【ランドプロモーションから購買(近鉄)】
カテゴリ: マーケティング/営業


~2004年10月20日の日報よりコピペ ~

近鉄の広告をみた。

 大阪~名古屋 【2時間あるからちょうどいい】
  ・車内は、まるでリビングです
  ・車窓は、まるで絵画です。

概説する。

電車の中で、気品のある、美しい女性が、本を手にしている。そし
て、車窓からは、田んぼや山々の秋の風景が、絵画バージョンで、
写っている。女性は、モデルさんを起用している。その絵の部分の
下に、大きな文字で、「大阪~名古屋 2時間あるからちょうどい
い」と横文字で書いてあり、また、日本の田舎の秋の風情の絵画の
部分に、縦文字で、「車内は、まるでリビングです」
         「車窓は、まるで絵画です」 とある。

ようするに、打倒新幹線なのである。新大阪~名古屋は約1時間。


世の中の進化とは、機械化であり、それは「時間短縮」のためだ
けの利便性手段を目的として崇拝している現在。そろそろ、そん
なこだわらなくていいんじゃない?という提案である。スローラ
イフの流れを掴み、そして自らの欠点である新幹線より時間がか
かるということに、景色+デラックスという付加価値を提供した。

価格は、もちろん新幹線より安い。新幹線5400円に対して、
近鉄3200円+230円(新大阪⇒難波)である。

~~
このルール化としては、


1)スローライフは、軽蔑されうる方向性ではなく、
  消費者(国民)の欲である。もちろん新幹線より価格が
  安いという価格力もあるが、
     結果、心が動く、人が動く、お金が動く。

もっと供給者側から需要を喚起するような、感性を刺激する
広告をつくっていけたらと思う。


2)日常と非日常

こういう広告に敏感になり、ワクワクして、大事な知識だと思っ
て集約しようとするのも、仕事ばかりで、会社にいては、見つか
らない。気づかない。たまには、やはり外に出て勉強になる知識、
モノに出会う必要がある。何も仕事をしないで、発見しようとい
うことではないのだが、たくさん仕事尽くめになって、仕事に圧
縮された毎日を送るから、そういったものに目が行き、嗅覚が鋭
くなるのだろう。

その嗅覚維持のために、仕事に集中する。外にばかり目をやろう
として、仕事という日常業務から離れすぎると、今度は、嗅覚は
鈍ぶる・・・。

~~~~~~~~~~~~~

さて今、
今日は近鉄で、ゆっくりと名古屋へと向かった。確かに景観は
美しかった。新緑の芽吹きと杉檜の濃い緑のコントラスト、田んぼ
は田植えを始めたばかりか、これからか。

時折見せる田んぼの上にある企業の看板もまた地域性があって
多少の景観美を損なうもまた妙な楽しさをも頂いた。


美しき景色と列車(イスもかなり快適です)にありがとう。


当時の日報の返信に「近鉄のブランドイメージもこうやってい
くことで上がっていくのでしょう。即時集客の販促のみではな
く、ブランディング販促のプロモーションもとても大切です。」


とあったが、今実際に、そのブランドイメージが私に浸透し、
実際に名古屋へと新幹線でいかず、大いに大阪⇒奈良⇒
三重⇒愛知の景色を楽しみ、そして読書をしながら(なぜか
日経ビジネスだったが笑)、近鉄さんにお金を落としたのである。


最後に、日報で私はこう書いていた。


3)景観形成は誰のもの?

近鉄が価値あるよと提供するその風景、その景観は誰のもの?近鉄
は、集客効果があった場合、その景色の維持管理をしている、沿線
の市町村や、地元の農家自治地域にその「利益」を還元する必要は
ないのか?!「俺の田んぼが、近鉄に貢献している?」なんて、気
づいたら、利益をもらうことのアピールする権利はあるのだろうか。
林業も衰退し、山を崩壊させ、田んぼも農家が脱農し、休耕田のま
ま荒れた土地になっている場所はいくらでもある。景観形成に寄与
している、沿線の農家や林業家に対して、金を払う仕組みというの
は、無理な話かな。


一般に電鉄会社は、一部の里山を壊しニュータウンを作ってきた。

線路を引き土地を押さえれば、街が生まれ、誰でも儲かる仕組み
を作ってきた。いま、沿線の景観形成、里山保全、森林保全、農地
保全というところに電鉄会社が目を向けたらもっと面白いだろう。



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編集 / 2007.05.03 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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