【豊田市 地域産材の誇りとは?】
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【豊田市 】


地域材利用のセミナー、
なんども同じテーマで話をさせて頂いてますが、
この日は、愛知県産材認証と、豊田市産材とがあって、
そもそも「国産材でええやん」っていう人達が多い中で、

敢えて聞いてみました。



「愛知県民という誇りがあるひと?」
「豊田市民という誇りがあるひと?」
「日本国民という誇りがあるひと?」


挙手、愛知県民であるホコリって一番少なかったです。
一番多かったのは、日本国民でした。。

同じように、
岩手県、岩泉町、日本
奈良県、川上村、日本
和歌山県、高野町、日本

とどうなるでしょうね、

特に、都道府県っていうのは、
高校受験区とか、甲子園くらいしか意識してなくて、
ケンミンショーくらいでしか、その差を感じない。
同じ県内でも文化が違うところが多く、
松江と津和野なんて、島根県でも全然違いますが、

何が言いたいのかと言いますと、
ブランドとは何かということです。

すなわち、
地域材というのならば、
地域産品というのならば、
その地域に愛着や誇りがあって、
作り手は生み出していかなければならないし、
買い手はその愛着に共感していかねばならない。

帰属している自治体に愛と誇りがあるか。

確かに独自の政策があるものですが、
農林水産物って、都道府県や市町村がつくる物ではなく、
その地域、集落、いやあのひと、あの会社、あのメーカー・・・。

昨日、愛知県職員、岐阜県職員さんが、
口揃えていっていたのは、

「商品開発、営業支援、かつてはこれは仕事じゃなかった」
「自分たちがどこまで民間に近い仕事をしたらいいかわからない」
「いままでは、山側だけだったが、どんどん支援対象が川下になり、
 いまは、家具づくりですら行政が何をできるか考えている」

とおしゃっていました。

全国で5万人いる林業従事者。
都道府県の林務職って愛知県だけで200人もいるようで、
全国で5000人くらいいるでしょうかね。

10人の林業マンに一人の県の職員って
やっぱり異常かもしれません。

で、豊田市で何が始まっていくかということころですが、
今回は極めてビジネスライクなワークショップで、
ちょっとしたエコグループからは、アンケートで厳しい意見がありました。

それでいいんです、
代表が、ビジョンを話し、
リアルビジネスにつながっていく場ができていく。

豊田市の西垣林業の製材工場は、
来年7月くらいから稼働です。

最後に逸話。

ある山林所有者の声、


「自分は、以前、
ずっとコンクリート業界にずっといて、
そのあとに、林業界に入ってきましたが、
コンクリートは誰にも愛されていない。
いい素材、いい研究、いいコスト、
おそらくコンクリートの代替品がでてきたら、
コンクリ―トには、戻らないでしょう。
林業や木材の場合は、代替品の脅威がたくさんでても、
ずっと誰かに愛されているし、誇りがある気がします。」


昨日の出会い、凄く印象的なことばでした。

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編集 / 2017.09.10 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【 九州北部豪雨 の いま。 】
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【 九州北部豪雨 の いま。 】

政府は、この8月8日、
九州豪雨を含む6~7月の豪雨災害を
一喝して激甚災害に指定することを閣議決定されました

7月5日に
九州北部地域を襲った集中豪雨。

福岡県朝倉市の一部では24時間で1000mm(1メートル)の雨量となり、
特に、朝倉市、日田市の一部では、山林の同時多発的な表層崩壊、
そして、土砂水害といった災害に見舞われました。

死者30名近くとなり、
いまだ5名の行方不明がいます。

今日は、お見舞いも兼ね、
朝倉市でお世話になっている林業・製材業の先輩
日田市でお世話になっている製材業の同志のところへ。

博多から、約50分
高速道路からレンタカーを走らせてみて、
柿畑の周辺の景色に目を疑いました。

2階まで未だに土砂で埋まっている集落。
インターを降りても、道路はまだ砂がたまっている場所も多くありました。
まだまだ終わっていないんだと。

ここは、真砂土(まさど)が覆う、
花崗岩が風化した砂状の地質の場所でもあり、
今回は、大量の土砂流出のみならず、
大分と福岡とで、約40万立方といわれる、
流木の被害が一番の問題点となり、それにより多くの命が奪われました。

