【江川達也(理念と利益)】
カテゴリ: 理念と利益


美容室であまりにも長い時間待たされ、「予約したのに!」と
イライラしていた自分にプラス発想。雑誌記事にまた私の問題
意識を解決してくれる一つのヒントに出会えた。待たせてくれ
てありがとう。それが必要必然。そして、そのそれとは、


「東京大学物語」の作者 江川達也 の対談 (雑誌ポパイ)

である。そこにたまたまこういう会話があった。ここからは、
雑誌を思い出して書く。江川達也がいいたいことに大いなる
ズレはなかろうが、多少のずれはあってもお許しを。

江川達也いわく


「石森章太郎先生(仮面ライダー、サイボーグ009)にね、
マンガはテーマ(理念)が大事だといわれたんだけど、それで
すごい高尚なテーマの漫画描いたら全然駄目なわけ。先生自
身も大事なことに気づいていない。

するとさ、可愛い女の子を書いたらすごい評価されるんだ。よ
うするに、石森先生だって、商業的なものとテーマ的なものが
相反するということがわかっていないんだ。


「売る」というのは「妄想」を見せる
「テーマ性」というのは「現実」を見せることなんだ。


だから、商売としてマンガを出す。妄想を見せ、愉しませて
読んでみて最後にあぁ、テーマがこういうことだったのかと
いうのが本来、マンガが持つテーマである。映画だってそう。
テーマありき!ってガンガンに前に出すと煙たがられる。

ただ、涙を演出するための音楽なんてうさんくさいけど、
ただ、本当は売るという妄想性を出すんだよね。

商売は妄想を見せる。そしてテーマがある。
ソレは相反するものだ。
手塚治虫先生も石森章太郎先生も勉強が足りないと想うよ。」


そんなような内容だった。

エロ漫画とも思われかねない「東京大学物語」はもう少しテ
ーマ性を見せてもよいとは思うが、確かに、最近の江川さん
のマンガや論調はたまに見るが参考になることが多い。歴史
への造詣も深い。

理念なきエロ漫画は犯罪であり
エロ漫画なき理念は寝言である   


林業も農業も「産地」や「持続可能」にこだわるが、しかし
本当に大切なのは、ワクワクと楽しさとお金から得られる価
値の妄想的演出のほうである。美味しいから○○産の食品を
買うのである。まとめたい。


①利益(商売)というのは妄想を見せることから生まれ
②理念(テーマ)というのは現実を見せて理解される 
③理念と利益は相反する
④まず妄想から利益を得る
⑤その後、理念は最後にチラ見せる
  か全体を通して垣間見せるのがよい
⑥やっぱり最後はテーマ(理念)を伝えるのが最終目的


商売としての妄想を見せたあと、最後に、あぁテーマはこれか、
そういうことか。林業も地方自治体も農業も漁業も然り。そう
いう意味では、平成狸ぽんぽこはテーマ性(理念)を表に出し
すぎてしまったが、そういう意味では、トトロは最高の作品だ
ということになろう。

理念なき利益は犯罪であり
利益なき理念は寝言である




その深みはあらゆる分野で語れるはずだ。
                  




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編集 / 2006.01.30 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【巨大イオンモール@宮崎】
カテゴリ: 行政(自治体/地域/開発)

「吉野さん、いいですよね、
ネームバリューとブランドありますしね・・・」


今回、川上村役場の職員と森林材木認証フォーラムに参加し、
いかにこの諸塚村から学んだことを川上村で応用するかを一緒
に共に考えていた。昨晩の交流会では、色々な地域の方と話を
し、吉野林業の現状についても二人で歩き回り話した。他の地
域からこういわれることが多かった。それが冒頭のカギカッコ
である。

そう言われることに対し、この役場職員のIさんは、ひとりひ
とりに吉野林業の現状を説明し「強みはあるが生かせていない、
役場と森林組合が仲良く一体化している諸塚さんのようになり
たい。今一度過去の栄光を捨てて、一歩踏み出したばかりです」
と。

さらに、このⅠさん。1人残らず名刺を交換しようと、どんどんと歩
き回っている。気づいたらどこかに消え、他の人にと話をしている。
公の職員さんであるが、民間企業の営業マンもここまでするかと
いうほどの積極性だ。

そんなIさんと、帰りしなに、昨年5月にオープンした巨大宮
崎イオンモールにいった。私はそれ以前の2月に一度、宮崎の
方に案内され、この工事中のジャスコ(イオン)を見学した。

