【秋田杉の現場から熱きココロいただく (モクネット)】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅

秋田県北部 旧二ツ井町。


「ここは昔ね、遊郭街だったんだよ。天然の秋田杉がドンドン
と出ていた頃ね、いまじゃごらんの通りの商店街さ。」


木曽檜、秋田杉、青森ヒバ。日本3大美林のひとつとして栄え
た秋田杉の産地。いまは伐採しすぎて天然秋田杉は殆どなくな
った。全部で50haもないだろう、林業界の世界からすれば、ネ
コの額くらいしかない。その殆どが保護林となっている天然林。

炭田、金山、林業、鉄鋼、農業それぞれの時代を支えてきた地
域の産業も、資源の枯渇という理由にかかわらず廃れてそして
消えていく。その中で鉄鋼は中国の成長が源泉で再び脚光を浴
びてはいる。一方に農業林業。これもまたエネルギー面、自然
環境面、健康面で注目が出てきている。昭和40~50年前半とは
違う光のあたり方であり、異星人からの星の光でもある。私も
異星人である。鉄鋼はまた産業としての復興であるが、林業農
業は「自然」「環境」という光。ソコに光を当てているのは、
行政と業界無関係の大企業という惑星。確かに現場を惑わして
いる一面もある。


しかし、そんな星に惑わされずに独自の光を放ち、ネットワー
クを気づき、利益事業と理念(運動)事業の両方を築き上げて
いるヒトが地域、地域にいる。そのうちの一人にまた今日も出
会った。



「古川さん、わかるかい、拡大じゃないんだ、広がりなんだ」


単に業績を、売上をあげるのではない。価格の繋がりではない、
川上川下という仕入先と販売先という関係ではなく、オープン
にし、森林を守り、健康な木の家に暮らすという理念を通して、
つなぎ役に徹している。

モクネットの加藤さん。


自己プロフィールとご視察のお願いをFAXとメールにて送付し、
お願いを申し上げた。3日後に連絡があり、そして今日となった。

能代大舘空港に迎えに来てくださって、周辺森林組合へのヒア
リングも同行していただき、そして天然の秋田杉が自生する「
保護林」へも私に長靴を貸していただきながら案内していただ
いた。スーツの中で雪山を2人で入っていってそしてありとあ
らゆる話しをしていただいた。


・NPO 緑の列島ネットワーク事業(林業側のNPO)
    http://www.green-arch.or.jp/

・近くの山の木で家をつくる運動
    http://www.green-arch.or.jp/green_arch_02.html

・モクネット 
    http://mokunet.or.jp/

   
・地球の会(工務店側のNPO)
    http://www.chikyunokai.com/


日本の行政の構造、補助金と現場の関係、ジャスコと中心市街
地、子どもの教育、林材業界と建築業界の話し、コンサル業界
と現場業界、地域コミュニティ社会についてなどなど多岐にわ
たる話しをお互いにした。

話しをすればするほどに私のことを理解していただいたとは
思うが、正直なところ、最初の間の不思議な距離はしばらくは
縮まらなかった。


「お前さん何者?悪巧みの事業でも考えてンのか?」


というのがあったように思えた。(加藤さんはそんな人ではあ
りませんが)。これは私達の仕事の性格上、私自身が多く、
経験してきている。


「ヒアリングしたい」というだけでも怪しまれる。疑われる。
距離を置かれる。当然だと思う。
もちろんどこかで合え場仕事の話になることもある。
しかし、距離はある。


ひとつひとつ、自分の思い、過去の経験、解きほぐすように話
していき、当然ながら30歳のチンケなワカ者、ばか者、ヨソ
者である。何が出来るわけでもない、金の匂いにかぎつけてや
ってきたとあれば一気に煙たがられ、はい、さようなら。


「理屈じゃないんだ、感性の時代だよ、
  感性があって、あとから理論理屈をつけるんだろ?」



何も考えず右へ習えという日本人というの性格を斜めから見な
がら、価値観の戦争はいま地方発がホンモノであり、母親と子
供という視点から、事業性と運動性を追及しなければならない
という利益と理念のバランス。秋田を出て、大阪の繊維問屋に
仕事をし、秋田へ戻られた。そこで現在、木に携わっているが、
もともと製材や林業をしていなかったため、殆どしがらみがな
い。

モクネット事業立ち上げの時、周りは終始ひややかで、潰れる
だろうと見ていた、そんな彼らはいまやそちら親善消滅して、
潰れている。


「私は、
繊維業のソレを材木業に置き換えてやってるだけなんですよ。」


実は大阪で働いているころ、繊維問屋として約25年前に、流通
と小売業のノウハウを船井総研にお世話になったという。その
原点があるという。問屋であっても、繊維の知識やデザイン提
案についてはプロ級だったという。

「船井さんも変わってないよね、
       ○○○との○○を創っていくっていうのは今もな。」

「ようは単純なんだよ、世の中は。でもそれがわからないひとは
永遠にわからない。わかるようにするのにコンサルは必要かな?
複雑にしたり、閉じたりするのはようするに儲けたいからだ」

と若干の非難すら頂いた。そこで本来の思い、コンサル業の弱
点、目指すべきゴールの話しを、秋田の寒さに負けずにお互い
に話しをした。写真も見せた。



「なんだ、古川さん、楽しんでるじゃんね。
   しかし変人だねぇ、そんなことしてたら儲からんよ~笑。」



その後である。私がどうしても会いたくて会えないヒトの話を
した。その方はこの業界筋でもっとも有名な方である。山を持
ち結果も伴っている。林業界のモクモクファームというところ
か。しかしかつてアポをとっても、うちは話すことない、どこ
もやっていないことを先にやってるんだよとあしらわれた。す
ると加藤さんがもっとも尊敬しているヒトといい、繋がってい
たのである。驚いたのは次の行動だった。電話を取り出した。



「あ、Xさん、こんな子いるからさ、会いたいって。
  前にあしらわれた経験があるってよ、Xさんに笑。」


なんとスグに電話をかけてくださった。いつも思うが、本当に、
デキル人は本当にスグに行動される。それでも電話先でXさん
は戸惑っているのがわかる。「事業でもしたいんか?」という
声である。拒否される。発言権獲得ゲーム(友達獲得ゲーム)
もまだまだなところであるが、少しだけ近づけたかもしれない。


豪風(たけかぜ)という力士が出身の場所。


どうにもこうにも同じ番付くらいにいる川上村出身の大真鶴
(だいまなづる)がライバル。本日足を運んだ加藤さん、いき
つけの居酒屋の大将も地域の方々から慕われている人気店。

最近、豪風の結婚式に出てきたといい、有名人たくさん出席し、
自分も出席したその式の写真をたくさん見せてくださった。
大真鶴も最近に結婚したばかり。

秋田杉vs吉野杉か。話を戻そう。


「ところで、何者かもわからない僕に
 どうしていろいろ連れていって、面倒見てくれたのですか?」


船井幸雄の信者じゃないけどファンではあるという加藤さん。
疑うところは疑ってますがと私におっしゃった笑。

しかし、経営の本質にオープン、ホンモノ、単純化、与え好き
になれ、というところは一貫されている。素晴らしい。

ここにはまだ書き足りないほどの色々を教わった。私自身が、
経験をもっと積み、加藤さんにもっともっと近づけるように頑張
りたいと、二ツ井町の宿でひとりこの日報を書く。

そうだ、先ほどの答えはというと。



「いや、それはね・・・恩だよ。恩。」
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編集 / 2007.03.08 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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