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古川大輔

Author:古川大輔
株式会社船井総合研究所で、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が日々執筆している「ふるかわ日報」の抜粋版をブログにアップ。地域経営、会社経営、人生経営のヒントにご覧ください。    〜地域・地方にこそ美しい日本の宝あり〜

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【前の住人からの贈り物】

25時ごろ。家に帰り、賃貸マンションのポストを開けた。いつも
通り、ピンク系チラシがたくさん入っていたが、その中に、ひと
つ、高級そうな郵便物があった。それは、「ベルサイユ宮殿」の
ようなところで会食しているブルジョアたちの集まりの写真で外
装がデザインされた小さなBOX。大きさは8枚切の食パンほどで、
裏側に、

「BVLGARI」

とだけ、一文字書かれていた。あて先は、前の住人。中を開ける
と、そこには、ブルガリの商品カタログブックがあった。単価は
かなり高いものだろう。オールカラーで、商品の写真が並べられ
ている。厚手の表紙で、このカタログ自体を飾ってもよいほどの
ものだ。それ以外にも、価格表、あいさつ文などが入っていた。
これを無料で送るのだから、相当、前住民のOさんは、ブルガリ
商品を買っていたのだろう。


商品は、私の月収ほどのものから、200万円くらいのものまであ
あるが、さすがブランド一流店。販促ツールは、信者客を、より
信者にさせる工夫までも最高級だ。とにかく、どこまでも高級で
ある。商品の見せ方も煌びやかで、そこに「値段」は一切かかれ
ていない。値段表は別。おそらく、インテリアとしても使えうこ
とをねらっている。最近のセレクトショップの「紙袋」も、もう
一度使えるほどの高級志向性がある。

また、このブルガリの同封されていた、挨拶文にはこうある。「
今回12月までに30万円の買い物をしていただいた場合『ブルガリ
特性ミラー』プレゼント」とある。」こうやって、再び買っても
らうというプレゼント企画。前住人は、ブルガリの信者客であっ
たおかげで、ブルガリの一顧客獲得戦略を学べた。


さらに、私には、もう2人の「前住人」がいて、もうひとりは
女性の方で「湯けむり通信」の旅行案内がよく来る。これも、
無料で届く。また、さらに、もう1人は男性で、「ファッション」
関連の案内がよく届く。そして、当の本人には、通信販売の「ニ
ッセン」のカタログが何度も来る。すべて無料だ。


なかなか勉強になる。
無料なので、おいしい。
こういった無料販促ツール、カタログ案内などをじっくりと見て
一消費者として、観察できる。いや、過去の住人様のおかげで、
四消費者として、観察できる。


賃貸マンション独り暮らしのポストは、「販促」の宝箱である。


余談だが、1人暮らしして思う。
時間的に「前」に住んでいる人がどんなひとかわかるのに、
物理的に「前」に住んでいる隣の人は、

エレベーターで一緒になってもヒトコトもしゃべらず、未だにどんなひと
かもわからない。

都会の賃貸マンション、不思議なものだ。


マーケティング/営業 | 08:32:17 | Trackback(0) | Comments(0)