その方がこういった。明らかに宮崎駅前を破滅させると。そこ
にゆき、「村との違い」「人の集まるところには何があるか」
「雇用創出効果と経済効果は」という視点で、村の役場職員と
ジャスコ宮崎を見に行ったのだ。市街地から数キロ離れた、田
んぼの真ん中にドカンと巨大な2階建てのモールが聳え立って
いる。

~イオン宮崎(HPより)~
○JUSCO・160の専門店
○敷地面積190,669㎡(ヤフードーム約2.7個分)
○商業施設面積77,355㎡
○建物長430m
○駐車台数4,070台(無料)
○全長260mのモールは、吹抜けの高さ19m、1階の通路幅8m、
○床は大理石調の光沢あるタイル
○天井側面からは太陽の陽射しが差込むハイサイドライトを採用
○開放的でありながら、直射日光を受けないやさしい空間の雰囲気
 の中でショッピングをお楽しみいただけます。


おそらく
商圏人口50万人(合併宮崎市人口は38万 ほぼ町田市と同じ)
で、年間売り上げは300億くらいだろうか。とにかく到着して
すぐ。もうIさんと私は開いた口がふさがらない。「すげ~」と
いう一言である。あまりのデカサ。テナントもおしゃれで充実。


「従業員の数だけで、川上村の人口雇えるな~」
「あはは・・・」

しかし、これが宮崎駅前の中心地から車で10分にある。確かに
中心市街地は衰えるだろう。このイオン、市街化調整区域に違法
的に法律の抜け穴(最近はやり?)をもって堂々と進出したらし
い。駅前の山形屋や壽屋が今後どうなるかも知らぬ。さらに昨日
出合った森林関係の専門家から「イオンは木を植えています」と
いうが、結局植えっぱなしで現場からはもう植えないでくれとい
われているそうだ。育てることをせずに木を植えすぎていると逆
に困っている。経年の人間の手入れがあって森は美しさを保つ。

さらに、挙句の果てにある地域ではイオンから入る資金援助が欲
しく「植えるために焼く」という現場もあるそうだ。ローマ時代の、
「食うために吐く、吐くために食う」のようである。

信憑性は知らぬが一理ありそうだ。

それでもである。お客様はこちらイオンがいい。イオンの新しさ。
楽しい買い物が出来るところに行く。大変申し訳ないが、今の百
貨店よりもイオンのほうが面白い。楽しい。ワクワクはある。

ただし気づいて欲しい。それだけでいいだろう。

持続可能な土地利用やビジネスの戦争性の現実に目を向ける。宮
崎がもともと持っている独自の町並みが廃れてもやっぱりイオン
がいいというなら、まだ分かる。まったくそれに気づかずに、都
城、延岡、日向、最後に、この宮崎市と広まれば、宮崎県は無意
識下でイオンで制覇される。負けるものは負けるというのは間違
いではないし、消費者の気持ちもよく分かる。

しかし「戦後焼け野原になり約60年で復興した宮崎中心市街地
が一気に廃墟になるのは国家的存亡であり地方文化の衰退に繋
がる」とある方はいっているがその通りだ。


日本の農村、東京のビル、地方のイオン、ビジネスの持続可能と
土地の持続可能性とに目を向けたい。それがまだまだ国民的な話
題にならないことそのものがおかしい。イオンを訪れているあの
ミニスカのお姉ちゃんにいえないか。どうせまたイオンも飽きられる。

トトロの森や農村風景は好きだけど、イオンも好きな日本人への警
鐘を鳴らすのは誰の仕事なのか。

飽くなき欲求と持続可能は相反するものなのだろうか。ロハスも立場
によってはエコロジストのたわごと。あるいはエゴロジストの利益の隠
れ蓑。まだまだ本物は浸透していない。私もわからない。

編集 / 2006.01.28 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【森林木材認証シンポジウム@諸塚村】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅
宮崎県諸塚村へ。シンポジウムに出る。

森林木材認証。「持続可能」と「トレサビリティ」を認定する林業
基準。世界基準がFSC認証、国内基準がSGEC認証であるが、
その現場の声を聞いた。

FSC認証
SGEC認証 


確かに、現場で広まってきた。ここ諸塚村は、近年の林業とし
ては先進的にFSC認証を取り入れた。最近では、かが森林組合
が取得。静岡県の林業家がSGEC認証を取得。吉野林業の川上村
もSGES認証を昨年取得した。

