【なんにも船長、いうこと機関長】
カテゴリ: マネジメント/自己成長
長崎県
五島列島へ。

青々とした海
青々とした空
青々とした心

元気になる。






日本には十数箇所の石油の備蓄基地がある。父はそのひとつで
長崎県五島列島の上五島という、五島列島の5つの島のうち一
番北に位置するところの備蓄基地で働く。日本が消費する石油
の約7日分を貯蓄し管理している。日本郵船の船長を引退して
から、単身赴任で5年目。地域の人に溶け込んでおり、仕事も
充実、健康的な暮らしを送っている。家族バラバラなのが難だ
が、コレも人生。私は、両親に感謝している。


さて、仕事の話をする。やはり人生の経験者だ。自分も30
にもなれば、船長という仕事そのものに違う視点で見ている。
管理職としての「船長」という仕事の深みを聞いてみた。


「ところで、船長ってようするに何をしてたのさ?」


父は、いまさら聞くのか息子よ、という感じだ。


「え?船長の仕事?・・・なんにも船長・・・。昔からよく言
われてたけどね、あと機関長はね、船長の言うこと聞かないで
エンジン室で黙々と自分の仕事をするもんだから、よく、なん
にも船長、言うこと機関長っていうんだ・・・」



そんな冗談のあと、プレーヤーとしての船長、マネジメントと
しての船長の仕事を教えてくれた。タンカーの船長時代、よく
中東へいき、数ヶ月家に帰ってこなかった時もある。父が何を
どんな仕事をしているか当然しらない。ただ、海外のお土産や
外国の話をしてくれるときは嬉しかった。これが鉄の材料だ!
といって鉄鉱石を持ってきてクラスメートにもあげた。休みの
ときは休みでずっと1ヶ月くらい家にいて船の仕事とは不思議
だなぁとは思っていた。


三等航海士→二等航海士→一等航海士→船長


船長は実際に舵取りをしない。ほとんど運転はしない。組織と
しての舵取りをするのが主な仕事である。最終的な責任者とし
て存在する実務者というより、完全なる管理職。船が事故にあ
い沈没するとき、乗客や従業員を全員外へ出し、自分が最後ま
で残り船と共に沈むという美談があるが、その美談に近い仕事
のようだ。(実際はそうなのか!?)さて船長の仕事内容だ。



1)しくみをつくる
2)ひとを動かす
  ①(文書を作る×口頭で話す)
  ②(やらせる×自発的にさせる)
  ③→継続させる
3)責任を取る


キャプテン翼に出てくるようなキャプテン(船長)とはイメー
ジが違う、船長という管理職。それが、古川流なのか日本郵船
流なのかわからないが、なるほどと思えた一言があった。


「いつもいろんな船に乗るでしょ?ある船に乗るだろ?いろん
な船員(従業員)がいるけど、この船が効率的に動き、しっか
り働けるようにするわけだ。そのために新しい仕組みを入れる。
文書も書く。権限というのもあるけど、とにかくやらせる。し
っかりと続くように管理する。自発的にさせる。港に入るとき
など、ここぞというときは自分で舵も取ることもある。ただ、
大事なのは、仕組みを作り、それを継続させること。」


「だから何年か経ってまた同じ船に乗ることがあるけど、あぁ
自分が作った仕組み、自分がいなくてもうまく廻ってるし、
続いているんだなって感じるときは、いい仕事してたねと自分
でも思うよ。」


その人がいなくなっても、残っていく仕組みを作る。そして
永続していく。それが「なんにも船長」の凄みだ。

船=ひとつのプロジェクト、船長=課長部長ととらえてもよい。
ひとつひとつ、プロフェッショナルとは何か、プレーヤーとは
何か、マネジメントとは何かを学べた。

                      父から学ぶ
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編集 / 2006.08.04 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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