【鹿児島のとあるタクシー運転手より】
カテゴリ: マーケティング/営業


朝焼けの鹿児島で。

ホテルから空港までのタクシーで、運転手と気が合い、色々な
話を聞いた。かつて日報でも書いたが高いお金を払うのであれ
ば、やはりタクシーの運転手と話さなければ損である。情報は
たくさん持っている。別にその情報でカネにしようとかそんなん
ではないが、間接的はなるかもしれないが、いろんなご当地の
ことを知れるしから楽しい。

今回は、運転手のほうからお声をかけていただいた。


「今日はあったかいけど、雨はまだやみませんねぇ。」


天気から入る挨拶は意外と嬉しかったりする。ここでの反応で
運転手も話しを辞めるか続けるかの選別をするのだろうが、私
はおかまいなくドンドンといろいろな話を聞いた。そして、話
した。鹿児島のこと、政治のこと、経済のこと、そう、たった
20分。空港に着くころには私は「タクシー業界の中身」がち
ょこっと分かるまでにいたった。ちょっとその会話を思い起こ
してみる。



「いや~、10年東京で運転してて、4年前に東京から
 還ってきたんです。」

「そうですか、単身赴任だったんですか?」

「そう、家族のこともあってね、娘には、『お父さんは東京で
いい思いしてきたんだから、もう帰ってきなさい』って」

「あはは、娘さんのためにがんばってたのにねぇ笑」

「そうですよ笑。」

「いい思いって、東京って若い人にはそう写るんですね」

「えぇ。確かにいい思いというか、私もそうでしょう。
  稼ぎましたよ。」

「そうですか」

「はい、東京でやってきたこと、自信ありますよ。
 成績もよかったです。」

「自信・・・ですか。失礼ですけど、営業職ならわかり
ますが、がんばれば儲かるものなんですか?」


「そうです。例えばね・・・・

この話が眼からうろこ、トリビア、プロ意識の強さを学ん
だのである。この29歳タクシーにあまり乗らぬ私は、そ
の運転手の色々な手法に感動した。いくつか紹介したい。


1)終電で「終点」まで行かない手前の駅(例:京王多摩センター)
  を走り回る
2)交通空路の大事故があったら、交通機関が止まったり
  緊急で出かけるので。報道メディア会社(テレビ・ラジオ局)
  や国交省をうろつく
3)大安の日は椿山荘などホテル周辺を廻る
4)高校サッカーの日は国立競技場辺りを走る

などなど


「へぇ、そうなんですか。さすがですね。」

「えぇ、私は事業所500人の中で50人以内の成績でした」

「すごいです」

「ですから、情報収集に余念はなかったですよ。懐かしいです。
いまでも、その東京の仲間と仲良くしてます。」

どうやら、この運転手、東京の「みどり」のタクシーに務めて
いたらしい。「あの東京タワーのマーク、ちょっと削れている
んですよね!」とわたしがいったら「そうそう、田町の××の
橋下が通れないんです笑」などとタクシー裏話もちょろちょろ
教わった。ちなみに成績が1位の人はどんな運転手ですか?
と尋ねたところ、四六時中走り回って「パン」と「牛乳」しか
食べていないような運転手だそうだ。

さらに、労働分配率は運転手の稼ぎの「約35%」が手取に
なるのだそうだ。ナンバーワン運転手は月100~120万い
くというから相当な稼ぎになろう。

「私がやったら死んじゃうね」とまでも言っていた。

最後に私は聞いた。


「で、そのノウハウ鹿児島で生きてますか?」


「いや~、お客さん! それが、全然ですよ笑。
人がいないもの鹿児島。稼ぎも2分の1になったかなぁ。」

「えぇ!そうですかぁ。」


実は、色々な情報収集によって成績を上げていたというが、そ
れだけでなく、この運転手の人柄の良さも成績の理由ではなか
ろうか。乗ってみるまでわからないが、ある種リピート客も多
かったのではと思われる。鹿児島では固定客化が重要になるの
だろう。今度指名してみようかな。○○タクシーの○○さん。

新規客を採る 東京マーケット
固定客を採る 地方マーケット    

ただ単純にそうでもないかな。 


名前を携帯でメモって書いてきた。はがきを出そうかと思う。
娘さんと奥様とその家族が浮かぶ。鹿児島でまた「ひと」に出
会えた。そしてもう一つの出会い。やはり東京は研ぎ澄まされ
たビジネスゲームをするには最高の場であることは確かだとい
うことも・・・。








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編集 / 2006.01.14 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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