ただ、まだまだ消費者認知、マーケットシェアは非常にレアである。
シンポジウムも業界内でということで、始まったシンポ。今後は消費
者へと狙っている。

大学の先生、材木連の方、森林組合、行政とある種たくさんの
方が来ていた。ある専門の方からこう教わった。「ヨーロッパ、
特にドイツでは環境問題、環境教育が幼いころから徹底されて
おり、森林認証の商品が売れるんです。」「漁業では世界で12
箇所ありますが、MSC認証というのもあり、ノルウェー沖のサー
モンなど持続可能や環境問題として消費者への認知もあります」


そういった背景がある。日本とは違うという。よって、日本の
人たちにはもっともっと啓蒙(洗脳)して、勉強してもらわな
いと困る!そうでなければマーケットは広がらない。もっと国
産材を!認証制度を!もっと環境教育を!


ん?

それが、エコロジストの叫びである。それが、エコロジストの
エゴ。エゴロジストである。教育は確かに必要だ。しかし、明
日の飯も食えぬ林業地域もある。教育には時間がかかる。


継続的な利益の獲得これからだとおっしゃっていた。

やはり、認証制度があるから買うのではない。○○産だから
買うのではない。魚沼産だからコシヒカリを買うのではなく、
圧倒的に美味しいからである。

「○○産 美味しい!」という順序ではないはずだ。「美味し
い!○○産」という順番であるはずだ。森林認証がISO認証の
ような一過性ブームのようになることは絶対に避けたい。もっ
とニーズへもっとウォンツへ。

「持続可能と健康は美しい。」

ロハスという言葉も一過性かもしれないが、その概念やライフス
タイルはしばらくは続いていくだろう。その中で先進的に業界を
リードしている諸塚村、応援していきたい。

編集 / 2006.01.27 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【日本の100人より】
カテゴリ: マーケティング/営業


今日は製材工場のおばちゃんにほれ込んでしまった。機械チッ
クで無機質なイメージがする工場に、「手作業」の暖かさと「
お母さん」の笑顔が感じられた。地元の方だそうだ。無垢のフ
ローリング材も、山で人が育てて、大型機械が切り刻み、最後
の最後は手と目で確認する。節の修正はひとつひとつここの御
母さんが行う。色々と教えてくれた。笑顔は非常に記憶に残った。

さて、今日は面白いものに出あった。

週刊歴史をつくった先人たち 「日本の100人」である。これは
テレビCMでもおなじみ(らしい、何故ってテレビないから知ら
ない笑)。第一号は「織田信長」。


創刊号特定定価190円

じつはそれ以降、560円


これは、クライアント理事長から教わったのだ。「最初だけは
低価格なんですよね、ここのシリーズっていつも。」と。第一
段階で敷居を下げるのはいろんなビジネスモデルでもある。


ちなみに、さらにいやらしいのは

創刊号 織田信長 190円
第二号 坂本竜馬 以後560円
第三号 徳川家康
第四号 東条英機
第五号 豊臣秀吉


戦略がよく見える。織田の知名度で門戸を広げ、価格が3倍にな
る第二号は「う!高くても知りたい!と思ってしまう坂本竜馬」
ここにやや知名度低い東条はこない。さらに、織田→徳川→豊臣
の交互と、坂本竜馬と東条英機の交互、さて第六号は?気になる。


①入口は低く
②緩急(黒白)の交互

通販も、教育ビジネスも、各種コンサルも、入口は入りやすくし
てあるし、飽きさせない工夫があるものだ。

人間づきあいも、お付き合いも、
入口低くして飽きさせずに交互に緩急を加える。

そうだろう。

編集 / 2006.01.25 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【現代林業からエゾシカ】
カテゴリ: 森林・林業・製材・材木・住宅



現代林業からエゾシカ。いえ、現代風の林業をしていたらそこ
からエゾシカが出てきたという竹取物語のような話ではありま
せん。「現代林業」という業界紙の特集で「エゾシカを活かす
」という記事がありましたのでその所感をと。


鹿といえば奈良公園。かわいらしい小鹿はバンビといわれ、ア
ニメの世界でもキュ~ンとした笑顔にほろりとくる。その鹿が
農山村地域では農林地を荒らす「獣害」とされる。エゾシカに
よる北海道の農林業被害額は平成16年度で約28億円とされてい
るそうだ。

