【大事なことはたいてい面倒くさい。 宮崎駿 】

【大事なことはたいてい面倒くさい。】


NHKプロフェッショナル特別編で宮崎駿氏の特集だった。
「風立ちぬ」を最後に引退をした70歳の宮崎氏がこの映画に
掛ける想いを伝えていくというストーリー。


最初は断った。
鈴木プロデューサーの熱意もあったことだろう。
どう宮崎駿は卒業するか
もう描けなくなるだろう。という時間も見えていた。


子供向けで女の子がどう生きるかという
顧客視点のテーマを辞め、
自分が書きたいというものを描いたのは今回が初めてだという。

自らの絵コンテを中心に、スタジオメンバーが上げてくるそれ
ぞれの1枚1枚の絵をチェックする。こうじゃない!あぁじゃ
ない!こんな動きはしない!風呂敷はこうやってもつもんじゃ
ない!自転車の動き方は違う!

関東大震災のシーンのたった4秒を描くのに1年かけたといっ
ても過言ではない。そう、そもそも東日本大震災の前にこのシ
ーンの絵コンテはできていたからだ。そもそも震災のシーンを
描くことすらやめようというスタッフもいたという。

それでもディテールにこだわった。

そこでずっとテレビカメラが追っていた宮崎氏は自分の加齢と
ともに落ちる精神力、集中力、技術力と戦いながら、ひとつひ
とつのスタッフの上げてきた絵をチェックする

「面倒くさい、あぁ、めんどくさい」 
「めんどくさいんだよね」

っとぼやく、つぶやく。それでも全身全霊を込めて、ひとつの
作業に集中される。仕事は作業の連続である。その中で


「やっぱりね、大事なことって、めんどくさいんだ」


「それでいつでも嫌になってね、
 それで、もう辞めよう、やめようって思った。
 ナウシカの時に43歳、その時にも女房にもうやめると
 完全燃焼したが、結局続けてきた。」


風立ちぬ公開前のこと。


「メンドクサイってそん時思ってても
 結局、終わった後すぐ解放されるけど、
 何もしてない時を思うとね、
 やっぱり、あの面倒臭いっていうときを
 求めちゃうもんなんだよね」


その後、映画が公開された。公開前のスタッフたち全員での
試写会を終えた、挨拶では、
「自分の映画で初めて泣きました」とスタッフへ

そして、引退会見のシーンが流れ、
またその後、工房アトリエで一人、黙々と作業している宮崎が映った。

それは、
道楽の漫画を描いているシーンだった。



幸せとは何か、仕事とは何か、卒業とは何か。
ここに凝縮されていた。


(まとめ)
・顧客の設定、卒業作品とは何か(マーケットインからプロダクトアウト)
・仕事は作業、面倒くさいの繰り返し
・「完成」に一切妥協しない。
・自分の範囲で、自分の能力で、精一杯やる。
・面倒くさいをクリアしても虚無感が残るもの
・ビジネス引退後こその道楽(好き)という存在。
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