世界初、青いバラ誕生 サントリーについて
カテゴリ: 理念と利益

「世界初、青いバラ誕生 サントリーの記事(7月19日 日経)」


◆自己訓練(即答力ゲーム)

日経新聞で、丸一面を使って、淡い青い色のバラの写真があり、
「夢に挑戦し続けます」というサントリーの自社宣伝広告があった。
これを見て、私は私なりの感想があった。では、他の人は同思うだろう。
とりあえず、他人の考えを知ってみたい。そこで、

「一分間、これについて、語ってくれますか?」

っと、同期、先輩に、お題を与えてお答えいただいた。
すると、みなみな感じ方が違う。
自分のバックボーンが現われる。

「え?何しゃべればいいの・・・。」といっていれば、コンサルタントに
なれない。このゲーム、意外と楽しい。チカラがつく。

話し戻って、「青いバラを咲かせた、サントリー」について・・


【Aさん】
「青い」っていうのは、実は「炎」がそうであるように、赤より熱い、
温度が高いんだよね。だから、赤いバラより情熱的なんだよね。
サントリーの企業戦略は、外見青く秘めたるところから始まり、
だれよりも熱いものを持っているといっている。他社との差別化
としては、面白い視点だね。

【Bさん】
「夢」ってなんだ?
人類は様々なことを達成し、今、夢がなくなっているのだと
察知してしまう。夢を探すために、困難性あることを探し出して、
夢を見つけている。本末転倒だ。

ただ、サントリーの青いバラの困難性の発見、そして、チャレ
ンジする、企業のイメージアップへのストーリーは素晴らしいと想う。
残念なのが、一般の人にその困難性が理解できないところがつらい。
共有できる困難性があるから「夢」といえる。

そうはいっても、夢は必要で、チャレンジすることは必要だ。
夢を探すことは、困難性を追求し見つけることになる。青いバラ
と例えた困難性は自分で見出して、駆け抜けていきていきたい。


【Cさん】
企業の社会貢献をフィランソロフィーというが、まさにこれである。
CSR(企業の社会的責任)の活動も企業に問われている。サン
トリーホールをはじめ、文化活動に多く出資しているサントリー。
山に緑を増やそうとする運動「ドコモの森」もそうである。
しかし、資本力のある余裕のある企業しかできないのだ。
そして、このイメージアップは結局、売上アップにつながる構図。
富めるものは富むということだ。


【Xさんより】

上位の3人は、何を言っているのか、
サントリーは日本のバイオ市場においては大手、
種苗、花卉の分野で多くの商品を有している。

有名なところを挙げれば、サフィニアの苗についてはほぼ日本市場を独占。

今回のバラについては、サントリーのもうひとつの顔である
バイオ事業での先進的な取り組みを知らしめるためのパブリシティであり
きちんとした「銭儲け」と直接関連している。

今回の3人の意見は、すべてピンボケ。
すべて情緒的見地からしかみていない。

単なるPRとして、こんな事する訳ないし、
技術者の自己満足でするなんてハズがない。

どんな企業も企業である限りは、利益の追及と無縁な活動はしない
それが短期的な営利追求か長期的なそれかが異なるだけ。

だから、企業の活動を紐解くには、その活動がどこでどう
銭儲けとつながっているかで見ないといけない。

ちなみにキリンも、新しい米の品種開発をしているように
食品産業は、皆、その裏では、バイオ工学の立場から農業、医療と密接な
かかわりがあり、それ自体が、莫大な利益を挙げている収入源である。

それと、企業の社会貢献を挙げている人がいたけど、

サントリーがサントリーホール等、いろんな施設を作っている理由は、将来的に
お酒のCMがTVで流せなくなった場合を考えての戦略である。

タバコの宣伝はアメリカではテレビでは流せなくなったのと同じように
日本でも、酒、タバコの分野では(社会への悪影響を考え)広告に
規制がかかる可能性がある。

その際に「サントリーホール」という名前だけは
放送できるように手を打っている、これも、カネ儲け利益と直結している。

繰り返すように、
どんな企業も企業である限りは、営利追及と無縁な活動はしない。

その根本のところを見誤り、いくら議論をしても意味がない。


理念なき利益は犯罪である
利益なき理念は寝言である


利益なき企業活動はありえない。直接的か間接的か、短期的か長期的か。
すべては連動しているのである。





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編集 / 2004.07.20 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
【農林業の実質価値46兆円】
カテゴリ: 理念と利益
【農林業の実質価値46兆円 農業工学研が試算】
(朝日新聞)

農工研にいる僕の先輩の、Nさん、Kさん、ほかみなさん、勝手なこと
いいますが、ごめんなさい。

その数字は、利益なのか理念なのか。
これが、なんのための、46兆円かを考えてみた。

まず、確認だが、この46兆円は、生産物の出荷による市場規模ではなく、
環境維持、災害防止など生産以外の農林業を取り巻く自然としての価値
をも含め、それを貨幣換算したものである。

では、何かの市場規模と比較して考えてみた。

例えば、平成14年のレジャー白書によると、日本の余暇市場89兆円のうち、
パチンコ業界を含む娯楽部門の市場規模が55兆円であるからそれに近い。
また、今年度の国家予算が82兆円だから、その約半分くらいになる。

なるほど、すごいお金だ。と、なんとか経済中心のこの時代に、産業として
だけではない農林業の経済的価値を、見出そうと、数値化しているのだ。

しかし生み出されるキャッシュフローという利益ではなく、理念を強引に定義
した利益にすぎない。

また、
平成13年11月に、日本学術会議が農林水産大臣に答申した「地球環境・
人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価」では、年間
70兆円と試算されている。すごい価値だ。

さて、実はこの数値の根拠、それが、意外と「え?」であったりするのだ。
例えば、私が去年、東大の特別講座で聞いたのだが、例えば、生物多様
性の価値の推定試算方法は驚くべく方法だった。

「この○○という動物たちが、動物園でいると仮定した場合の、
                           上野動物園のえさ代!?」

強引もここまでくると滑稽である。これが生物多様性の貨幣価値換算の
現状である。また、水田の貯水機能というものがあるが、その貯水量分の
ダムを作ったらいくらになるかという計算で、その価値を算出している。
こちらは妥当なのか。

まとめたい。

この程度の算出方法によってでた実経済とは別世界の架空利益に頼
らなくとも農林水産業を取り巻く環境、森林、海、山、川、生き物、につ
いて、みんなが大切に思って、壊さないでいて欲しい。

金銭換算しなければ評価されないというのは、病んでいるということだ。
確かに、農林業の多面的機能は大切な事実だが。たかだか46兆円。
パチンコと同レベルなんて寂しい。

では意味がないのか、いや意味はあるとしたい。


A 46兆円という価値世界からうまれた、農家の手仕事としての「100円」の野菜。
B  太陽と土と水という自然の恵みと、農家の手仕事としての「100円」の野菜。


どっちの表現がいいのだろうか。

そう考えるために、この数値を、使おうとするならば、46兆円という試算化は
意味があったと考えたい。ちなみに森林の多面的機能の70兆円。
1haあたりいくらかわかりますか?それに1haに60年育てた杉檜がいくら
になるか知ってますか?理念上の数字と経営上の利益とのギャップにかな
り驚きます。



編集 / 2004.07.11 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

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株式会社 古川ちいきの総合研究所 
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