流木が大量に集積して、ダム化したような状態になり、
水害が広がったのです。

ここで、新聞ニュース等は

1.山の手入れが進んでいないからそうなった
2.そもそも杉を植え過ぎたからそうなった

という論調が多く、
エコロジストや、ある一部のメディアからは批判が相次ぎました。

林業者にとっては痛い。

しかし、そもそも、
1日に1m程の、今回の雨量を考えると、

人工林だから広葉樹だからとか、
手を入れているから、手を入れていないからとかは関係ない。
土質や地質によって崩れやすいところが、
崩れたのであるというある大学教授の意見が正しいとされ、
林業者にとっては、安心感を得られたものの、
新聞でも一部の取りあえげで、
マイノリティな声としてあまり届いていませんでした。

しかし、今日、私は朝倉市の先輩をたずね、
そんなことはどうでもいいということを教えて頂いたのです。

「この業界っていつも
 そういうサイエンスになりきれていないところの
 因果関係を見出すことにやっきになる。

 今そんなことはどうでもいいんですよ。

 確かな事実として、
 流木によって、多くの人が亡くなったんです。
 
 それは否定のない事実です。

 だから、杉を、林業を、憎む人がいて、いま仕方ない。

 古川さんも、いま見て来たでしょ。
 あの風景。」


「そしていまね、
 
 この山から立木のまま、土砂とともに流れた、

 流木を活かそう、使おうという人もいます。

 私も、チェンソー持って、
 マチでかき集めました。
  
 この土場の木がそうなんだけれどね、
 こんな太いケヤキもながれてきた、
 縦方向にバキバキに割れてるけれど、
 なんとか植えた人の気持ちを思うと、使ってあげたい。

 でも、感情論として、
 これを使って復興支援しようとは思えない。

 だって、これで亡くなった方がいるんですからね。」


自然の脅威は仕方ないとか、
深層崩壊、表層崩壊の科学的根拠なんて関係ないとか、
何を外野は言ってるんだろうかと。

森の管理不足によるから、
間伐を促進しましょうというというテレビもあり、
如何にも林業界からすれば、正義っぽくおもえるけれども、
いや実際、だから何だというのが、現実の実際なんです。


「もちろん未来のために
今後の対策のために、
因果関係を追うべく仕事は必要ですけれどね、
しかし、いま、流木が流出したことの
因果関係がどうこうよりも、
亡くなった方が、事実そこにいるということ。
流木が人を殺したのは事実なんだから、
いま、林業、製材業をやっているということ自体、
気持ちがどう見ても前向きになれないんです。」


かつて案内してくれた山林も、
ようやく被災後1カ月で、見ることができたといいましたが、
杉を憎む人たちの気持ちになってみまいか。


去年、岩泉町。
亡くなった方々がいた老人ホームのあと、
崩壊した国道、林道の飛散な状況、泥まみれの家屋をみたばかり。

紀伊半島の大水害は7年前くらいでしょうか。
広島の郊外でも、人命を失われました。
あっちこっちで、異常気象というか、
それが通常といわんばかりの台風、集中豪雨などが、全国各地であるようになりました。

今回は、

「杉が人や人家を傷つけたという現実は、
 凹むというレベルのことではないんです。
 地域の人達の心が少し癒され、
 時が少し立つまで、時間が必要なんです。
 ただ、私は元気ですから、みんなによろしくお伝えください。」
 

川上村にもお越し頂いたときの、
あの元気をもう一度見たい。

とはいえ、
次の計画、次の動きを考えられていて、明るい情報もいただきました。

この日、聞くだけで、
何も言えなかった自分にひとつだけ、
先輩が提案したあることについて、
それは、仲間でお手伝いします、そういって帰ってきました。



(参考)
流木が被害を広げた【九州北部豪雨】 NHKニュース
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/07/0718.html

九州北部豪雨「流木」で被害拡大のナゼ 日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2017/07/14/07367025.html
編集 / 2017.08.08 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【スイス・リース林業教育センター実習生による成果報告会】
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【スイス・リース林業教育センター実習生による成果報告会】

