【木の城たいせつ 破綻】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅

「木の城たいせつ」が破綻する。すごいショックだった。

北海道の家といえば、木の城たいせつ(住宅メーカー)である。
そういっても過言ではない。業界の人にとって見れば極めて有
名な会社だ。

たいせつとは、耐雪と大切をかけているようだが、会長のカリ
スマ性、独得のCM、そして北海道産の木材しか使わない、も
ちろん商圏(施工エリア)は北海道のみ、耐雪技術の独自性な
どのこだり住宅でこれまで創業約30年で約19000棟の着
工をしてきたそうだ。

2004年には小泉首相が栗山町の本社を視察に訪問されたり、
山口社長の「もったいない」は20万部のベストセラーを記録。
全国各地の工務店ビルダーが、モデル企業としても視察にきて
おり、ある意味、全国の本物志向の工務店にとって憧れのビル
ダーでもあった。

それが売上げが

202億円(2002年)から
 94億円(2007年)に落ち込み、

結果、単体負債が60億、グループで110億となったという。
従業員は栗山町の方が100人ほど、その家族を含めると相当
な人数を養ってきた「木の城たいせつ」566人全員解雇。

極めていい工務店とは全国ネットのテレビCMに乗らない世界。
すばらしい施工技術、大工の手仕事、木をふんだんにつかう。
そんな地域ビルダーが、日々、画一大手住宅メーカーと戦って
いる。そんな代表的な会社が破綻となると、全国の地域ビルダ
ーにも衝撃が走る。そして林業製材業材木業の方にも辛いニュ
ースとなる。


新聞にはどうも景気低迷による住宅着工の落ち込みが原因とは
書いてあるが、果たしてそれが主な原因だったかは、何か違う
気もするが、それはわからない。時流適応という視点で何か見
失ってしまったものがあったのかもしれない。


http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/80235.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/80358.html


いま、実は、大手ハウスメーカーとは異なる地域工務店(ビル
ダー)で極めてデザイン性も高く、技術も高く、商品力も営業
力も高い国産材を利用している会社で私が好きな会社は、
以下がある。


・四季工房(福島)
・重川材木店住宅部(新潟)
・フラワーホーム(新潟)
・安成工務店(山口)
・新産住拓(熊本)

このあたりが、この国産木材私用のホンモノ住宅の世界をまた
牽引していっている。いま最も力を入れているのは、無垢材、
自然素材、健康住宅は当たり前になってきた時代、アフターフ
ォローのサービス強化、インテリアデザイン、耐震性、このあ
たりにフォーカスを当ててきて、かつ、地域の独自性を出した
快適性の技術を売りにしているところが勝ち残っている。

地域に根ざした環境適応ができるのは大手の箱型住宅ではない
のは国民のみんなもわかっている。しかし勝ててないのは、ま
だまだ商品、営業の合計が適ってないのだろう。

いい商品、いい営業、そしていい財務。

いかに地球環境に優しい持続可能な住宅づくりを標榜していて
も、利潤(顧客)が減ることで経営の持続可能性が壊れてしま
う。人口減少時代だからこそ、付加価値高い「夢」と「暮らし」
を顔の見える人たちが提供していく、需要は絶対にあるはずだ。
今こそチャンス。同士ともどもレベルを高めていきたい。


Wikipediaより

栗山町に約65000坪の生産拠点「もったいないランド」を有し、
原木生産から製材・加工・設計・管理・施工・アフターサービ
スまで全て自社直営で行っている。住宅メーカーでは珍しく、
下請けは一切使っていないのが特徴であり、北海道では季節業
である建築業界において、31年前から一貫して冬期間の施工も
行っている(通年施工・通年雇用)のも大きな特徴。

創業者の山口昭は、宮大工に弟子入りして、日本の伝統建築の
精神を学んだ後、注文住宅を手がけた。そして、伝統の匠の技
術や知恵と、生産機械など近代技術の両方を生かし、トータル
システムと呼ばれる独自の生産・建築システムを構築した。そ
の原点には、彼が祖父母や両親、故郷などから受け継いだ「も
ったいない精神」があり、もったいないの実践基地とも評価さ
れている。

1992年に参加した世界環境会議「グローブ'92」で「持続可能
な開発を実践する21世紀のモデル企業」と絶賛されて以来、国
内外から注目を集める。地域循環型、「もったいない」の実践
企業として、経営者から行政関係者、ジャーナリスト、研究者
など視察者が相次ぐ。2006年には当時の小泉純一郎内閣総理大
臣も栗山総合メーカー基地を視察し、「日本が世界に誇れる企
業だ」とコメントしている。
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編集 / 2008.03.07 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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