【性善説と性悪説】
カテゴリ: 理念と利益


人間は、
   経営は、性善説か性悪説か。

どっち?


性善説なき性悪説は犯罪
性悪説なき性善説は寝言


そんなのバランスじゃん、まぁそれでいえば終わってしまうが
どっちをベースにおくべきか、国や歴史によってどう違うか、
起源たる孔子や韓非子は何を言ってきたか、そんなことを知り
たく、先日のプレシデントで紹介された本を今読んでいる。

そこで、

高校時代の漢文の授業を思い出した。返り点やフリがナが一切
ついていない「白文」しか与えられず、これを漢和辞書だけで
読み込む訓練をされた。たまにある生徒(友達)がいい返り点
をつけると、


「おまえ、参考書みただろ!うしろにたて!」

「見てません!」


とまぁ理不尽な教育方針だった笑。またグループに分かれて
「性善説」と「性悪説」、もしかしたら「長所伸展」と「短
所是正」のどっちがよいかというのにも近いが、こういった
弁論大会も高校2年生のあの横浜の暑苦しい校舎でやった。

古文よりも漢文が好きなのはその思想性の高さと高校時代の
T先生の厳しさがあったからかもしれない。元気かなぁ。

有朋自遠方来、
不亦楽乎      

臥薪嘗胆とか好きだった。いまさらになってあの漢文の先生
の価値がわかってくるなんて。教育なんてそんなもんか。


いま「右手に論語、左手に韓非子」と「社長のためのマキアベ
リ入門」とを同時に読んでいる。マキアベリといえば君主論。
これは、ほぼ性悪説にのっとって書かれているわけだが、論語
は性善説、韓非子は性悪説を基準に書かれているなかで、利益
と理念のバランスをどう取り入れていくのか、人を信じるか疑
うか、どこまで認めてどこで切り捨てるか、悪徳と仁義をどう
取り入れていくのかを知れる。また「社長のための」は、具体
的な法や技も書かれており、とても参考になる。もちろんマキ
アベリの君主論を現在の国を会社に置き換て、わかりやすく書
き下ろしているだけなのだが、


M&A、マネジメント、企業統制、市町村合併、など

こういったときにどう組織を経営していくかという点で、その
処世術には、行政から民間まで広く受け入れられるおもしろさ
がある。トップやリーダー、あるいはリーダーにならんとして
いるひとにしか面白くはないだろうが・・・。

性善説
性悪説

たとえば、どんなに美しい理念があっても、利益がなくなり、
会社を潰してしまえばどんなトップであっても「悪」である。

「社長のためのマキアベリ入門」はそんな言い方からはじまる。

一見悪徳かもしれない過激なリストラ策が結果的に会社を救い、
業績を回復させ、社会に認められることもあれば、社員から慈
悲深く人間性あふれる人物と慕われていた社長が、おのれの評
判を汚さないために、リストラに着手できず、ついに社員とそ
の家族全員を地獄に貶めることもある。文化事業をしていると
いうプライドのある良心的な会社には「悪徳」を身につける勇
気がすくなかった社長は少なくない。

などと書かれている。

悪というのが世間でいうどの程度の「悪」かは別として、きわ
めて具体的な「悪」と「善」の行使のバランスが書かれている。

もちろん、孔子が論語(弟子が孔子の教えをまとめたもの)で
なにをいっているかというと「仁」をたいせつにした「徳知主
義」であるが、そんな世の中そんな理想通りいくまいと、孔子
の弟子である荀子は「人の性は悪、その善なるは偽なり」とし
て性悪説を唱え、「法治主義」の必要性を訴えた。韓非子は荀
子から学び「韓非子」という書物にてそれをまとめた。

人間を動かすもの

それは「情熱」である。
  (これは僕らの会社のミッションですが)



と先人はなにいってんだ・・・・笑。
と、いわく。



人間を動かすもの

それは「仁」である これが孔子
それは「利」である これが荀子、韓非子 なのである。


「利」がイコール性悪説であるというわけではないが、意味合
いは性善か性悪かというのは、利己的か博愛的かというところ。



基本的に同じ人間でも国によって違う。とくに中国は違う。多
くの中国ビジネスを経験しているひとは体得されているが「中
国は基本的に性悪説であり、利で動く」「日本は基本的に性善
説であり仁で動く」このスタンスの違いを知らないと、利も仁
も自分自身でくるって崩壊してしまう。「右手に論語、左手に
韓非子」にも書いてある。


結局、自分の後天的な経験と自分の先天的な性格を加味しなが
らここちよさを自分で探すしかなく、これらの過去の教えに素
直にしたがって、自分の足りないところを取り入れ、自分のよ
きところを伸ばせばいいのだが・・・。

論語の名文
韓非子の名文

君主論の名文 

がそれぞれ短編にまとめられているので読みやすいです。孔子
の視点にたつと、強い利益がいかに「悪」かはわかるが、君主
論や韓非子の視点にたつと、美しい理念がいかに「悪」かなん
て思ったりもして・・・。

どうでしょう?みなさま。

自分は、     性善説:性悪説が 何 対 何ですか?



追伸
中国が性悪説というのは、いまこそ「利」という視点が強いだ
けであり、ちょっと前の日本もそうだったという人もいます。
先日お会いしたある経営者は、「中国ビジネスをすると、もう
ひどく痛い目にあった。契約の仕方とかひどいもんだよ。例え
ば、留学して日本にきて3~4年じっくりと世話してあげて家
族同然くらいにならない限り、だれも信用できないよ。でもね、
それを悪だというのはおかしくて、それが基準なんだってわか
ってあげることが大切。だからすごくゲームなんだよね」そう
教わった。人を信じて入るか、人を疑って入るか。だまされて
も心地いいって思うかどうか、利益がでなくても心地いいって
思うかどおうか、逆に、だましてもいい、利益がでればいいか
どうかと思うかどうか。その軸は相手を思いやりながら、自分
でもっていないといけないんですね。ってこういっている時点
で自分は性善説か笑。


「商売下手やねん、情かんでな」

奈良県の某村の製材の方がいってました。そういって山村や田
舎が美しいといいながら、利益をなくし、崩壊してしまうんで
す。いやいやね、でもね、昔はね、美しい山村があたっていう
けど、林業家や材木屋はエグかったんですよ。・・・ね。

吉野杉でもうかった、それを吉野ダラーという。

数々の傲慢と大阪のおねぇちゃんに払ってきたお金はもうどう
しようもないんでしょうか。復興に燃える若者は理念重視です
し、環境の持続性、利益の必要性、経営の永続性ってほんと身
にしみます。

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編集 / 2008.06.23 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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