まぁ、鹿にとってみれば人間様が獣害であるのだが、その辺り
は「ごめんね」です。さらに余談。対策でエゾシカ殺しすぎると、
今度は貴重種になるといい、保護するのも見えているので、
人間様のエゴもごめんなさいじゃすまないか。さて、

この現代林業の特集、次のページをめくると、鹿が解体されて
いるシーンがなんと黒白フィルム写真で出ている。獣害駆除で
有効利用し、御肉をというテーマであるが、グロテスクで少々
眼を遠ざけてしまう記事構成である。


何故「ひと」は肉の生産現場を生々しく写すと食品がマズいと
思ってしまうのだろう。人間のエゴのために、鹿、豚、牛など
殺すことは一部の動物愛護団体を除いて、なんら否定の余地は
ない。

しかし、生産の現場を見せすぎると「美味しい」という世界から遠
ざかる。筑波大学の某講座の授業ではサバイバル講座というも
のがあり、鶏を目の前で殺して食べる。その授業を受けた先輩の
話では、「首を切ったら、しばらく首なしで鶏が走るらしい。」

さていかがだろう?食肉教育とは。

モンゴルのとある地域では何歳までは羊や馬の解体は見せない
。子ども時代での教育は避けるが、何歳かになると、かならず
そのシーンに直視して生きていくように教育されるとテレビで
やっていた。

そこで日本ではその世界を直視すべきか、「文書化」「ビジュ
アル化」をしてはならずに口頭で伝えるべき文化的なのか、ど
うにか回答は出したい。生産の現場、「殺す」と「解体」と「
パッキング」と「搬送」のトレサビリティの現場やその背景を
伝えすぎると確かに弊害となろう。利益への弊害。それは、か
えってこの美味しいかもしれない「エゾシカバーガー」が美味
の世界から遠ざかるようで苦しいからだ。(食べてみたいが)

かわいそぉ~涙 ッと想いながら、普段気にせず焼肉をほお張
る僕たちに「鹿」や「鴨」などの御肉がどうすれば売れるか。

理念や背景を伝えることは大切だが、ただし、それを表に出し
すぎても買(食べたい!)=利益に繋がらない。ニーズ(必要
性)とウォンツ(欲求)を喚起する商品提示をお忘れなく。


「林家レストランへようこそ♪」
「森林療法」
「わがまち木造自慢」・・・今月の現代林業もなかなか面白い

編集 / 2006.01.17 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【鹿児島のとあるタクシー運転手より】
カテゴリ: マーケティング/営業


朝焼けの鹿児島で。

ホテルから空港までのタクシーで、運転手と気が合い、色々な
話を聞いた。かつて日報でも書いたが高いお金を払うのであれ
ば、やはりタクシーの運転手と話さなければ損である。情報は
たくさん持っている。別にその情報でカネにしようとかそんなん
ではないが、間接的はなるかもしれないが、いろんなご当地の
ことを知れるしから楽しい。

今回は、運転手のほうからお声をかけていただいた。


「今日はあったかいけど、雨はまだやみませんねぇ。」


天気から入る挨拶は意外と嬉しかったりする。ここでの反応で
運転手も話しを辞めるか続けるかの選別をするのだろうが、私
はおかまいなくドンドンといろいろな話を聞いた。そして、話
した。鹿児島のこと、政治のこと、経済のこと、そう、たった
20分。空港に着くころには私は「タクシー業界の中身」がち
ょこっと分かるまでにいたった。ちょっとその会話を思い起こ
してみる。



「いや~、10年東京で運転してて、4年前に東京から
 還ってきたんです。」

「そうですか、単身赴任だったんですか?」

「そう、家族のこともあってね、娘には、『お父さんは東京で
いい思いしてきたんだから、もう帰ってきなさい』って」

「あはは、娘さんのためにがんばってたのにねぇ笑」

「そうですよ笑。」

「いい思いって、東京って若い人にはそう写るんですね」

「えぇ。確かにいい思いというか、私もそうでしょう。
  稼ぎましたよ。」

「そうですか」

「はい、東京でやってきたこと、自信ありますよ。
 成績もよかったです。」

「自信・・・ですか。失礼ですけど、営業職ならわかり
ますが、がんばれば儲かるものなんですか?」


「そうです。例えばね・・・・

この話が眼からうろこ、トリビア、プロ意識の強さを学ん
だのである。この29歳タクシーにあまり乗らぬ私は、そ
の運転手の色々な手法に感動した。いくつか紹介したい。


1)終電で「終点」まで行かない手前の駅(例:京王多摩センター)
  を走り回る
2)交通空路の大事故があったら、交通機関が止まったり
  緊急で出かけるので。報道メディア会社(テレビ・ラジオ局)
  や国交省をうろつく
3)大安の日は椿山荘などホテル周辺を廻る
4)高校サッカーの日は国立競技場辺りを走る

