【夕張市 市庁舎売ります!】
カテゴリ: 行政(自治体/地域/開発)
夕張とはユーパロ(鉱泉)のアイヌ語 だそうです。


【夕張市 市庁舎売ります!】


夕張。

寂れた地域になったのか。
再生に向けて明るくなっている地域なのか。


結論。
両方。


午前中、色々と廻った。多くの病院、プール、運動場、各種施
設。たしかに多すぎだ。いまや病院が診療所に格下げしたもの
の1万人の人口に6つの診療所は恵まれている。


確かに人は少なかった。「夕張まるごと、遊んで、学んで、巡
る旅。」ぐるっとパスは大人3150円で施設を巡った。高い
なと思うが、12の観光施設を可愛い犬や猫のバスで廻れる。

疑問がある。

徒歩、自転車、車でグルっと廻れるのに車を止めさせる。石炭
博物館だけいきたいと思えばいけるのに、でもいけない。いわ
ゆる抱合せ販売だ。これは非難も多いと記者から聞く。あえて
、店員に聞いてみた。


「あの~、石炭博物館だけ行きたいんですが」


「すみません、無理なんですぅ」と普通の対応。「よくこうい
うこと聞かれますか?」と。すると、4つある窓口で1つだけ
開いている、その女性職員が「はい」といった。


さて、ホテル経営への声。

そのホテル・観光指針の対して「経営」には、誰も口出せない。
同じ市内の人でも「こうして欲しいとかいっても聞かないんで
す」という。仕方のない現実。過去を清算し、未来に生きる合
理的なホテル、財政復活を主目的にして市は手放した。

フロントのお兄ちゃんに「夕張の人ですか?」と聞くと「いや、
旭川です。最近、入社しました。」と。雇用状況も地元の人が
少なくなっている。加森観光株式会社が運営しているが、自治
体と反論激論もする。地域の素材を使わなくなったり、地元住
民の雇用条件を厳しくしたりして運営されている現実。賛否両
論だろう。

しかし財政問題ゆえに、市は手放したのだ。口も出せまい。い
や、もともとは確かに民間が建てたホテル、それを市が買い取
り、また違う民間へとわたった。市から買ったのは事実。だっ
たら、もっと公益的な「カチ」をホテルは継ぐべきという声。
地域の雇用を、地域の素材を。それも然り。

でも新しく経営に入ったところは四面楚歌状態なのか、住民の
憧れなのか、夢なのか。


利益?公益(理念)?どっち?

たとえばだ。

親が子どもに自動車を買ってあげる。買うけど、親は心配だ
から運転地域は100キロ圏内にしなさいという。でも、親
にカネがなくなって、やっぱり車を売ってお金が欲しいとし
って、息子の友人に売った。その友人がどんな運転していて
もいいじゃないか。道路交通法は守ってる。その友人にも
「100キロ圏内ね」札幌へは行っちゃダメっていえるのだ
ろうか。


 地域のためってなんだろうか?
 利益と地域雇用は絶対に相反しないと思うが、
 現実はまだまだ課題が多いと記者より聞く。


ついおとといの新聞記事。10月3日(水) 某紙「地方欄」
実はこんな旬な時期に私は夕張市を訪ねた。

~読売新聞より~
夕張市市庁舎 売ります
「財源捻出」「空き校舎など98物件も 民間業者に査定委託」

財政破綻を受け、財源の捻出に苦慮する北海道夕張市は、市役
所庁舎など市有の99の物件を売り出すことを決め、東京都内
の民間業者と不動産査定などの業務委託契約を結んだ。売却す
るのは、市役所庁舎ほか、廃校になった学校氏背tう、空き家
の市職員住宅、集合施設や体育施設など。市職員が半減し、市
庁舎には空きスペースが目立ち、また廃止施設の維持管理にも
手が廻らなくなったことなどから、民間による有効活用を目指
す。市庁舎が売れると、市は間借りするか、別の場所に移るこ
とになるが「少しでも財源が欲しい」と、身売りもいとわない
考えだ。
市には売却ののノウハウや査定費用がないため、官公庁資産の
取り扱い実績を持つ不動産代理・仲介業「東急リりバブル」に
協力を依頼し、東急リバブルは夕張支援のため特別に無償で引
き受けた。
市は、雪が振る前の10月中に査定を終わらせ、来春にも売却
手続きに入りたいとしている。

