【植林ツアーの旬】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅

スーツで出張、クライアント先で作業着に着替え、山に入り、
応援にゆく。花粉症の季節といえども、きれいな空気、きれ
いな山々では、あまり症状は少ない。本日は、植林ツアー。

私は植林ツアーや伐採ツアーのやり方などもご支援させて
いただいている。全国各地のツアーに参加してきたなか、
本当に必要な「やり方」と「伝え方」わかってきた。


さて、そろそろ住宅を購入するにあたり、こんなことが一般の
話題に出てこないだろうか。

「え?植林したことないんですか?」

いや、日本人全体においてこんな会話がなりたたないだろうか。
と。やはり子ども時代に特にこういうことを行うと、しっかり
と記憶に残るものであり、50年後など山を見に行ったら感慨
無量にもなるだろう。いまは田んぼも知らぬ子どもがいるとい
う。農業や漁業ならまだしも林業なんてもっと知らぬであろう。

一年サイクルではなく
50年サイクル、地球規模のサイクル。
これが建築部材に使われるまでのストーリー。

環境問題うんぬん、日本の森林うんぬんに大して色々と意見が
あるかと思うが、それは「ニッポンからの森林再生(田中淳夫)
」という本に今日は譲っておこう。日本の森林の真実がかいて
あり、わかりやすい名著。筆者は奈良県川上村の方々には知り
合いが多く、川上村の後南朝の話はちょっとわき道それるが面
白い。


さて話し戻す。

「イオン木を植えています。」

なかなかのメッセージである。いまや、ドコモの森、日本生命
の森、うんぬん。だったら通話料、保険料もっと安くしろとい
う株主やら消費者やらいるだろうが、社会活動文化活動が起業
のCSRとして結果、企業イメージがあがり、利益になってい
る。利益と無関係な活動はしないのが企業ではあるが、それが
また「利益臭」を漂わせないうまさが、カレらにある。

それに対して、「俺たちは昔から植えているさ」という森林組
合や日本の山主さんたち。なかなか伝えるのが下手である。

とにもかくにも、嫉妬しててもしょうがなく、CSRだのPR
だのうまいところのおかげか、いま時代が来ているわけです。

「いや~、人件費浮いたなぁ」なんて重要な視点でもあるが、
それがゼニカネの話しをしすぎてもならぬし、環境の美しい話
だけしてもなりませぬ。われらこそ本業。プロ。

やはり、ツアー参加者はいい気分にならぬが、基本的に林業たる
べくものも「利益なき理念は寝言」。植えっぱなしでもいけない
し、施業の辛さも体験し、利益を得ることによる山の管理の話し、
色々とさせていただかなければと、私もサポートに廻った。



080405a
■藁(わら)で大切に包まれた檜(ひのき)の苗たち

080405b
■山林部スタッフが植え方を指導
これが結構、難しいんだな。体験して覚えるってことか。

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■施主さん(子どもさん)も頑張った
「つかれた~」といいながらも笑顔いっぱいでした。

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■さぁ、植えよう
人間、一人当たり一年間の二酸化炭素排出量は、
50年生の杉の二酸化炭素吸収量の「23本分」に等しい。
苗(2~3年生)は1人23本がノルマ!?
このあたりの数字は浜松市の森林林業ビジョンに詳しい。


080405e
■落ちていた檜の倒木
周りの白いところは虫食われたり腐ったりしても、
赤みは虫に食われにくいし、腐らない、その証明。
天竜檜の赤み、天竜杉の赤み いかに優秀か。
北欧のホワイトウッドは高温多湿な日本ではよく腐る。
 

080405f
■キレイに植わっていきました
1haあたり5~6000本くらいかな。

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■伐採の後
130~150年くらいの天竜杉です。

080405h
■その元玉(もとだま)
何に使われるのかな、二酸化炭素を固定しながら、建築部材や
家具に使われます。石油や石炭は地下資源から掘り出して、二
酸化炭素を放出しますが、木材は、地上の二酸化炭素で成長し、
建築部材になっても固定され、たとえ燃やしてもまた地上に還
るわけです。理論的には二酸化炭素量は増えない。これをカー
ボンニュートラルといいます。植えて、育てて、使って、また、
植えてを繰り返す、林業の魅力です。もちろんチェーンソー使
ったりしますから別途で二酸化炭素は排出しますが、他の産業
に比べたら雲泥の差です。



080405i
■集合写真!!
材木屋、工務店、施主様、研究者とたくさん集まりました。
こういうところで会社の大きな旗とかないところが、大手企
業のCSRでやっている植林ツアーとの違いでしょうか笑。



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■山の幸(ぜんまい)
おまけ。これが、たまりません、山桜の美しい季節に、
明日、スタッフさんはタラの芽を捕りにいくらしいですよ。



とまぁ「植林ツアー」については、森林所有者や森林管理施業
側の戦略としてあるべき姿が確立しつつあるが、企業戦略のも
の、事業戦略のもの、環境教育のもの、多々あるが、考察して
伝えたいこともあるのだが、またいずれ書きます。


とにかく「体験」するに尽きる。今日は、早稲大学のとある研
究室や学生さんも多く来ていた。林業やってみたいっていう学
生が増えているんだから、受け手(山側)も色々と変革してい
きましょ♪秋は伐採ツアーが盛りになります。

ちゃんと林業にも季節感があるんですよ。日本ですね、日本。


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編集 / 2008.04.05 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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