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【ロースかステーキか】

地と図の関係のマーケティング理論より


今日は、同期のTさんと西中島で有名な焼肉店(朋苑)へ。入
ると芸能人のサイン色紙が壁中に張り巡らされている。モーニ
ング娘、及川光博、プロ野球選手、俳優さんなど、へぇ、ここ
結構な人が着ているなと。高すぎず安すぎず美味しい。焼肉は
仕入れ力が重要となるが、ここの名物一番商品がまた最高に旨
い。上ロース(1800円)である。


「えぇ?これがロース?」



でてくるとこの肉厚に驚く。確かにロースである。焼肉として
のカタチを逸脱してはいるが間違いではない。ロースである。

ようは、厚さ2cm強のステーキ(生で食べられる肉)として出
てくるのだが、これは、非常にイノベーティブだ。ここの上ロー
スは霜降り肉厚の「ステーキ」なのである。

焼肉屋が出すいわゆるロースが、一般人がステーキと認知し
てるカタチで出てくる。最高の一番商品である。他の肉はいた
って普通の大きさの焼肉である。


①ロース、カルビ、ミノ、タン、センマイ、 
②ステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉  
③豚、牛、羊(ジンギスカン)、鳥    


という切り口を考えてみよう。


え?これが鶏肉?と牛肉のようなすき焼きにして出したり、え?
これがカルビ?と思わせて、これが豚のカルビですといったり、
これがジンギスカン?といわせてステーキのようなものが出す
ことは、商品としての魅力を訴求するのみでなく、普通じゃない
感を演出することができる。

ステーキ屋で出ればいたって普通のお肉が、焼肉屋で、ステ
ーキといわず、ロースといって出すところが面白いのである。

すでに我々が名前からイメージする「商品」というものが、本来
は商品源(材料)であるだけであったり、商品としてのイメージ
が先行して、実態のあり方を忘れたりする。

【商品源】
【商品形】
【商品名】

と分けたとしようか、当然これが当たり前と思っているところ
に「確かにそうだ」という部分でもっていく。

トイレットペーパーを売る。でも、ボックスティッシュの形態だ
けど、トイレットペーパーとでっかく書いて、やわらかさの訴求。

一枚、一枚、あなたのおしりに優しさを というキャッチで、ト
イレットペーパーがあってもよいだろうに。トイレットペーパー
でも見た目は、ボックスティッシュ。あるいはウェットティッシュ
でもよいだろう。あのボックスのカタチが鼻水をかむティッシュ、
あの円筒の形が手を拭くティッシュとは限るまい。

そんなこんなで、焼肉屋に行ってトイレに行った時の発見である。
地と図の関係の理論も入っているのだ。


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