【いきものと暮らす林業】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅


人間は人間だけでいきていけない。
そんな当たり前をもう一度かみしめた。

二酸化炭素 大ブームないま。

林業も農業も漁業、自然破壊的もあれば、自然調和的もある。
地域地域によって、主体主体によって、全部違うのである。

それでも、今日は、ウグイスにホトトギス、そしてカッコウ。
色々な鳥の鳴き声が聞こえた。深く森林浴をしながら、今日は
特にホトトギスの鳴き声を多く聞く。なかなか姿を見せないら
しいが、やはり作業現場にて搬出コスト&時間削減のための、
フォワーダーを休ませると色々な美しき鳴き声がこだまするの
である。


今の時期モリアオガエルの産卵期である。拳骨ほどのあわの
塊が5~6個。沼地に飛び出た木々の枝先などに産卵する。
この天然記念物(自治体指定)は、ここではよくいるそうで
「なんか別にありがたみないです」なんてクライアントはい
う。しかし、私が小学生のころの町田の実家の裏山には、ト
ノサマバッタやヒキガエルなどよくいたがもういない涙。



「そうそう、古川さん、昨日、キツネ見たんですよ!!」

いつもみていてモリアオガエルには感動しない若手がいう。
狐はさすがに珍しい。やっぱりそういうのが嬉しい。

(もちろん、ハブ、ハチ、ヒル、危険もいっぱいだ)


人が育てて植えてきた森を専門家は「人工林」というが、人工
林という名が私は嫌いだ。コンクリートでつくったニセモノ林
かと思える。それは、人が植えて、育成してきた林のことであ
り、それを人工林というのが一般的。人が50年単位で100
年単位いや200年単位で、植林、施業、伐採の循環をしてい
く。

植林と伐採以外は「光」の管理。速水亨さんはよくいう。そし
て多くの共生しうる動植物とのバランスをみながら、利益高き
森林にしていくこと、これが美しい森林である。


確かに、江戸時代より、戦前より、圧倒的にいまは森林面積が
多くなっている。「利益」に目がくらんで植林しすぎた実際も
あるし、利用目的が明確なプロ意識高き「商業」森林もあれば、
植えたまま手付かずの森もあるし、成り立ちから自然な森林も
あれば、色々な森がある。戦後の拡大造成林で、利益が回らず
人の手が入らず、光が下部に届かない野放図の森林が環境的に
問題であって、間伐材利用、マイハシ運動、二酸化炭素吸収、
それらが、環境破壊の免罪符ではない。


それでも、日本の建築文化を重に支えてきたのは杉、檜なので
ある。この杉檜の文化については司馬遼太郎も「この国のかた
ち」で書いている。神社仏閣、伝統工法、これらを潰そうとす
る法改正、欲望の低俗化による「住宅」の陳腐化が現実にある。

話がずれた。

やはり杉檜を中心とした文化、この世界の原点は人工林の世界
にある(と私は思う)。吉野林業全書によれば、川上郷(現在
の吉野郡川上村)で380年前の植林の記録がある。吉野林業
全書が出たのは日露戦争が始まる少々前の明治38年だったか。
それから380年前であるから、約500年前にすでに人が一
本一本植え、そして持続可能な山作りを意識していたのである。

日本の誇るべき文化である。

それは、そこに「植物」「動物」との共生の概念もあった。
クライアントの主任さんは、林業施業のプロであり、そして、
動植物昆虫など生き物マニアである。


時速40キロで走っていたら

「ちょっとまって!あそこに、珍しいクワガタがおった」


という。遠くて小さくて点のような猛禽類を見ても我々には
「とんび」にしかみえなくても、鳥の種類そしてオスかメスか
もわかるらしい。


カッコイィ。


川上村の達っちゃんを思い出した。元気かな。メンバー連れて
2泊3日。自分の無知さを思い、7000円分、本を買った。
それがいかんのか、体験体感しなきゃダメか。この新しい世界、
いやすごく古い世界を、もっと伝えていかなければと切に思う。

080611b
■きれいなキノコ

080611a
■モリアオガエルの卵
天然記念物。珍しいこの泡の塊が、5~6個もあった。
真下に水辺があるところで産卵。おたまじゃくしがそのまま
沼に空中から落ちていくシーンは有名。
その下の湿地帯にイモリが、たくさん気持ちよさそうに泳いでいた。

080611d
■モリアオガエル
夜、宿舎の窓に突然現れた。

080611c
■手のひらサイズ
とてもきれいな青色だった「森青蛙」。
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編集 / 2008.06.11 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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