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【ある山村の革命】


革命ってこういうことなんだ。


改革だなんて、小泉さんですらやってるかやってないかよくわ
からない。しかし、この男、これぞ改革。自らが動いてこそと
いえるものが鮮烈に記憶に残る話題作、いやノンフィクション。

青山宏。大正14年生まれ。低迷する天竜林業を、森林組合の
革命によって、林家から製材まで巻き込んで一体化していった。
この著書は、大きく天竜林業を変えた。そして、若者が還って
きた。お付き合い先の社員に教わり、この著書が気になり、ア
マゾンで購入し早速読んでみた。

歴史的背景を考えると、東京へ街へとヒトが出て行く昭和30年
~50年。昭和35に人口6000人だったこの龍山村もたった5年で、
人口3400人に激減した。他の産業に勝てない林業製材業。


組織の脆弱性
商品の長期性
経営の零細性


山側に偏れば製材から避難され、製材に偏れば山側から非難さ
れた。当然ながら、今でもなかなか実行されきれていない「苗
木から住宅まで」という理念を掲げてもである。山にとってみ
れば、製材に高く売りたい。製材にとってみれば山から安く買
いたい。両者の一致は非常に難しい。そして運命共同体を作った。

ボロボロを立て直したこの青山という男は、経営の効率化のみ
ならず、一人一人の林家や製材家に語りかけ改革の同志を募っ
た。社会福祉、保険、雇用の安定化も図った。流通の簡略化を
めざし住宅部門への進出。そして、若者が舞い戻ってきた。村
の勤務者の半数が森林組合の従業員で占められ、勤労所得の6
割が森林組合従業員の賃金となった。とにかく、いかにもプロ
ジェクトX風だが、その涙ぐましい努力が書から伝わる。それ
でも、改革中にである。地元の中学生に

「村に残って林業労働なんて最低だ(俺は東京へゆく)」


そう冷笑された怒りと、また、屈辱感と絶望感と挫折感が交錯
したという。それでも強かった。青山宏。リーダーの条件は

1)信念
2)行動
3)奇抜


この書からこう読めた。実は、この書を読んで私自身は、同じ
ことをしなければならないのか。それ以上のことをしなければ
ならないのか。だから本を読む。なにもそこから学んでなけれ
ば脳がない。ふと、また思い出した。



常識とは、18歳までに身についた偏見のコレクションである
                 ~アインシュタイン~


本日の学び・・・

今井幸彦(日本の過疎地域より)

過疎という難問に答えを出そうという不遜な考えはツユとない。
しかし、成功しているヒトがいる。
その人たちを通じていえること、それは、独裁のそしりを多少
受けようとも、きわめてエネルギッシュで確信にみちた民間人
のリーダーがいることだ。
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編集 / 2006.04.13 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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