などなど


「へぇ、そうなんですか。さすがですね。」

「えぇ、私は事業所500人の中で50人以内の成績でした」

「すごいです」

「ですから、情報収集に余念はなかったですよ。懐かしいです。
いまでも、その東京の仲間と仲良くしてます。」

どうやら、この運転手、東京の「みどり」のタクシーに務めて
いたらしい。「あの東京タワーのマーク、ちょっと削れている
んですよね!」とわたしがいったら「そうそう、田町の××の
橋下が通れないんです笑」などとタクシー裏話もちょろちょろ
教わった。ちなみに成績が1位の人はどんな運転手ですか?
と尋ねたところ、四六時中走り回って「パン」と「牛乳」しか
食べていないような運転手だそうだ。

さらに、労働分配率は運転手の稼ぎの「約35%」が手取に
なるのだそうだ。ナンバーワン運転手は月100~120万い
くというから相当な稼ぎになろう。

「私がやったら死んじゃうね」とまでも言っていた。

最後に私は聞いた。


「で、そのノウハウ鹿児島で生きてますか?」


「いや~、お客さん! それが、全然ですよ笑。
人がいないもの鹿児島。稼ぎも2分の1になったかなぁ。」

「えぇ!そうですかぁ。」


実は、色々な情報収集によって成績を上げていたというが、そ
れだけでなく、この運転手の人柄の良さも成績の理由ではなか
ろうか。乗ってみるまでわからないが、ある種リピート客も多
かったのではと思われる。鹿児島では固定客化が重要になるの
だろう。今度指名してみようかな。○○タクシーの○○さん。

新規客を採る 東京マーケット
固定客を採る 地方マーケット    

ただ単純にそうでもないかな。 


名前を携帯でメモって書いてきた。はがきを出そうかと思う。
娘さんと奥様とその家族が浮かぶ。鹿児島でまた「ひと」に出
会えた。そしてもう一つの出会い。やはり東京は研ぎ澄まされ
たビジネスゲームをするには最高の場であることは確かだとい
うことも・・・。








編集 / 2006.01.14 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【高校サッカー優勝校(野洲)より学ぶ】
カテゴリ: 理念と利益


昨日、高校サッカー選手権大会で初優勝した野洲(滋賀県)を
賞賛する言葉は、美しいほどに多く、紙面をにぎわせている。

改革、美技、型破り、華麗、魅せる、新時代、楽しい、最高級
緩急自在、攻守のバランス、技術、創造性


さて、よく考えてみたい。
おいおい、いまさらそんなこというなよというのが私のホンネ。
美意識な理念や楽しさなんてそもそも結果なんてすぐ出ない。
結果が伴ったゆえに、美的サッカーのススメなどといっている
ようだが、それこそ短絡的だ。

美しいサッカー、楽しいサッカー、考えるサッカーという曖昧
なものがもてはやさたのは優勝したゆえだ。勝利が伴わなけれ
ば実際に評価されない。これは事実。今回「優勝」を得た。そ
の「結果」があってこそ「酔いしれる」いまがある。何年か前
の桐蔭学園も、それとほぼ同じサッカースタイルだったがやは
り決勝まではいかなかったから、そこまでこのスタイルに注目
されなかった。

私の学生時代の体育会サッカー部において「勝利」と「学生主
体の理念」とのハザマに立たされたそんなことを思い出した。
ただ勝てばよいのか、慶応のように学生主体という崇高な理念
も勝利も実現するような「部」にならないか。日々討議しサッカー
に明け暮れたあの日々が懐かしい。話は戻そう。


さて、まずは、考察してみた。成功のポイントを3つ上げたい。
ひとつは、この監督の指導方法に一貫性があること。個人を信
用する。これが第一。監督はもともとサッカー選手ではない。
ドイツでサッカーに出会うまではまったくのレスラー選手。そ
んな個人競技をやってきた経験からうまれたのか、


