【地方創生 戦略の守秘性について】
カテゴリ: マーケティング/営業
戦略の守秘性について。いま、地方創生の流れで、まちひとしごと創生総合戦略という名のもとで余多のコンサルさんが仕事をしていますが、その戦略書(報告書)をインターネット等で全部を公開するっていうっていうのは、いったい何を考えてるんでしょう。税金を使った事業なので監査のために信頼すべく外部機関に出すのはわかるんですが、そもそもそれは、地域特有の独自資源をどう活かし、どう優先順位をつけるかという重要なペーパーなはず。だって、戦いを略すから戦略というのだから。

すなわち、むやみやたらに戦わないってことであって、限られた経営資源(自然資本、歴史、文化、人材、資金、技術、時間、情報)をどう最適配分するか。戦場(市場)がどこで、敵(競合他社)がどこで、自分の強み(特徴)がどこかってことがわかって初めて戦いに出られるわけです。

だからお金も人も資源も無限にあれば戦略なんていらない。語弊があるかもしれませんが、どの部分は撤退するかをも考えながら、あくまで、これからを生き抜く、これからを勝ち抜くためにどうするかが戦略ではないでしょうか。大前提に、住民の幸せに資する地域経営とはどういうものか。産業だけじゃなく福祉や教育や自治活動も含め、それを地方自治体の中で真剣に練り上げた紙であるはずです。そんな戦略を、実践・実行・実働する前に「ぜんぶ公表しま~す」ってのは、簡単に手の内を明かすっていうようなもんで、自決するようなものではないかと。桶狭間もバルチック艦隊も、「いまからこういう戦略でいきま~す」だなんてありえない。戦略なんてのは、後からいってみてあれが戦略だったといってもいいくらいなのに。

それか、まぁ誰に見られてもいいペーパーをつくってよしとするのか。それか、報告書はこっちだけど、首長(船長)!こっちが別の本当の戦略冊子ですって渡すかな。それか、戦略って言葉をそもそも使うなかれとするか。誇りを持とう地方自治体。誇りを持とうコンサル集団。まぁ、地域型住宅ブランド化事業の時も思ったんですが、補助事業だからって、会社名とか年間棟数とか材積量とかのWEBに載って流通情報とかビジネスモデルがダダ漏れってどうなんでしょうね。オープン化というのが基本であってもいいけれど、ここだけはってのはあると思います。

私のような仕事をしていると、あいつは右から左へ情報をもって流用しているだけの市場活性化罪(ライフサイクルプロモーター)だと揶揄されるかもしれませんが、「この情報だけはこの地域(顧客)だけ」というのがあってこその仕事をしています。だからオリジナルな情報を輸血するし、ユニークな情報へと料理するんです。単なる右から左へのアービトラージ(地域差ビジネス、温度差ビジネス)だけじゃダメなんですよ。求められたクライアントだけに価値のある情報を提供すること。
だから、守秘は守秘。

補助金なき異業種のビジネスからしたらこの世界オカシイが多すぎます。それに地方創生の戦略には、3Cの概念等もちろん必要だけど、競争と協創の両方が必要で仮想敵の設定をいつまでも隣の市町村とか東京とか言っているんじゃダメだし、また田舎は幸せ論だけでも金カネ経済論だけでも駄目だから、利益と理念の両立していく航海図(ベクトル)が大事なんです。

また私の場合は、共に帆走していく伴走型の支援をしていくのが仕事のメインであり、絵を描いたけどやれるの?っていうのを「やる」ということが仕事です。他社が描いた素晴らしい絵を下請けで実行支援を受けることもあります。絵すら描きなおすこともありますが、そんな自分であってもやっぱり「情報」は大事だということを伝えたく、そしてそれは民間と行政は違うとかういう次元の話でなく、プロフェッショナルとは何かってことを思ったことです。長くてすみませんでした。
(4/21投稿のFacebookより) 
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編集 / 2016.04.21 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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