、暗夜さまよう日中問題に対
して、魯迅が語りかけているではないかという内容である。


「絶望は虚妄だ。希望がそうであるように (魯迅)」


という言葉を魯迅は残している。もともとは、魯迅と懇意で
あったハンガリーの詩人ペテーフィの言葉だった。「希望」
と題した随筆に魯迅は引用したが、辛亥革命後の頓挫間の中
での記述だそうだ。魯迅の故郷にも「希望」という語が出て
くる。意味は深い。

絶望を絶望する
希望を希望する
絶望を希望する
希望を絶望する


解釈は様々あるが、魯迅が思う「希望は」やや寂寥感の漂う
感じも強いが、確かに、希望にすがるのは不毛である。だか
ら、希望がそうであるようにと表現したのだろう。であれば、
希望も絶望もするなといいたいのかと思う。ただ、それを、
故郷を訳した翻訳家の竹内好はこう解釈している「魯迅は、
絶望を絶望した」のだと。私的知的文章は心にも頭にも残
るものだ。


また、最後には、「他人を責めることだけを知り、みずから
を省みることを知らない人間が多い民族は、禍あるのみであ
る」という魯迅の言葉も紹介されている。日本と中国の双方
に、魯迅は問いかけているようだとまとめているが、今の自
分にも当てはまるようだ。

~絶望は虚妄だ。希望がそいうであるように 魯迅~

文学は面白い。
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編集 / 2005.05.03 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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