「どこまでやっちゃうかわからないドリブルをやってしまう選
手のほうがやらせていて面白い」という。


そして第二。サッカーの基本はボール。2時間半の練習では徹
底的にボールを触らせたという。個人技優位のサッカーを展開
するだけではなく、大切なのは「パス」ということ。どんな人
間が走っても、素人が蹴ったほうがボールは速く飛ぶ。そのパ
スの精度と個人技を高めるための練習を徹底した。ドリブルの
練習は多かったらしい。個人的な身体的パワーは基礎力として
大事だがそれ自体が目的化してはいない。すなわち、勝利とい
う目的のために本当に優先的に必要な事項を、実につけさせる
訓練をさせた。これが考えるための前提となる。


そして最後であるが、個人の長所を優先させて、好きなサッカ
ーをやらせた。ゆえに、考えるサッカーができる。長所伸展だ
から、個性を重視した。あいつはあぁやるだろうから、オレは
こうやって準備しておこう。きっとここでパスをだしてくれる
だろうと個人があってこその連携を重視した。長所伸展の延長
に、組織経営の凄みが垣間見られるのである。

たいていは「考えるサッカー」「楽しいサッカー」などは「理
念ごと」「奇麗事」「結果第二」といわれる。しかし今回、初
めて結果がでた。理念追求のもと勝利という結果が目に現れた。
監督は「内容と結果の両立ができて非常に嬉しい」と。
今後、野洲が連覇しなくても、勝ち続けなくても、あぁ、その
生き方がいいね、その指導の仕方がいいね、そのサッカーいい
ねと、信じてやることが、結果として結果となる。勝利となる。
「それこそが世界基準」と信じていればいい。


さて、
ウソウソウソ!!!
理念追求で、これで優勝できるわけがない!!
もっと奥を考えなければ内容(理念)と勝利など両立するわけ
がない。

その成功要因が、その内容(楽しい考える技術サッカーという
理念)を追求した上に、プラス

1)憤り
2)勝つための「守備力」アップ


これを徹底したというを忘れてはならないだろう。

県内でも「野洲はうまいけど勝てない」「野洲のちゃらいサッ
カーには負けるな」といわれ続けたそうだ。それゆえに憤りも
あった。奮起した。だが、信念は曲げなかった。このスタイル
のサッカーで結果をだそうとして、守備に工夫をしたのも、今
回の結果がある。


勝利という点のみに集約して、V2V3といかなくなると、やはり
「考える」とか「愉しむ」とかは否定されるのが世の常。結果
すべてと言う結論になるがそれは悲しい。やっていて楽しい生き
方を、楽しい経営をしていればよい。それで何回かに1回でも
優勝できればいい。

パワー的な常勝よりも、①個人を信じ、②目的を明確にし、③
長所伸展でやっていれば、何年に一回かの大勝利さえくればい
い。まだまだこのサッカースタイルが本当に日本国内で浸透す
るのは非常に難しいだろうが長い目で見たほうがいい。サッカ
ーが楽しいでしょ?長所伸展楽しいでしょ?味方の個性を信じ
ると面白いでしょ?それを教えてくれた。

そして、もっとも大切なのは、日本サッカーが世界に近づく一
歩として象徴されるこの野洲高校の活躍には、一度勝利至上主
義を忘れたからだと信じている。好きこそ物の上手なれに、+
として「私憤」いや世界のサッカーはこうあるべきという「公
憤」をもとに世間の揶揄に立ち向かったことだろう。



ブラジルが本気になったら、ワールドカップは世界2位を争う
だけである。そういった南米サッカー理事。

野洲が本気になったら、高校選手権は2位を争うだけである。

勝つ(利益)と内容(理念)はビジネスでもスポーツでも一緒
であろう。殴り書きはまとまりにくいが、今日全農のカタとお
会いして、この辺りも議論したので、本当はモット書きたいが
利益が欲しいので、仕事しようっと。
編集 / 2006.01.10 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【ナマ竹中平蔵大臣より】
カテゴリ: 行政(自治体/地域/開発)


