【素朴な接客】


山の中のお宿。夕食する場所も少ない田舎にチェックイン。私
にとっては、いつものこと。


「夕食、食べるところありますか?」

「あ、ここ先に行って信号の先にあるよ」



と素直に言ってみたら、山中の道路も真っ暗。信号どこだ?
え?まだ?暗いなぁ。1キロくらい歩いた。お店の明りがよう
やく見えた。15分くらい歩いたかな。入ってみたら、



「ごめんなさい、今日は定休日なの」


ショックでまた宿に戻る。定休日じゃないっすか!しかもメッ
チャ遠いじゃないですか!と云わんとしたら


「すんません、出前ありますよ?」


っておいおい、とは思ったが、遠くから来たお客さんだとみた
のか「あまりこの町にはおいしいとこないんでね、まぁ○○っ
てところが人気ですが、車で、お送りします。」と、送ってい
ただいた。


確かに地元のカタに人気のお店で、賑わい感があった。観光客
もいらっしゃった。


一人で食事&ビールを飲んでいたら、隣の席に座っていた地元
のおじ様に声をかけられ、4人で意気投合笑。町のいろんなこ
とを教えてくれた。

「縁だねぇ縁」

「もうイッパイ飲むか?」

時間が過ぎた。町の歴史のこと、人のこと教えてくださった。
22時前、また宿に電話をして迎えに来てもらった。


おっちゃんたち。


なんだか抜けてるところたくさんだけど、なんか抜け目がなく
ってそしてほのぼのしてて、それでいて山の中という特徴もあ
る。「おもてなし」という概念はないのだろうが、困ったらな
んかしよか~という部分は、宿の旦那も、地元のおっちゃんも、
素朴でやさしい。


これぞ観光業の接客ぞやと思っているヒトにはクレームになる
ような対応も、ちょっとだけ気配り、心配り、気配・心配があ
るなぁと思うと、接点が暖まる。

そんな素朴な接客。ある地域のホテルでは観光パンフレットに
「私たちはプロの接客は出来ませぬが、暖かい気持ちでおまち
しています」と、地域のやさしさを表現したホテルもある。


素朴でいいんだ。
ヒトとヒトとの普通のお付き合いでいいんだ。


そんな風に思った。74歳のおっちゃん!!また会いましょう。
連絡先教えてくれました。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「人生ね、70歳からはオマケだよ。
 明日ぽっくりいってもいいために、 
              観光歴史の案内人してるんだ」
スポンサーサイト

Comments 0

Leave a reply