奈良県の事業として、
スイスフォレスターが十津川村・川上村とに来ていて、
この日、川上村で2か月研修された2名の、
スイスの現場フォレスター候補による報告会がありました。

地域づくりインターンの報告会などもそうですが、
一定期間の間の経験で、ソトモノが、まっさらな状況で
提案をする。

それを聞く機会って本当に、大切だなと思います。

もちろんスイスのプロたちによるアドバイスと、ド素人とは違うかもしれませんが、
「交流人口」による「学び」の地として、その意味合いを又噛みしめる機会となりました。

確かに、これだけの短い期間では、学びきれていないし、
吉野林業の事情が分かっていないという発表部分もありました。

しかし、それがどうなんでしょう。

1.手法は無謀でも、その方向性で考えていかねばならない
2.今すぐできることはやっていかねばならない。

多くの学びを得ました。

例えば、
本人情報が書いてある救急カードを常に携帯。これにより、
アレルギー、常用の薬等も含め、緊急時に何をすべきかが
わかるといった内容。
レスキュー(安全性)対策についての提案発表は、もともと
スイスでこうやっているというのがありますでしょうが、
それは日本の林業界以外では、普通にやっていることかもしれません。

そもそも安全対策に向けては、
「奈良県では、収獲そのものが厳密な計画に則っていないということ。
収獲計画がないと、何か問題があった時のリアクションが難しい。」
という提案は、単に計画とはビジネス性だけでなく、
レスキュー視点でも、極めて重要であると、その理由も含め、
ギクっとしました。

また、スイスでは、
モデル施業や、鹿防護柵などの試験的にやってきた施業、土木技術の
情報が蓄積されオープンになっていて、自分が、ゼロからやらずに済むというのは、
事務方がやらなければならないことの一つと思いました。


最後に、

「林業会社同士の情報交換が足りないのでは?」

という指摘・提案をうけました。
かつてはライバル同士だが、いまは運命共同体であるべきで、
それは、スイスの事業体も、かつてはそうだったが、今は違う。

と。

そして、
「林業は森の現場で行われるものです。
 オフィスで行われるものではありません。」

「オフィスから色々な機能を持った人が、現場でかなりの発言権が
あるというのがおかしいと思ったことです。オフィスの人も、
現場の人も、もっとお互いにコンタクトを取り、情報交換をし、
林業全体を高め合ってはいかがでしょうか。」

と、厳しきご指摘も。

とにかく今回は、色々な学びをいただきました。

どっちが先とか後とかではなく、
どっちが上とか下とかではなく、

どっちがその現地、現地で、やってみることか。

彼らは、ベースが、前向きプラス発想、プロ志向で、

実行玄人
発想素人 でした。

関係者の方々に御礼申し上げます、ありがとうございました。
編集 / 2017.08.01 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【 森林総合管理士、別名、フォレスター ってなに? 】
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【 森林総合管理士、別名、フォレスター ってなに? 】


林野庁による、制度で始まった
森林総合管理士、別名、フォレスター

平成28年現在で、合計982人、約1000人の
森林総合管理士がいます。

ドイツのフォレスター制度にならって
始めたものですが、行政職員(都道府県職員)が主になっています。

また、現場ではなかなか浸透してなくて、
彼らは何ができるの?
とか、
そもそもフォレスターっていう単語は、
林業マンの事として使っている現場もあるわけで、
全国の地域で、統一されていないというか・・・。

ただし、

森林総合監理士については、森林・林業に関する専門的かつ
高度な知識及び技術並びに現場経験を有し、長期的・広域的な
視点に立って地域の森林づくりの全体像を示すとともに、
市町村等への技術的支援を的確に実施できるよう、その育成を進めています。


と林野庁のWEBページあるよう、
その育成をテーマに色々と活動はされている模様です。

しかし、目指すべく人材は、
もっと経営が分かる人!現場が分かる人がなるべきだ!