「情報はナマに限る」

またそう実感した。ナマの体感。どんなCDよりもライブがい
い。一流だかプロだかわからないがテレビを騒がせている人も
ホンネでズバっと聞かれたときの即答力でホンネがでる。それ
が本当の情報。同じ言葉尻を探るにも、文字情報にした時点で
情報は激減する。そんなことは分かっている。

では、今日のこと。

一橋大学イノベーション研究所所長の米倉誠一郎教授と総務大
臣・郵政担当大臣の竹中平蔵との対談をナマで聞いた。六本木
ヒルズのアカデミーヒルズの一環としての聴講。政界に入って
4年以上になる竹中さん。「経済ってそいうことだったのか会
議」も読んだが、ライブトークは初めて。総務大臣として世間
で言われている風潮とは違った。深き志が一貫して見える。風
評には応じない強さを知った。確かにいつもおっしゃっている
ことは今日も聞いた

「構造改革」
「民間でできることは民間へ」
「地方でできることは地方へ」
「交流人口を増やそう」
「通信と放送を2倍の市場規模へ」


それ以上に、ご自分の言葉でご自身の意見を聞けたのが今日は
収穫。これは米倉さんのコーディネートが非常にうまいことに
もよる。米倉さんは


1)冗談と本音
2)揶揄と機知
3)課題と解決


といったところを出すのがうまい。非常にコーディネートが上
手でそちらのほうの学びも多い。「構造改革!といっても第三
のビールの税率を高めるというのは矛盾してません?」「いや
~、さすがオトナですねぇ、竹中さん」などいう。政界学会の
人ゆえに突っ込みボケの世界が映える。今日の大きな学びは、
以下だろう。


~竹中さんはこういった~

付加価値を生み出すこと、それをやるのは民間です。公的な役
割では付加価値を創ることはできません。その基盤を整備する
のが公的な機関のする仕事です。これが大事です。そのために
どうしたらよいのか。いまだんだんと国は基盤がそろってきた。
それを「大きな木にする」のが民間です。大きな木を作り上げ
るために何をするのかが公的な役割として必要なのです。


ここまではオラがやる
ここからは任せたぜ!

という官的情熱と

ここまでありがとう
ここからはやったるぜ!

という民的情熱との すみわけがありゃいいわけである。
(古川解釈)


これには非常に納得した。しかしながら、である。政治的な
枠組み、すなわち「法」的な枠組みが出来ても、それに乗っ
かる自治体、のっかれない自治体、うまく利用する施設、利
用できない施設があることへの説明力が非常に弱く、私はそ
れが聞きたかった。


経済的な動機、民であろうが官であろうが関係ない、人間の
ココロに眠る問題を探ってはいないのである。すると、あ、
これが僕の今いる優位性か。いろんな町村の立場そのものの
優位性かと。これはチャンスである。ひとつひとつの「村」
「施設」レベルで御仕事をさせてもらっている今だからこそ、
私はその大臣が知りえてない仕事をしていると確認できる。


やはり官は仕組み主義である。大臣も「助言」しかできないと
自らが言う。仕組み主義者の話はもう充分だら、自前、自立、
自主、自発として、自分たちに誇りをもってどう公的機関に
属しながら仕事ができるか。それが、市町村の現場の職員の
意識につながるし、それをサポートする僕の仕事にもつなが
る。


村営ホテル、村営保育園、村営工場、市営プール、都営バス
公的な機関が腐敗した理由を深彫りして、人の心までに入り
込んで、実際に経営を支援する仕事をしてこそ、本当の意味
で、国内の大きな数字を扱う人と同等の意見が言える。そう
思えたのである。

一歩一歩目の前の自分の地域について真剣に動いた結果が
そうなっていくのだろう。

僕は仕組み策定主義者ではない。いまその世界にいない。
赤字垂れ流しといわれる地域で、もっと人の心を躍らせながら
経営感覚を取り入れてワクワクしたい。

民間は民間へ、地方は地方へということ自体が目的化しすぎ
ると言葉が先走って中身がないのだろう。もっと大切なこと、
子どもの教育環境、まなび、農的空間、人の暮らし、そこが
目的だ。そういった話がないまま、つまらぬビジネス論者、
制度論者に負けないためにも、ビジネスと制度の枠組みの中
で、それを越えた楽しい「地域」を創りたい。やはり、竹中
大臣の意志、方向性は私は応援したい。あとは、現場での実
働兵隊(職員さんなど)がどれだけいるかに尽きる。

2006年が始まった。

編集 / 2006.01.04 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

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