【アンチを内包する(本の紹介)】
カテゴリ: 本・映画・ニュース・メディア


「頭のいい人が儲からない理由(坂本桂一 著 講談社)」と
いう本を薦められた。本日出張の移動中に読んだのだが、儲か
る理由とは何かの真髄に出会えた。ビジネスとは陣取りゲーム
であるという基本を、筆者ご自身の経験から力強く情熱的に書
かれている。正面からビジネスとはゲームであり、取るか取ら
れるかの戦いであるという部分に圧倒的な説得力があった。「
ビジネスとは自由競争、異種格闘技である」という主張がズバ
リ一貫して書かれている。


「焼き鳥屋かラーメン屋かで迷うな」


という最初のうたい文句は妙に納得で、一般に経営者やビジネ
スマンはWHAT(何)にこだわりすぎて、HOW(どうやる)
にこだわらないという部分を激烈に非難するところから始まっ
ている。確かに、これから経営をするにあたり、焼き鳥屋をや
るのか、ラーメン屋をやるのかを時間をかけて悩むのであれば、
やることを決めて、どうやるのかを徹底的に考えろというのは、
ビジネスの成功とは何かという小さな問題ではなく、私として
は、前向きに生きるとは何ぞやというテーマにも思えた。

そういう意味で、ビジネスには答えがないし、色々な考え方が
あるわけだから、とにかく動けという応援歌にも思う。大学院
時代の研究畑からビジネスの世界へ移動して大いに感じた点で
ある。


話は若干変わる。

船井総研では、「アンチを内包する」といういい言葉があるが
敵も味方も内包する組織ということであり、ベクトルの向きが
違うものをが同組織にいる、阪神ファンも巨人ファンも一緒に
いる組織。これが強く大きくなる組織であるという。そこに、
先ほどのHOWを考えながら動くとは何だろう。

さてどいうことか。この本では、メタリーダーという言葉があ
った。普通に「リーダー」とは同じベクトル、同じ目的、同じ
指名を与えられた集合体をまとめる役であり、「メタリーダー」
とは、違うベクトル、違う目的、違う指名を与えられた集合体
をまとめる存在であるという。


①リーダー
[価値観均質]
 ・お山の猿でよい
 ・力強い牽引力
 ・仕事ができる
 ・判断力と決断力
  

②メタリーダー
[価値観異質]
 ・各リーダーの調整役
 ・若干の頼りなさ
 ・人間性


これは、項羽と劉邦の話ではないかと思ったが、確かに組織の
肥大化のステージには、「儲ける」ためのHOWとしてメタリ
ーダー的存在、すなわちアンチを内包するトップが必要だとい
うことだ。製品開発部、営業部、経理部、すべてが目的が違う。
ある種、反対方向を向くこともある。だからこそメタリーダー
が必要であると。

さらに、メタリーダー(劉邦)という存在感は、もともとは
リーダー(項羽)から意識的に変革するのが望ましいとある。

この仮説は頭に入れておきたい。管理職のイメージも項羽か劉
邦か、リーダーかメタリーダーかを意識されたい。そして組織
の拡大とともに、項羽タイプから劉邦へ変革できるかがキーで
あろう。

さて
この本が最も言いたいこと、伝えたいこととは、メタリーダー
の存在とは違う点にあるが、ただ今までの常識から脱して、土
俵の外に成功があるという自分の信念と行動力を喚起したいと
いう方には、お勧めである。

ますます「敵」に戦いを挑みたくなる本です。


あなたの周りには常にどこかに敵がいる。それを打ち破らなけ
れば、成長もありえず顧客満足もありえないのです。
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編集 / 2007.07.11 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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