っという声が多く、

(たとえば、こんな試験をうけなくても、
 あぁ、あの林業会社の○○さんは、
 充分この森林総合監理士(フォレスター)だなぁ
 みたいなひとがいるわけですが)


で、このたび、岐阜県は、
民間人からもっと森林総合管理士を!ということで、
今年から、独自の制度で、地域森林監理士をつくられました。

その、5名の研修生に対して、この度、講演をしてきました。

日本にいる約1000人の、森林総合監理士
そして、現在、林業労働人口は約5万人です。

簡単に、割り算すると、
1名の森林総合監理士が、50人の林業マンを担当すると考えられるわけですし、
ざっくり人工林は1000万haあるから、
1名のフォレスターが、1万haを管理するという現状。

それ、どうでしょう。
それだけの経営面積が確保し、経営者的人材として、
地域にがっつり入り込めるか。
もっと増やさねばならないのか、
もっと森林の総合的な、地域経営力とは何かというところを、
突き詰めなければならないのか。

という話から入りました。

何も林業についていえることでなく
・農林漁業に対する、行政職員の適性数
・行政職員がやるべくことはなにか
という所も掘り下げて、本日は時間を使いました。

今後、創設されるだろうという、国の環境税ができ、
市町村に、林業関係の予算が付きそうだということで、
本当にそれがただしく、市町村の林業ビジョンに使えるかと
言う声も出ているため、
今年度から始まった派遣制度、林政アドバイザー制度(岐阜県はまだ実績がない)というものをつかって、
それに対する準備ということも、岐阜県は先読みして、行っているということ。

しかし、いつも思うのですが、
岐阜県の林業職員は、熱い人が多いですね。

・補助金の卸売業なじゃなく、提案がいい
・県単も独自の企画が多い
・事業へのスピードが早い
・林業大好きを感じる
・コンソーシアム等独自の研究会がある
・10ちいきの詳細な独自の原木流通データがある
・自腹で勉強会に来る人がいる

等。
この度も色々と私の方こそ勉強をさせていただきました。



(森林総合監理士 フォレスター)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/ken_sidou/forester/

(林業労働人口)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/koyou/01.html
編集 / 2017.07.18 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
【30年間で82万キロ走っている林業専用トラック。 てーだぶ TW 】
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【30年間で82万キロ走っている林業専用トラック。 】


昭和60年代に生産停止になっても、使い続けている。
TW(てーだぶ)
30年間で82万キロ走っている林業専用トラック。


ネットやテレビで特集されています。

岩手県岩泉町の
森林コンダクター(復興支援員)のMさんは、
メーカー「いすず」に直接、電話し、
現況の使用状況などを電話でおききしたところ、
丁寧に教えてくださったということです。

全国に294台あるうち、岩手県が136台。
うち岩泉町が一番多い。等など。

その、自らの情報収集と自らの情報発信。


http://0194.net/category03/%E7%B5%B6%E6%BB%85%E5%8D%B1%E6%83%A7%E7%A8%AEtw/
(ブログで紹介)

そこから、テレビ取材へ。
FNNニュース 岩泉町の林業支える「てーだぶ」昭和トラック

http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/category/detail.html?id=FNNL00050631&cat=economy
(テレビ動画)

本質は、林業の持続可能性と
このトラックの生産発展です。

私も、岩泉町で見るたびに、
このトラックに萌えるのですが、

1「珍ししくて、かっこいい」
から
2「ニッチだが、未だに価値がある機能性を」
を認識し
3「情報収集と情報発信(情報加工力)」
を行い
4「生産停止から存続の危機へ、メーカーを動かせ?!」
となれば、
5 地域全体でのトータル林業の魅力をつくろう。
いいなぁ

という流れへ。

台風なんかに負けるか!
岩泉の森復興プロジェクト
https://iwaizumi-forest.jp/
編集 / 2017.06.08 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
twitter 古川大輔
プロフィール

古川大輔

Author:古川大輔
地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる古川大輔が現場感あふれる日々をブログにアップ。コンサルタント視点のコラムもあり、地域経営、会社経営、人生経営のヒントにもご覧ください。 ~地域・地方にこそ美しい日本の宝あり~

⇒【連絡先】
株式会社 古川ちいきの総合研究所 
E-mail:furukawa@chiikino.jp

ご感想ご意見などは、ブログ内の返信ではなく、
こちらEメールにてよろしくお願い申し上げます。

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