【静かな倒産を目の前にして】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅


日本の森林のために。日本の文化のために。そんな理念でもっ
て仕事をしている自分が、なぜ外材工場にいくのだろう。私は
うまれて初めて外材工場を見た。大変ひいき目にみてもである。
やっぱり外材は品質面で確かにイイ。


下地材ですらここまでこだわるのかと思うほどの品質だった。

(防腐剤が入っているので、匂いはどうも好きになれませんが・・・)


今日出会った2社。社内の他のどの人に紹介できるかも伺いな
がら、今日は話を聞き現場を見ることだけであったが、またま
たすごい経営者。

数日前の日報流にいえば、「すごい!!」だけでいいだろう笑。
ここにもいた!という強烈なフィーリング。

やはり経営者とは別の種族なんだとまた思う。責任の背負い方
が違う、生き様が違う、生き方が違う。発言のひとつひとつが
違う。「宇宙人、地球人、経営者」「日本人、アメリカ人、経
営者」そんな分類にしてもよいのだろう。


やっぱりごめんなさい、伝えます。その方、30代の若社長。


(略・・・・)


そのときだ。小さなおんぼろのオフィスに電話がかかってきた。
ヒアリングをしている際、ちょうど、外材の仕入先の数社につ
いて聞いていたときだ。


「え!!そうですか。はい、はい。」


それはある程度予想ができていた。これだけの外材価格の高騰。
とくにロシア材は戦略カードとしてロシア政府が日本を攻めて
きている。輸出関税率が現状6~7%の間であるが、7月からは、
20%にも引き上げになる。再来年からは80%にともうわさ。

欧州材は全般的に高騰。さらに、このユーロ高である。
もちろん業界全体の衰退もあり、その電話の向こうからわかっ
たがその社長はこういった。



「外材の丸太問屋、今、倒産がきまりました」


いま思い出して日報を書いているが、他人の会社のことで涙が
出そうになったのも生まれて初めてである。別に国産材を応援
しようとしていてもである。なんどもその社長に速報が入る「
負債額」「リスク分散」「戦略・戦術の変更」「自己破産」聞
きたくないコトばかり。日本通運や日本郵船が絡む外材の世界。

その2社が潰れることはないが、実際は実際であった。方や、
緑資源機構と某大臣の自殺、なんたることか。


「ねぇ、古川さん、セミナーで製材工場が日本で8500に
なったっておっしゃってましたよね?調べましたが、確か、
毎年500くらい減ってるんです。」


「一日一軒以上なんですよね。」


「でもね、いつだって倒産って静かなもんです」


そういった。

業界で慣れてしまったという意味でもある。おそらく今日明日
にも業界紙には出るだろう。それでも、その社長(2つの会社)
は攻めている。その内容はかけないが、私が感じたこと。やは
り、潰れるのは外部環境ではない。やはり内部環境にあり。涙
を不幸、ちがう、涙を拭こう。情緒で食えるものではない。


「この業界、利益に飢えているんです。」


この日お付き合い先のホテルから今後の打ち合わせについて、
何度も電話がかかってきた。人情だけで仕事はできない。で
も、自分の理念はずっと崩さない。アドボカシーの論理。誰
のために生きるのか。

「社長!外材が高騰したからという理由だけで国産材をやる
という安直な経営だけは絶対に失敗します。国産材をやるな
ら①②③を必ず取り入れててください」

そして午前様まで語った。さて、淡路島を渡りきりました。
今日もがんばりましょう!
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編集 / 2007.05.30 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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