【時流適応って何すか?】
カテゴリ: マーケティング/営業


帰り際に大阪本社の一回フロアでS君から突然こう聞かれた。



「古川さん、時流適応って何ですか?(古川さんならどう説明
しますか?)」と。私は「3つの波があるからね」と即答をし
て時流を説明したが、100%コレぞ!と言えたかどうか、役
に立っただろうか。もういちど振り返ってみた。



さて、この時流適応というのは、船井総研において、最初に学
ぶ基本キーワードのひとつである。船井総研では以下のキーワ
ードを最初に叩き込まれる。


*人間成功の3要素
・素直、勉強好き、プラス発想

*経営成功の3要素
・時流適応、長所伸展、力相応一番主義

*小売業差別化の8要素
・立地・規模・のれん・商品力・販促(企画)力・接客サービス力・価格力・固定客化



などだが、じっくりとしっくりと私自身もこれぞといえる定義
や経験上の納得感が徐々に理解できてきた。もちろん仕事を通
してでなければ言葉ズラだけになる。言葉だけ走っていても味
がない。そう、「言葉」とは経験と時の流れにより、味わいが
変わってくるものだ。それには大きく2つあろう。


   初対面        体験・経験・使用後
1)すごく難しい言葉 →  実は、意味がすごく簡単なこと
2)すごく簡単な言葉 →  実は、現象はすごく多様だが意味深いこと



私の中では船井総研で出会った言葉とは「2)」が多い。入社
当時とはまったく異なる形で、ひとつひとつの言葉に重みを感
じて、大いに味わっている最中である。手前でも手前味噌なが
ら料理をしてレシピを作っている。


そこで時流適応について。これは「時流」に「適応」すること
ということだが、要するに「時流とは何か」ということである。
時流と流行の区別が付きますか?ということろであるが、大局
からみると大きな3つの波がある(と思う)。



                  <おおよその周期>
■大波(景気循環)        5、10年以上の単位
■中波(時流)             数年~5年単位
■小波(流行)             半年~数年単位(ファッズ、ファッショントレンド)
                 (と、よく言われている)




■大波(景気循環)
ようするに好況、不況の波。資本主義経済は残念ながら計画経
済ではないので、循環の波がない完璧状態であり続けることは
なく、景気がいいとき、悪いときがあり、波になる。拡張期(
好況期)、山(頂点)、後退期(不況期)、谷(底)の4つの
局面があり、谷が激烈にやってくるのが恐慌だ。19世紀の西
欧では、ほぼ10年周期で恐慌を起こしていたそうだが、現在
では、恐慌を防止する経済政策が様々な形で採られている訳で、
かえって過剰化した資本の整理に手間取り、不況を長期化する
こともあるという。とにかく、オリンピック景気・・・→いざ
なぎ景気・・・円高不況→バブル景気→平成不況→・・・の波
をいう。


ちなみに、経済学ではさらに分解されている(らしい)  
 ①在庫循環(キチンの波:小循環)     約40ヶ月周期
 ②設備投資循環(ジュグラ-の波:主循環) 7~10年周期
 ③建設循環(クズネッツの波)       20年周期
 ④コンドラチェフの波(長期波動)     50~60年周期
        
             


■中波(時流)
大波の動きとほぼ連動する場合が多いが、中長期的な社会傾向
のこと。(PEST分析や5フォース分析でまとめられる社会
や生活スタイルの枠組み)。例えば、


①IT技術の時代
②女性の時代
③個別対応の時代
④本物化の時代   (サステイナブル)
⑤オープンソース時代(ウソのない公開化)
⑥モノからサービス・感動時代      など


などの外部環境、社会動向の波である。言い換えれば、ライフ
スタイル、生き方に関するところにお客様のニーズの変化だろ
う。スピード→スロー→スピード→スロー・・・。




■小波(流行)
半年や1年での波。お客様のニーズという次元よりも単なるウ
ォンツ(欲求性)に近いところで心理的に、集団的に動く行動
のこと。基本的には「商品」が生まれ、売れて、廃れるという
商品におけるライフサイクルの波だ(と私は思っている。)



なかなか流行と時流の違いの定義は難しいが、ようするにざっ
くりいうと、商品が売れ廃れるという流行(ファッズ、トレンド)より
長く、もう少し大きな社会動向や消費者意識の枠組みの波(流れ)
である。


ということで、時流適応というのは、流行り廃りのブームでは
ない社会的なマーケット(顧客の進化する欲求に支えられたニ
ーズ)に、適応していく経営のこと。


船井総研は、流行に左右されずに、時流にあわせた経営手法を
提案することが基本。私達には大波を動かす政治力や学術力は
なく、その手の平の上で動かざるを得ないが、やはり流行はク
ダラナイと思うのも当然にイカンし、経済の大波も理解してい
なければならないわけだが・・・。


かつては、時流すらクダラナイと思っていた入社早々の頃の私。
時流に適応しないとどうなるか。経済の枠組みすらはずれ、利
益が得られず、その商品やサービスは陳腐し、腐敗していくわ
けである。



「オラはイイもの作ってるんだ!!!
   売れないのは客が悪い!
     国民が欲望にまみれてアホだからだ!
             あの頃はよかったのだ!!!」



といつも言う。コレは流行遅れではなく時流を捉えていない。
言い返せば、前はよかった、前はよかったを繰り返したら、縄
文時代が一番よき時代であったのだろうか。やはり時流適応を
繰り返してきて、いまがある。


流行という変化に対応するのではなく
時流という変化に対応するのである。


なんだか世の中には大波、中波、小波、それぞれにそれぞれの
専門家がいて、それぞれの枠組みを理解して、物事を考えて、
ビジネスを考えなければならないんだなと思い起こした。

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編集 / 2007.04.13 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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