【新月伐採はロマンです。】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅

昨年の2月にトヨタの宇宙船地球号(ちなみにバックミンンス
ターフラーが提唱した言葉、この人の本も勉強になる。)とい
う番組で新月伐採の話題が放映。新月の頃に伐採した木は腐り
にくい、割れにくいなどで、バイオリンの名器ストラディバリ
ウスや民族楽器のアルペンホルンは新月の頃に伐採した木で創
られているという話。

日本の吉野林業地域では昔から慣習的にやっていて、天竜では
いま新たに動いている。新月伐採に関心を示す消費者も増えて、
日本の林業の新たな動きがみえる。・・・そんな内容だった。

http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050206/index.html

それ以来、弊社の小山社長も色々なところから情報を集め、興
味津々である。「新月伐採」。浜松市(旧天竜市)で待ち合わ
せをした。先日であった木曽檜の南木曽木材の柴原さんからの
紹介だったが柴原さんが遅れ、直接、榊原さんと遠州鉄道
の「西鹿島駅」で待ち合わせ。


「古川さんですか?」


お声をかけて頂いた。やさしいおじ様だ。いきなり、車の中
から「ほら、これみてみな」と新月伐採の木と満月伐採の木の
腐り具合を比較したものを見せられた。



その後、現場を案内していただき非常に驚いた。丸太がたくさん
寝ている土場には、新月伐採した木には製品管理のバーコード
(どこの山から、いつ伐採し、いつ出荷したか)の記録がある。それ
以外の木にはバーコードが着いていない。立米あたり2千円の差がある。
「商品化」して「管理」を徹底している。

2千円のうち800円を
NPOの新月伐採普及協会の運営費に当てているという。


「しかしね榊原さん、実際に科学的ではないっていろいろな
データも出てきていてますが、そのあたりどうなんですか?」


もちろん愚直に聞いたわけではない。その回答に、榊原さん
のストーリー、努力、頭の明晰さ、話すスピードの速さがあり、
かっこよかった、ほれた。

私も、この世界に魅力は感じるが、実際の実際になったときの
信憑性(新月伐採は腐らない、割れない)は怪しいのでは、と
は思っている。


「いや、そうなんですよ。色々と実験を繰り返し、確証できた
とはいえないんです。まだね。でも、実際に私はその効果はあ
ると思うし、この地域にあるもの、この地域の歴史、そういっ
たことを含めた夢、ロマンを売ってるんです・・・」


私はこの一言に安心し、かつ感動した。

フードファシズムが横行し、ブルーベリー素材の様々な健康食
品商品も視覚機能向上のアントシアニン38%含有」というが、
本当かどうか効果とは科学的というより総合的なものであり、
含有量の過剰表記は公正取引委員会から販売中止を受けた
会社もある。


さて新月伐採。


様々な課題が多く眠っている(これは割愛する)らしいが、真
剣に科学的に正しいかどうかそこにこだわるよりもその可能性
に、夢やロマンを追いましょうという。

商売にロマンを。
年間100棟分の新月伐採在庫があるという。


科学ではなくストーリー、
洗脳ではなく啓蒙。


科学が後追いになるか、消費者がどう追ってくるか。
どちらでもいいが、榊原さん、南木曽の柴原さん、
ありがとうございました。


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編集 / 2006.12.13 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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