~朝日新聞(以下)~
http://www.asahi.com/national/update/1002/TKY200710020501.html


実際に、再建に向けて一途、突っ走る勢いを感じるがここまで
くるのかとも思う。不動産の視点では当然のことだが、行政の
視点では、本当に面白いチャレンジだ。

報道のその中身の信憑性については現場の記者からの声がいい。

詳しく話を聞いた。人口1万2千人の市は日本で3番目に人口
が少ない市だが、120名ほどいた市職員がいま一気に60名
ほどになった。関係団体に転職するもの、実家に帰るもの、パ
チンコ屋に転職するもの。色々だ。

いま市長の給料は日本一安い。かつては、月収83万円あっ
たものが、いまは年収374万円。これはこれで安すぎるとも
思うがその責務を全うするべき過去がある。しかし記者は、こ
ういう「市役所だけじゃなくて、それを食い物のした外部の人
や土建コンサルも悪い」ただ現実は外の人は逃げればよし。職
員の給与カットについては、日本一カットしたという隠岐、海
士町の事例を基にしたという。


「炭鉱後、一番の企業が役所なんです、役所だったんです」


炭鉱時代に作られたものから最近建築されたものまで、公営住
宅があちこちにある。これがちょっと不思議な様子をみせるが
その他は日本のどこにもある地域・地方と変わらない。


「地域の美しい安楽死」

産業がなければ廃れる。あたりまえの地域構造がある。人が集
まるところ、産業(利益)があるところである。これがなくな
れば、高齢化率は増えるだけ。行政は、残りの人たちが幸せに
美しく楽しく死んでいくためのサポートを、内発的にしたほう
がいいという持論をもたれている方にもであった。

集落、地区が消えていく。

長崎の軍艦島ではないが、産業(利潤)がなくなれば人がいな
くなるのは当たり前のこと。それを避け、外的要因に頼った仮
想の市場規模をつくり誘致合戦を繰り返す。それは間違ってい
るのかもしれない。


・がんばれ夕張!メール募金
・友子制度(炭鉱コミュニティー)
・黄色いハンカチ
・映画祭
・夕張メロン

そして各種観光施設。

先ほどの夕張丸ごと、遊んで、学んで、巡る旅。3150円だ。
しかし、実際はかなり元取れた!というくらいに結構、魅力的。
石炭博物館、キネマ館はおすすめだ。魅力的という以外は論説
しないというのはビートたけしの話を書いたので略すが、以外
な発見が多いし、楽しい。石炭博物館においては、1981年
の大事故(ガス突出事故)で90名以上がなくなっているし、
過去大正時代から含めると2000人くらいが炭鉱でなくなっ
ている。そんな過去も残しつつ、映画祭という新しい観光切り
口をもつ、各施設はコンセプトのつながりはないが、確かに、
「丸ごと、遊んで、学べで、巡るたび」ではあった。


ただもっとあぁすればいいのに、こぉすればいいのにと商売魂
が沸く。

1)夕張は千歳空港から車で50分。
  空港からもっとも近いスキー場が夕張にあるのに
  そもそもそういった一番化「PR」が弱い。

2)ホテルと地域の人間味のある連携が欲しい


ちなみに「清寿司」というおすし屋さんの大将、なかなかいい。
これが夕張のお父ちゃんといえる。美味しくて安かった。市役
所の近くにある。「北海道のカキを食べたら他じゃ食べられな
いよ~」という自慢の仕入れ力と大将の性格、昭和初期の高級
ステレオでジャズが流れるスナック。暖かかった。

もう一度「地域らしさ」を取り戻して、もっとワクワクと夢と
情緒感を。でも、資源がなければ「安楽死なのか」、住民の幸
せとは何か、報道の視点とは違う次元にある、何か悔しさの残
る夕張視察だった。

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編集 / 2007.10.05 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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