【テレビCMのエコ度】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅

洞爺湖サミットがもうすぐだ。それに便乗しているのか、各種
特集番組は嬉しいところだが、最近の行き過ぎたエコプロモー
ションには、さすがに敏感になってしまう。

たまたま今日みた3つのテレビCMより考察する。

一瞬目を疑った。え?どこのCM。急にブランドイメージが変
わる企業もある。いま、芸能界で不動の地位をほこるキムタク
様と、いまビジネス界で最強の時流にのっているエコ活動を掛
け算したCM。それが日清カップヌードルだった。

トップバリュー(イオン)のPB(プライベートブランド)で
はカップヌードルが90円くらいで売っていて、いま大ピンチ
のNB(ナショナルブランド)の日清のカップヌードル。

価格で負けたら、あのわけのわからぬマンモスだったり、アキ
ラの宇宙だったりする路線から変更したのか。パッケージを変
えますといことで、天下のキムタクさまと天下のエコ活動で反
逆に出たということか。そう思うと、マクドナルドはずいぶん
前から、ビッグマックの容器を変えたのは時流を先取りしてい
たというのだろう。


「変わろう。
    地球のために、みんなのために、おいしさのために」

というキャッチが日清カップヌードル。さて、これはあたるか。
売れるか。いままで、安さと手軽さと美味しさを求めていた客
層がエコという概念を手玉にとって売れるか。楽しみだ。


その点、とってもわかりやすいのがヨコハマタイヤだ。織田裕二
が2種類のタイヤを転がして「ほらね、この違いがエコ」とい
うのはわかりやすい。

同じく同業者のブリジストン。コーポレートステートメントは
「PASSIONfor EXCELLENCE」であるが、いまは、地球のため
に、ひとつになる、という「One Team、One Planet」というメッ
セージも歌い、タイヤ再利用の商品の発表や新商品でもエコ
を歌いだした。


(この車を運転すればするほどエコだと思わせてしまってい
るところとか、JRなど電車に乗れば載るほどエコだと思わせる
ような、カレらの宣伝力は、逆に、すごいなぁと感心する・・・。)
 

ブリジストンのブランド戦略については、3年前某ビジネススク
ールで中西元男先生が当時のブリジストンのブランド戦略担当者
を招いての話を聞いたことがあるが(すごくブランド戦略を学ぶ
にいい事例でした)が、その話を聞いた3年前ですらあまりエコ
意識が少なかったと私は思ったがずいぶん変わった。


世間の力とはすごいものだ。メディアの力なのだろうか。エコや
環境CSRがブランド力をつくる(本質的かどうかはあえてぎろ
んしない)手段になりかねないということだ。

ただ本気だとしよう。

CSRというイメージであれば日本全国の里山に捨てられている、
数々のボウフラの住まいとなっている古タイヤをブリジストンが
回収していくことがもっともエコだと思うが。結局、トヨタのエ
コ替えとかも、実質的には、買い換えさせて、古い車を途上国に
輸出して、という非エコ活動を裏では奨励しながら、「比較」の
マジックにより、消費者を手染めにしている。もちろん、トヨタ
は自分たちの活動そのものが地球によくないと暗に伝えながら、
新たな森林保全活動に参与してきている。


ただ
エコは比較対称があってエコ。
理解しにくい世界である。


自社比較エコ(AタイヤとBタイヤ)
      (パッケージ変えました)
      (Aの代替でBをやってます)

競合比較エコ(新幹線と飛行機)
       (電気とガス) 
       
      
また、エコとは若干離れるが、ヴォルビックのCMのようにあなた
が1リットル買うと、アフリカで水に困っている人が10リットル
恵まれるというのはわかりやすい。ストレートな参画意識が大切だ
ろう。ただしボルビックを買いすぎてフランスの地下水なくなりまし
たとか、アフリカの井戸は掘ったけど、日本の水を守ってきたその
森を守らず、日本の井戸を潰してきたのは誰?みたいなところは気
づかない。自噴する井戸があり、水道代がただであり、美味しい水
がいつも手に入る「打ち抜き水」の西条市は、マンションが増えて、
近所は、自噴する井戸水が減ってきているとか、いろいろな日本の
郊外で温泉掘りすぎて、地盤沈下してるとかいろいろとある。


問題は、別にアフリカがいいとか日本の森林がいいとかではなく、
結局、これを助けよう!という伝え手側の強さだったりするわけ
である。


洞爺湖サミットは何を本質的に語ってくれるだろうか。現実では生
きるためのどんな利益の格闘劇を繰り広げていくのだろうか。


エコを伝える今後としては、以下のことが必要ではないか。



・自然に逆らわない本質的解決
・科学的な根拠の提示
・参画意識
・わかりやすさ。
・信頼と透明性
・そうはいっても、商品における欲求性と必要性と物語性


このあたりが今後にポイントとなってくる。見極めるのは消費者だ
といいたいが、そもそも空気には酸素と二酸化炭素しかないみたい
「空調」はどうかとおもうが伝える側も難しい。やっぱり欲求性や
必要性があってこそ利益になり企業は永続性の必要条件を得られる。

そして結局はPRの力。マーケティングは諸刃の剣である。利益を
あげて、それを植林して、それを体外的に伝えさえすればいいとい
うのはもう時代遅れである。


農業においてもリサイクルブームであるが、本来自分たちの領分で
しょという既存のフィールドなのに、他業種に新規参入されてしま
っている。

資本家とプレーヤーは違ってもいいが、そもそも昔からエコ(彼ら
はエコといってこなかった)をやっている人たちが世間から消され
ていこうとしているのは、異常である。

私としては

まずは自分の身の回り、そして、日本の森林に目を向けさせること
をどのレベルでやっていくか、つねに模索しながらやっていくしか
ない。最近嬉しいことがあった。お付き合い先の会社で、若い山の
衆で、3組も結婚ラッシュ!!俺が日本の林業を変えるといって東
京での仕事をやめて、天竜林業地域にきたOくん、近くでいい彼女
を見つけ、もうすぐ結婚。こんな現実のほうが、エコとかじゃない
エコなんだけどなぁって。かっこいぃんだな、カレは。

そのカレ。

http://www.fujiichi.co.jp/contents/recruit/staff1.html



~参考~

http://www.cupnoodle.jp/index.html
日清カップヌードル
http://www.bridgestone.co.jp/promotion/
ブリジストン エコタイヤ
http://www.volvic.co.jp/1Lfor10L/index.html
ボルビック1L→10L
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編集 / 2008.06.22 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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