【約1%の学生が考えていること。地方創生、林業再生の最先端として 】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
【約1%の学生が考えていること。~地方創生、林業再生の最先端として~】

毎年、講義をさせて頂いている、法政大学現代福祉学部(地域問題入門、地域経済入門)から、200人ほどのリアクションペーパー(講義レポート)が年末に届き、じっくり読み返しました。

で、殆どの学生が、・情熱方程式(原体験)・地域資源の大切さ・理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言 ・イノベーターの必要性(あのクイズはやられた!)といった、物事の視野をもっと広く見る必要性や地域に飛び込む勇気について書いてあり、特に、トータル林業やフリースタイル林業は、とても斬新で、林業が今後に発展していく可能性を持つと感じたなどの感想が多く、まさに、私から伝えたかったのは、とにかく、チャレンジャーになれ!イノベーターになれ!頭を柔らかくしよう!そう伝えたかった講義でした。
しかし、講義を聴講した約200人のうち、1~2人ほど、以下のような、正反対のように思える感想文があったのは驚きました。そのうち一人を紹介します。(そのまんま引用です)

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以前からニュースや講演会等で日本の林業の再生しようとする活動は知っていた。しかし、林業の政策、経営、安全性について詳しく効いたのは初めてだった。今まで自分が見てきた林業経営は、いかに従来の方法とはココがちがう!革新的だ!というものだけをテレビやネットで見てきた。だからなのか、自然と自分の中では、林業は、とことなくイノベーションが必要な業界なのか?!という印象が強く根付いてしまっていた。

だが、今回の講義で、その印象と偏見は消えた。林業をはじめ、全ての企業に一番必要なのは、革新性ではなく、確かな事業計画、経営戦略なのだとその基礎がなければ、どんなに画期的とかアイディアの新規性があっても無駄になってしまう。企業が企業として成り立っていくために一番大切なことを学んだ気がした。

もしかすると、自分がそのような思考になっていたのは、ずっと革新的な方法で経営をしてきた企業の上っ面、革新的な側面しかみていなかったからかもしれない。もっと物事の本質を見られるように努力したい。

また講義の一つの主題でもあった計画性ということは、人間の場合も同様と思う。100年続く企業には、しっかりした経営戦略があるように、人や人生がこれから何十年も成功していくには、同じく人生設計が必要なのだと改めて気づかされた。
(略)
>>>>>>>。
以上。

私は、驚かされました。講義で一番伝えたかった事ではないところがひっかかるということに。実は、彼にとっては、

・市場規模とは何か。
・競合他社と自社の強みとは何か。
・顧客づくり/利益(消費の3要素)とは何か。
・計画とは何か。

という部分が刺さったのでしょう。古川自身がある意味のウワっつらしかメインに伝えてなかった中で、反省もしたものです。
私はいつも伝えていることがあります。学校を卒業したら、二つの大きな変化があると。

①「卒業式」が無くなる
②「答え」がない世界でいきる。

ということです。無期限の暫定的状況が一番人生でつらい。だから、自分でそれらを決める生き方へ変わろうと、そのメッセージも含め、それでも私自身が思ったことは、革新性とは何かを知っている学生にとっては、実は「基本に忠実であれ」という事が重要になるのだと改めて気づかされたのです。

若干に話はズレルかもしれませんが、実は、船井総合研究所にいたとき、「船井さんとお付き合いしたい、コンサルティングを受けたい」という人の中で、「仕入れ先を紹介してほしい」「販売先をすぐ繋いでほしい」「ビジネスパートナーを紹介してほしい」ということが様々な分野でありました。

そして、金さえ払えばと群がろうとしてきた企業がいたと聞きました。その時、船井幸雄会長(当時)は、それだけを目当てにした人は、お付き合いはしてこなかったと思われます。「企業の自力を付けさせることが、コンサルであり、出会いだけ提供するようなコンサルになってはならない。」 
   
とよくレクチャーされたように私は解釈しました。(まぁそもそもそういう人に、人を紹介したところ、関係性は、続かないものですし、人脈などは容易に紡げられるものではないのです・・・)とも会長はおっしゃっておりました。
で、「ようするに、コンサルっていうのは、『お見合い』の場を提供するのではなく、素敵な出会いが勝手に寄ってくるような『モテる人間/モテル企業/モテル地域』になる力を一緒につけていくということ。なんですね・・・」
と、この話をうちの社員にしたとき、そう例えたのですが、まさにその通りだと。

また、別の学生でこういう感想がありました。

「パワプロで言うとすべてオールAになる必要性はなく、ミート力や走力がAなど何か自分の武器があることが大事となる。自分の強みを見つけて、それを生かす人生ができたらと。十分トップレベルでも通じる。つまり、自分たちをしることと、消費者のニーズにに合わせ、自分たちができることをやる。単純に物事をこなすのではなく、常に頭を動かしたい」

自力を付ける、しっかり現状を分析して、自分の得意分野で勝っていくという基本。こういう回答をする学生もいました。
数%の学生の存在。
いや、これもライフサイクル理論の一部として説明できますが、地域活性化、地方創生、地域再生と、まぁ色々と言葉だけ変わっていきつつ、それって、リンス・コンディショナー・トリートメントとか、修繕・リフォーム・リノベーションのように、言葉じりが変わるだけにも見えてしまう中で、イノベーターだ、ベンチャーだとかいうのは、もちろん大事ですが、やはり、当たり前の基本が大事だという、それが最先端であるという事実を知ったわけです。

約1%の学生が思っていることから、新たな気付きを頂きました。いつも学生の感想文が宝です。法政大学のZ先生、ありがとうございます。
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編集 / 2015.12.14 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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